日本初のプロ野球チームは「巨人」じゃなかった 東京・芝浦に誕生した伝説のチームをひも解く
2020年3月17日
知る!TOKYO「日本初のプロ野球チームはどこか?」という問いに、正解を即回答できる人はいないでしょう。その名は「日本運動協会」。同チームの詳細について、ライターの齊藤颯人さんが解説します。
早大野球部OBによって創設
「日本初のプロ野球チームはどこか?」という問いは、実はかなりの難問です。そもそも野球に興味がなければ見当もつかないでしょうし、野球好きの人でも「巨人でしょ」と言いたくなってしまうから。
しかし、日本初のプロ野球チームは巨人ではありません。その答えとなるのが、1921(大正10)年に創設された「日本運動協会」というチームです。巨人の前身ともいえる大日本東京野球倶楽部が発足したのは1934(昭和9)年ですから、日本運動協会は実に13年も早く産声を上げていたことになります。
このチームの創設に関わったのは、日本の野球界を当時リードしていた早稲田大学の野球部OBたちでした。具体的には、河野安通志・橋戸信・押川清といった顔ぶれで、2019年放送の大河ドラマ『いだてん』にも登場した、「天狗倶楽部」のメンバーも多く含まれています。

彼らがプロ野球チームの創設に至った動機は、大きく分けて3点ほど考えられます。
ひとつ目は、アメリカですでにプロリーグが発足しており、そのうわさが日本にも及んでいたこと。日本の野球人たちは、「日本にもプロ野球を」と考えるようになり、徐々に機運が高まっていました。
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