もはや車内で映画を見るだけじゃない 進化する「ドライブインシアター」の最前線とは
2020年12月23日
お出かけ1990年代に日本でブームになったドライブインシアターが近年、再び注目を集めています。車中で映画を見るだけにとどまらないパフォーマンス。詳細について、文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナーの中村圭さんが解説します。
都内でも広がるドライブインシアター
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、比較的感染リスクの低いレジャーとして注目されているのがドライブインシアター(自動車に乗ったままで映画を見られる屋外設備)です。
ドライブインシアター先進国である欧米ではウォルマートが全米160店舗の駐車場でドライブインシアターを開催したり、ソニー・ピクチャーズがスタジオの駐車場をドライブインシアターとして開放したりしています。大手自動車メーカーのテスラは株主総会をドライブイン形式で行いました。もちろん東京都内でも近年、開催が見られます。
日本国内では1990年代の大型ショッピングセンターの開発ラッシュでサブ核テナントとしてシネマコンプレックス(ひとつの建物の中に複数の映画館が入っている施設)が台頭したため、街の映画館とともにドライブインシアターは次々と閉館して姿を消しました。
しかし、ハッチ(目黒区中目黒)が手掛ける「Do it Theater」が2014年にドライブインシアターを復活させました。現在は同社と、ラコル(札幌市)が手掛ける「Outdoor Theater Japan」がドライブインシアターを積極的に実施しています。

コロナ禍においてはソーシャルディスタンスが確保でき、3密を避けられる鑑賞方法として支持されるようになりました。劇場やドーム、アリーナなどで歓声を上げることができないなか、大声で盛り上がれる環境と言うのは貴重です。
また、イオンエンターテインメント(港区台場)のようにシネコンを持つショッピングセンターでも定期的にドライブインシアターを開催するところもあります。
東京都内はレジャー施設などで実施が見られました。2020年6月13日(土)には東京サマーランド(あきる野市上代継)で、ラコル主催の「Drive in Theater Japan Tour in 東京」が、6月20日には東京タワー(港区芝公園)で「Drive in Theater 2020 at TOKYO TOWER」(ハッチ主催)が開催され、話題となりました。
近年、東京都内では野外シアターが上映されていますが、都市の景観と融合するドライブインシアターも趣があります。

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