瑛人や「きゅんです」…… 2020年に無名アーティストが次々ヒットを飛ばした理由
2020年12月29日
ライフ2020年の音楽シーンを振り返ると、それまで無名だったアーティストの楽曲やフレーズが大きなヒットにつながる例が数多くありました。ヒットの構造が以前とは変わり始めていると、音楽ライターの村上麗奈さんは指摘。背景には何があるのでしょうか。
音楽ヒットは「東京発」からSNS発へ
2020年は、音楽のヒットの出どころが大きく変わった1年でした。
アーティストの所属事務所やレコード会社による公式プロモーション、あるいは渋谷や新宿にあるCDショップによる店頭セールスなど、あくまで東京を中心とする“中央集権”体制が常識だった音楽シーンのヒット構造。
しかし近年SNSによる影響力が徐々に高まり、いよいよ決定的となったのが2020年だったと言えるでしょう。

瑛人、yama、りりあ。、ひらめ、オレンジスパイニクラブなどの名前を目に(あるいは耳に)したことがある人も多いのではないでしょうか。上に挙げた名前は、2020年TikTokを通じて楽曲をヒットさせたアーティストです。
TikTokとは、15秒の動画を音楽とともに投稿できるサービス。2016年にリリースされたあと、2018年に中高生を中心に盛り上がりを見せました。
始めはダンス動画などが多く、ノリのいい音楽が使用されることが多かったですが、2019年頃から異なる潮流も見られました。2020年になると、TikTokで人気を得た楽曲がストリーミングやbillboardのチャート上位にランクインされるほど、TikTokは音楽界にも影響力のあるプラットフォームに変貌を遂げます。
瑛人の「香水」はそれを象徴する最たる例でしょう。
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