再開発めざましい大井町 かつてはあちこちで水が湧き出ていた!
2021年1月28日
知る!TOKYO近年、再開発が著しい大井町。そんな大井町はかつて水が豊かな土地として知られていました。フリーライターの出島造さんが解説します。
昭和と令和が融合した大井町
かつて、品川区の大井町駅西口から少し歩いたところに「大井武蔵野館」という映画館がありました。
この映画館は自ら「名画座最後の砦(とりで)」をうたっており、かなりマニアックな上映プログラムを組んでいました。少し背伸びしたい「文化系大学生」には欠かせない場所でしたが、残念ながら1999(平成11)年1月に閉館し、跡地はマンションに。つくづく月日が流れるのは早いと感じます。
現在は昭和の雰囲気を残しつつも、再開発されたエリアが目立っています。
水が豊富だった大井町
そんな大井町ですが、過去を見ると、1834(天保5)年から1836年まで出版された地誌『江戸名所図会』に、水量の豊富な「大井の井」という泉が描かれています。

水量こそ減っているものの、大井の井は光福寺(品川区大井6)に現存しています。江戸時代の大井村は武蔵野台地の端を含んだ、海に面した農村地帯で、あちこちに泉が湧いていたのです。
なお「大井の井」の「大井」が大井町の地名の由来となったと伝えられています。

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