渋谷にかつて「お城」があった! 駅から500m、跡地にはいったい何が
2019年7月7日
知る!TOKYO文化の発信地として知られる渋谷、そんな渋谷にかつてお城があったことをご存知でしょうか。場所が気になるそこのあなた、フリーライターで、古道研究家の荻窪圭さんがあなたをご案内します。
渋谷は意外な歴史満載の土地
神社仏閣参拝や史跡訪問って、最寄り駅から最短距離で直行するより、当時の古い道筋を辿って、昔の人たちと同じルートで歩いた方がより歴史を感じられて面白いと思いませんか?
古い道筋はナチュラルにカーブしていたり、ちょっとした谷を上手に避けていたり、江戸時代の石仏や道標が残っていたり、旧家が突然現れたり、そういうちょっとした歴史の痕跡との出会いも魅力です。
歴史を辿るには最短距離ではなく、「当時の道で訪問しよう」ということで「東京古道散歩」なんてやってる、フリーライターで古道研究家の荻窪圭です。
まずは意外性満載な歴史を持つ渋谷へ行ってみましょう。
鎌倉街道と渋谷城
渋谷がどんな町かは今更いうまでもありませんが、実は600年ほど前、渋谷に「渋谷城」があったのです。

渋谷城……不夜城の渋谷に渋谷城というのも、似合うような似合わないような感じですが、かつて渋谷の街道の要衝(ようしょう。商業や交通、軍事などで重要な場所)を抑える位置に城があったのです。城といっても鎌倉~室町時代なので、石垣もなければ天守もありません。地味なモノですが確かな歴史の痕跡です。
渋谷城があったのは、渋谷駅から500mくらい離れた場所。今は「金王(こんのう)八幡宮」という神社となって残っています。城内に勧請(かんじょう)されたという神社があったおかげで、城跡が開発されずに残ってくれたわけですね。
といっても、知らない人も多いかと思います。渋谷って、東西に横切る国道246号と首都高で南口を南北に分断されているので、南側って用事が無いとなかなか行きませんから。

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