東京BRT誕生で注目の中央区「豊海エリア」は月島・勝どきを超えられるか
2020年12月11日
知る!TOKYO東京の臨海エリアに位置する中央区の豊海。東京BRTの誕生で現在注目を浴びる同エリアについて、フリーライターの県庁坂のぼるさんが解説します。
豊海エリアとは?
タワーマンションが立ち並ぶ臨海エリアの一角にある豊海(中央区豊海町)は、長らく公共交通の乏しいエリアでした。この豊海を語るにあたっては、まず地名上の豊海と、豊海として認識されている地域との差を語らなくてはなりません。
地名上の豊海とは中央区豊海町で、都営大江戸線の勝どき駅から真っすぐ西へ進んだ、主に埠頭(ふとう)と倉庫、団地からなるエリアです。

ところが周辺住民の認識は異なり、勝どき駅から清澄通りを南西に進み、運河を渡る新島橋を越えた先はすべて「豊海のあたり」と呼ばれます。実際の住所は勝どき5丁目と6丁目ですが、駅のある勝どきの中心部と豊海は運河で分断されているため、このように認識されているのです。
なお、勝どきは月島通を中心とした西中通・西河岸通・東仲通・東河岸通と東西に長く設定されていたのを、1965(昭和40)年に住居表示を実施する際、整理され、現在の月島と勝どきに分離されています。
上記のエリアは地名上分けられていますが、ざっくり「月島」といっても間違いではありません。ちなみに勝どき5・6丁目の人に聞くと「勝どきに住んでいる」という人と「豊海に住んでいる」という人の両方がいます。
人口増加もいまだ寂しいイメージ
さて、この新島橋を渡ったエリアですが、新たなタワーマンションが近年造られ、住人も増加。都営バスは清澄通りを通って真っすぐ亀戸方面、晴海通りを通って銀座・東京駅方面に走っています。とりわけ後者は通勤通学によく使われます。
ただ、行きのバスは座れる可能性が高いのでよいのですが、帰りは晴海方面・東京ビッグサイト方面へ向かうバスよりも本数が少ないため、毎日住むとなると大変かもしれません。

そんなこともあってか、マンションの増加で住人は増えたものの、発展はまだ進んでいません。このエリアにあるスーパーマーケットは24時間営業で、ドラッグストアもコンビニもありますが、次第に店が増えている勝どき・月島に比べると少し寂しい印象です。

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