山下達郎「さよなら夏の日」 としまえん閉園を予言したかのような1991年の美しきバラード

2020年の夏が終わりを迎えようとしています。この季節の感傷を美しく表現した山下達郎の名バラード「さよなら夏の日」。くしくも2020年8月31日で閉園する「としまえん」の終わりをも連想させるような歌詞の世界観について、法政大学大学院教授の増淵敏之さんが思い入れたっぷりに解説します。


少年の日の晩夏を描いた名曲

 夏の終わりになると山下達郎の「さよなら夏の日」を思い出します。夏の終わりの切なさが作品を通して伝わってきます。

「愛を描いて‐LET’S KISS THE SUN‐」「LOVELAND,ISLAND」「高気圧ガール」などの名曲が盛夏の定番、そして「クリスマス・イブ」が冬の定番だとしたら、この曲は晩夏の季節の定番です。

 また、「ブラックミュージックの語法で作られたバラードは簡単に色褪(あ)せない」という、本人の言葉を証明してもいます。

1991年にリリースされた山下達郎のシングル「さよなら夏の日」(画像:MOON、山下達郎オフィシャルサイト)

 リリースは1991(平成3)年、21枚目のシングルになります。ほぼ30年前の作品ということになります。

 東京はまだまだ暑い日が続いていますが、暦の上はうるう年の前年以外では8月7日が立春、そして処暑は暑さの収まる頃という意味で、8月23日です。つまり8月の終わりは暦の上ではすでに秋なのです。

 毎年、夏が長くなっているように思いますが、実際この作品のモチーフになっている屋外プールは、東京では8月末から9月中旬まで営業しているところが大半です。夏の終わりは一般的にはその頃と言ってもいいかと思います。

 さて、この作品は成長期の少年の目で捉えた夏の終わりの夕暮れのプールの情景が描かれています。夕立が降り、そのあとに虹がかかります。そして少年は未来に思いをはせていくのです。

 このプールは「としまえん」プールということが定説になっているようです。

としまえん近くで過ごした青春期


【画像】デビューは1975年、当時の山下達郎を見る(8枚)

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