まもなく創業100年 人形町の老舗「㐂寿司」はなぜ庶民にも愛されるのか
2021年6月25日
お出かけ一度は行ってみたい、老舗の江戸前寿司店。でも何となく敷居が高そうと躊躇しているなら、人形町の「㐂寿司」はいかがでしょうか。味はもちろん、さっぱりした愛想の良さと人情深さ、江戸前の気風を今に伝える名店です。
江戸前の気風を伝える老舗店
老舗の江戸前寿司店は、格式が高くて入りづらい――。そんな固定観念を鮮やかにくつがえす店が、中央区日本橋人形町2丁目にあります。さっぱりした愛想の良さと、その奥ににじむ人情深さ。味だけでなく江戸前の “気風”をも今に伝える、創業100年を数える名店です。

「いらっしゃいませ」
のれんをくぐって引き戸を開けると明るい声が掛かるのは、1923(大正12)年創業の「㐂寿司(きずし)」。4代目店主・油井一浩さんら職人が来店客を迎えます。
カウンターの寿司店に慣れない客がまず迷うのは、ネタの選び方や注文の順番。高い店ほどルールが厳しい、そんなイメージはどうしても強い。
しかし油井さんは、「どうぞ好きなものを好きなように召し上がってください」と笑います。客が食べたいものを自由に食べてこそ、満足のいく時間が過ごせるというもの。それに、決まりきった“おまかせ”ばかりでは握る方も実は「つまらない」のだそう。
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