新元号の書家を輩出 なぜかピーターラビット研究も盛んな「大東文化大学」とはどのような大学なのか
2020年10月9日
ライフ駅伝の強豪校として知られる大東文化大学。その他の意外な素顔について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
スポーツと書道が強い総合大学
大東文化大学(板橋区高島平)といえば、一般的にスポーツ強豪校のイメージがあります。

初の大学駅伝3冠(出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝)を成し遂げ、黄緑とオレンジ色のユニホームで箱根路を疾走する陸上競技部を筆頭に、テコンドー部やラグビー部などの活躍が広く知られているでしょう。
一方、スポーツ同様に有名なのが書道教育です。
戦後の学校教育で毛筆書道が軽視されていることに危機感を覚え復活に尽力した上篠信山や、2020年の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」のタイトルを書いた中塚翠涛(すいとう)などを始め、著名な書家を多数輩出しています。
特に大東文化大学が書道教育が世間に広く知られたのは、元号発表時ではないでしょうか。平成・令和の元号を揮毫(きごう)したのが、同大卒業の辞令専門官(毛筆を使った公文書を揮毫する専門職)でした。
揮毫したのは、平成が河東純一氏、令和が茂住修身氏でした。ちなみに河東氏は、大東文化大学の現在のロゴも手がけています。
また同大は国内唯一の書道研究所があるほか、2000(平成12)年度には日本初となる書道学科を文学部に新設。2005年度には、大学院に書道学専攻博士課程を開校。書道を学問と捉え、さまざまな活動を行っています。
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