スマホカメラじゃ満足できない? 若い女性が今も「手鏡」を持ち歩くワケ
2021年3月28日
ライフ平成の女子高生アイテムといえば、ルーズソックスやミニスカート、そしてブランドのロゴが大きく印字された「ミラー」でした。彼女たちはなぜあれほどミラーを大事にしたのか、そのカルチャーは令和の現在どう変化したのか。平成ガールズカルチャー研究家のTajimaxさんが変遷をひも解きます。
みんな持っていた必須アイテム
90年代を代表とする当時の流行アイテムのひとつとして「LOVE BOAT」のミラーは今でもよくメディアで取り上げられます。
筆者と同世代で90年代に青春時代を過ごした人ならば、一度はLOVE BOATミラーを見たことはあるのではないでしょうか?
LOVE BOAT以外にも、100円ショップやソニプラ(現プラザ)で販売している大きなミラーの背面にプリクラを貼ったり、雑誌の付録でミラーが流行(はや)ったりと、90~00年代の流行はミラーとともにあったように思います。
今回は現代と90~00年代のミラー文化を入り口に、「自分自身を映し出すもの」が持つ機能と意味合いの変遷についてひも解いていきたいと思います。
女子高生の文明開化時代
女子高生がより元気になっていき、インスタントカメラ文化やプリクラ文化が生まれて活性化した90年代、メイク直しはもちろん放課後時間に向けて身だしなみを整えるアイテムとしてミラーは重宝されました。
当時、歌手の安室奈美恵さんを真似した「細眉」や、黒ファンデに白のアイライナーといったギャルメイクが流行したこともあり、若い女性たちのメイクに対する関心は非常に高まっていました。
ミラーが、どの子の鞄の中にも必ずある定番アイテムとなったのには、こうした背景もあったと言えるでしょう。

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