社員間の交流、運動会・ジムはもう古い? 次なるキーは「仕事と無関係」

ビジネスパーソンなら、誰もが気にする社内コミュニケーション。それを気軽に活性化する方法があるようです。ヒントは「日常業務と関係のないこと」。取材しました。


お稽古事や習い事をオフィスで

 国内企業各社はこれまで、社員間のコミュニケーションを活性化させるため、さまざまなことに取り組んできました。古くは飲み会から、社員旅行、社内運動会、自席を固定しない「フリーアドレス制」などです。

効率的な仕事には、職場でのコミュニケーションが欠かせない(画像:写真AC)



 そんななか、各種イベントの企画運営を手掛けるワンスイン(千代田区九段北)はその新しい形として、オフィスでお稽古事や習い事の講師が出張講座(カルチャー教室)を行う「OFFICULCATION(オフィカルケーション)」を提唱しています。

 同社がオフィカルケーションに着手したのは2009(平成21)年からで、現在では年間1500回もの講座を開催。取引企業は全国200社に及ぶといいます。

会議室や休憩室で気軽に開催

 講座は1回完結型で、オリジナルカクテルから紅茶、手相占い、フラワーアレンジメントまで、その数は1000種類以上です。1回あたりの開催時間は平均90分程度で、毎回10~100名を超える社員たちでにぎわうとのこと。
 
 都内の企業に勤める女性社員には、紅茶やハーブティー、ワイン、アロマ、フラワーアレンジメントなどのほか、最近では花や植物を専用のオイルに浸す「ハーバリウム」というインテリア雑貨の講座が人気だといいます。

 オフィカルケーションの魅力について、同社代表の関口大介さんは次のように話します。

「なんといっても『気軽さ』ですね。開催場所が社内の会議室や休憩室のため、移動の手間もかかりません。近年注目されている社内運動会はどうしても大掛かりになりがちで、年間を通して何回も開催できるものではありません。また休日に行うケースも多く、気軽とは言いづらい。

 そのほかにも、社員にスポーツジムでのフィットネスを推奨する動きもありますが、これもどうしても個人プレーになりがちで、コミュニケーションの活性化にはつながりにくいと考えています」(関口さん)

「業務と関係のないこと」で交流

 オフィカルケーションの目的は、講師から新しい知識を得ることだけでなく、主軸はあくまでも社員間の交流です。

ワンスインが手掛けるオフィカルケーションの様子(画像:ワンスイン)



 たとえば先述の紅茶講座では、紅茶の淹れ方や効能といった基礎知識を学んだあと、チーム単位で茶葉のブレンディングに挑戦。オリジナル紅茶を制作して、ほかのチームと品評し合い、優秀チームを決定するといいます。フラワーアレンジメント講座では、季節の花を使ったアレンジメントを制作。それぞれの個性で異なる雰囲気を品評し合うそうです。このようなプロセスに交流が生まれるのだといいます。

 関口さんは続けます。

「社員同士が日常業務と関係のないソフトなことに対して、一生懸命取り組み、交流することで、世代や性別、役職の垣根を越えられるのです。また、講座で知識を得ることで心も豊かになれます」(関口さん)

 企業内の新たなコミュニケーションの場として注目されるオフィカルケーションから、今後もますます目が離せません。


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