東京に住むなら「元気な商店街」の近くをおすすめしたい、3つの「深イイ理由」
2019年6月23日
知る!TOKYO家賃や物価が高く、「住みにくい」というイメージが根強い東京。しかし一方で、都市部こそ庶民的な商店街が生き残りやすいという一面も。板橋区や商店街に関する著書が複数あるライターの荒井禎雄(さだお)さんが、東京の暮らしと商店街の関係性について解説します。
東京こそ、庶民的な生活が送りやすい
東京23区は、常にどこかで大規模開発が行われ続けてきた土地で、土地価格の高騰や、それに伴う家賃や物価の上昇などが起きており、非常に暮らしにくいイメージが植え付いていることと思います。

しかし、実はあるひとつのことに注目するだけで、23区内であってもお財布に優しい、とてもコストパフォーマンスに優れた生活ができるということをご存知でしょうか。
何に注目すべきか……、それはズバリ「商店街」です。
商店街というと、地方都市で潰れた店がシャッターを下ろしっぱなしにしている、いわゆる「シャッター通り」という印象があります。しかし、東京や大阪といった一部の大都市では、意外と昔ながらの商店街が活気を維持して生き残っています。
その理由を簡単に説明すると、東京や大阪といった、世界でも有数の賑やかな土地は利便性が高く、求心力のある街が密集しているため、移動に車が必須という生活になりづらいからです。
それにより、鉄道駅から住宅まで歩いて移動する住民が多く、その動線上にある商店街への需要が無くならないのです。
加えて、古くからの街で商売を続けている個人商店は、土地建物の減価償却が終わっているケースが多く、そうした店は飲食店でも小売店でも必要なランニングコストが低く抑えられますから、多少販売価格を下げてもやっていけるのです。
こうした奇跡的なバランスがたまたま整っていたことから、最も庶民的な生活から遠いと思われがちな東京が、実は日本で一番「商店街を中心とした庶民的な生活が送れる土地」となっているのです。
東京に限って言えば、
・新宿や渋谷といった、鉄道駅を中心として大規模かつ乱暴な開発が行われた土地
・その周辺にあるマンションばかり立ち並んだ土地
・昭和で時間が止まったような古臭い商店街を中心とした土地
といった具合に、極端な色にハッキリ分けられているといえます。

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