売れ筋はカラフルな保冷タイプ。おしゃれなマイボトルで夏の猛暑を乗り切ろう♪
飲み物の保冷ができるマイボトルは近年、デザインも多様になり自分好みの製品を選べるようになっています。東京の雑貨店での売れ筋製品や、夏場の正しい水分補給について紹介します。2018年は500mlタイプの保冷系ボトルが人気 近年、自分用の飲み物を入れた「マイボトル」がブームになっています。少し前のデータですが、「クリクラ」ブランドの宅配水最大手ナック(新宿区西新宿)が2015年に行ったアンケートによると、全国の男女100人のうち約半数がマイボトルを持ち歩いていることが分かりました(クリクラ「外出の際はマイボトルを持ち歩くタイプ?」)。 そんなマイボトルですが、生活雑貨大手・東急ハンズ(新宿区新宿)によると、2018年の夏は、500mlタイプの保冷専用商品が売れ筋だといいます。 マイボトルを入れた鞄のイメージ(画像:写真AC) 売れ筋商品の価格帯は3000円程度で、そのなかでも、キントー(滋賀県彦根市)が2017年から販売する「トラベルタンブラー 500ml」が女性に人気とのことです。 さまざまなカラーバリエーションのある「トラベルタンブラー」シリーズ(画像:キントー)「トラベルタンブラー 500ml」の内部はステンレス製の真空二重構造になっているため、優れた保冷効果を発揮できることに加えて、「デザインと機能の『バランス』を重視」(キントー)するために、開口部を広く設計。氷や飲み物を入れやすくしたといいます。 東急ハンズによると、こういった売れ筋の一方で、低価格帯の常温専用ボトルのニーズも増しているといいます。こちらはオフィスの「冷房対策用」とのこと。また、最近では水筒を同時に複数持つ人が増えたり、ブランドよりもデザインにこだわる人も増えたりしているそうです。 また、市販のペットボトルをマイボトルとして使う流れも加速しています。生活用品の企画販売を手掛けるイノマタ化学(大阪府堺市)では約2年前から、「ペットボトル用コップ」を100円ショップやドラッグストアなどで販売。2018年の夏の売り上げは、前年対比150%といいます。 マイボトル感覚でペットボトルを使える「ペットボトル用コップ」(画像:イノマタ化学)「ペットボトル用コップ」は、市販のペットボトルの上に取り付けるコップ型の商品で、ボトルに口を直接付けずにドリンクを飲めるほか、マイボトルの代わりに使うこともできます。 「特に女性からのニーズが増えており、最近では(写真共有アプリの)インスタグラムにアップされることが増えています。そのほかにも小さなお子さんやペットのいる家庭にも評判です」(イノマタ化学) 水分摂取は「こまめに」がポイント「今夏は猛暑続き。こんなときこそ、マイボトルは役に立ちます」 こう話すのは、和洋女子大学健康栄養学科准教授の多賀昌樹さん(臨床栄養学・応用栄養学)です。 マイボトルはこまめな水分摂取に便利。写真はイメージ(画像:写真AC)「成人は呼吸や蒸発、尿などで、1日あたり2500mlの水分を排出します。夏はこれに大量の発汗が加わるため、ほかの季節以上に適切な水分摂取を行わなければなりません。その点、マイボトルを持ち歩いていれば、こまめに水分補給ができるため、とても効果があるのです」(多賀さん) ここでポイントになるのは、「こまめに」ということ。 「脱水症などを防ぐには水分を摂ることが必要です。しかし、一気に大量の水分を摂ると、『低張性脱水』になる恐れがあります。くれぐれも『こまめ』に摂ってください」(同) 「低張性脱水」とは、体内の水分と電解質(ナトリウムなど)が同時に欠乏する脱水症で、吐き気や頭痛などといった症状をもたらします。主に水分が欠乏することで発生する一般的な脱水症「高張性脱水」と異なり、のどの渇きなどを感じないため、いっそう気をつける必要があるといいます。 身体の水分管理は、1日3食が前提「こまめに」とは、具体的にどのくらいの間隔を指すのでしょうか。 「クーラーの効いた部屋で働く内勤の人であれば、30分から1時間に1口から2口飲む程度で構いません。厳密に時間を決めるのではなく、のどが乾いたら飲むといった感覚で大丈夫です。しかし、外出の機会が多い営業職の人などは、汗をかいた分だけ水分を摂ってください。特に猛暑下では汗が多く出るので、30分に1回の摂取をお勧めします」(多賀さん) 摂る水分は、常温の水やお茶、あるいはミネラルウォーターで大丈夫とのこと。しかしそのためには、1日3食しっかり食事をしていることが前提だといいます。 「白米が多くの水分を含んでいるように、私たちは想像以上に食事から水分を摂っています。そのため、ダイエット中の人は水分摂取にくれぐれも気を付けてください」(多賀さん) 自分流のマイボトルで、おしゃれに、「こまめに」水分摂取。まだまだ続く夏の暑さはこれで乗り切るしかありませんね。
- ライフ