終焉か、再生か!ヴィーナスフォート閉館後のお台場に未来はあるか?
2022年4月22日
お出かけ東京の一大観光スポットであるお台場に変化が起きています。ランドマークである大江戸温泉物語、ヴィーナスフォートが相次いで閉館。さらにコロナ禍の影響で外国人観光客が激減したこの地は今後どうなっていくのでしょう。
「鎖国」の象徴から外国人客の人気スポットに変わるお台場
2022年3月27日、若者のデートスポットであり、外国人客が爆買いを楽しむお台場のランドマークである「ヴィーナスフォート」が22年の歴史が幕を閉じました。
ヴィ―スフォートのあったパレットタウン一部施設は8月末まで営業をつづけているものの、なんとなく寂しさを感じる方も多いでしょう。中にはお台場の終焉を感じている方もいるのではないでしょうか?そんなお台場のこれまでの歴史を振り返り、未来の展望について考えてみたいと思います。

お台場が埋立地であることはご存じのことかと思います。かつてのお台場は品川沖と呼ばれ、海苔の原料である海藻が豊富に取れる海でした。
お台場が誕生したのは19世紀中ごろ。1853年に東京湾の入り口である浦賀沖にアメリカから黒船が来訪すると、これに肝を冷やした幕府は砲台をもって迎え撃とうとしました。この砲台の置く場所として作られたことから、現在のお台場の名が誕生したのです。
海外観光客に人気のお台場の発祥が、外国人を近づけないための施設だったというはこの土地の面白いところといえるでしょう。
現在も2つの台場が残っており、そのうち1つは台場公園として親しまれています。
おしゃれデートスポットから、外国客の爆買いスポットに
お台場の商業的な開拓が始まったのは90年代の中ごろからです。お台場の交通の要となるゆりかもめが1995年に開業し、その翌年にはりんかい線が運行を始めます。
そして同1996年にお台場第一号となる大型商業施設、デックス東京ビーチが誕生します。レストランやショッピングが楽しめるのはもちろん、大型の室内遊戯施設「東京ジョイポリス」など遊びの要素を盛り込み、若者を中心にデートスポットとして人気を博しました。今なお「レゴランド®・ディスカバリー・センター東京」をはじめとした、家族で楽しめるスポットで人々を集めています。
次いで1999年に誕生したのがパレットタウンです。施設内に女性向けショッピングモール「ヴィーナスフォート」やコンサートホール「Zepp Tokyo」を次々と開業し、お台場を代表する一大大型エンタメ施設となりました。

その後は、外国人に人気のスポットも数多くオープン。温泉だけでなく昔の日本の街並みを楽しめる「大江戸温泉物語」や、ダイバシティ東京プラザにある全長18メートルにも及ぶ「実物大ガンダム立像」は、「クールジャパン」を楽しめるとして、多くの訪日観光客でにぎわいました。ガンダム立像は、初代のガンダムから、現在は2代目のユニコーンガンダムに変わっており、国内外問わずファンに愛されるスポットになっています。
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