知ってた? 臨海副都心の愛称、実は「レインボータウン」だった
2021年1月13日
知る!TOKYO東京臨海部の中心部に位置する「臨海副都心」。同エリアには以前、「レインボータウン」という愛称があったのを覚えているでしょうか。フリーライターの本間めい子さんが解説します。
愛称決定の動きは1996年から
東京都の湾岸、お台場から有明、青海に至る「臨海副都心」。皆さんは、このエリアの愛称が「レインボータウン」であるのをご存じでしょうか。あまり普及していないように見えますが、その決定にはなかなかの困難があったのです。

臨海副都心の愛称を決める動きが始まったのは、臨海部に広がる空き地が話題になった1996(平成8)年。その背景には青島幸男都知事(当時)が前年に世界都市博覧会の中止を決定したことがありました。
都市博が本来開催される予定だった1996年は、港陽小学校・中学校やお台場海浜公園(港区台場)、東京ファッションタウン、東京ビッグサイト(江東区有明)などの施設も造られました。
世界都市博覧会は中止になったものの、開発が進む臨海副都心に愛称を決める東京都の委員会が始まったのは10月のこと。自由な議論を行うため、委員の選考は非公開で行われ、タレントの高見知佳さんや随筆家の青木玉さん、区や地元代表の9人が選ばれました。
頓挫したオフィス街区の建設
元々、臨海副都心の基本計画が決定された1988(昭和63)年時点で、前年の「東京テレポートタウン構想」に基づき、愛称は既に「東京テレポートタウン」に決定していました。
ところが、オフィス街区の建設といった構想は頓挫。その代わりに使われるようなったのが「臨海副都心」だったのです。

りんかい線・東京テレポート駅の名前はこの名残で、テレコムセンターなどを管理する第三セクターも「東京テレポートセンター」の名称を継続しています。
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