育児中の深い「孤独感」、あなたはどう向き合ってた? すぐできる3つの解消法をご紹介
幼い子どもへの虐待のニュースが相次いで報道される一方、その原因のひとつである「母親の孤独」にも注目が集まっています。そんな状況にある母親たちが少しでも救われるためには何をしたらよいのでしょうか。ライターの高橋美穂さんが実体験を交えて解説します。筆者も感じる孤独感 幼い子どもに対する痛ましい虐待のニュースが相次いでいます。そのたびに議論になる、「母親が孤独な育児をしていた」という背景。背景がどうであれ、幼い子どもを虐待する、ましてや殺めるなど、絶対にあってはならないですし、どんな言い訳も通用しません。 特にシングルマザーの孤独感は計り知れないものがある(画像:写真AC) とは言え、育児中に孤独を感じるということに関して、多くの理解が集まっているというのも事実。筆者自身も、実家から遠く離れた場所で出産し、子どもが赤ちゃんの頃からほぼひとりで育児をしてきて、現在はシングルマザーという状況ですので、孤独を感じることはあります。 特に赤ちゃんの頃は大変でした。ただ、幸い「そこから抜け出そうとする気力」があったので、ここまでやってこれました。しかし、あまりにも疲弊していると「そこから抜け出す気力」さえなくなってしまうこともあるでしょう。 解決へのシンプルな3つの手段 そのため、筆者は次の3つのことを勧めます。 ●睡眠時間を確保する まずはこれ。筆者は子どもが赤ちゃんの頃、寝ている時はとにかく一緒に横になっていました。家事は子どもがゴキゲンで起きている時に、最低限な範囲でササッと済ませる作戦です。 ●食べる とは言え、授乳中はお腹が空くものの、何か作る隙間時間もないし、材料を買いに行くこともままならないという矛盾が。さらに乳児を連れて外食というのも、なかなかハードルが高いです。 筆者は、近しい友人や親せきに、「出産祝いにチンすれば食べられるような、レトルトのおかずを送ってほしい」とお願いしました。それが尽きたら、ネットスーパーで食材を確保し、どんぶりで納豆ごはん。これなら泣く子どもを抱っこしながらでも食べられますし、麺類や汁物のように子どもに熱い汁がはねる危険もありません。ほかには、グラノーラに牛乳をかけたものや、バナナなどのフルーツも活用していました。 ●外に出る こうして元気を付けたら、次は外に出ましょう。筆者は、子どもが3か月を過ぎた頃から、子育て支援センターの赤ちゃんイベントや、子どもを出産した病院の赤ちゃんの集まりなど、子どもと安心して過ごせるさまざまな場所に出向きました。 元々は、それほど積極的な性格ではない筆者。でも、性格よりも「このまま孤独感を募らせていてはいけない」という本能が勝ったのかもしれません。子どもはまだ赤ちゃんだったので、感染症なども心配でしたが、外に出るとゴキゲンだったので、「これでいいんだ」と思えました。そして、運のよいことにさまざまな場所でママ友を作ることができ、だいぶ孤独を解消することができたのです。 場所が見つからない場合はどうしたらいい?場所が見つからない場合はどうしたらいい? そういった場所が見つからない、積極的に探せないという場合は、自治体の健診で現在の自身の体調や心境を相談してみるといいかもしれません。筆者も、健診で相談し、その時の保健師さんに親身に話を聞いていただいて、「こういう赤ちゃんの集いがあるよ」ということをすすめていただきました。 子育てにかかわるすべての人が幸せになりますように(画像:写真AC) また、無料で話を聞いてもらえる女性相談がある自治体も多いです。自治体のホームページなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。 筆者の本格的な仕事復帰を機に、子どもは8か月の頃に保育園に入りました。そこからは、冒頭に「ひとりで育児をしてきた」と書いたものの、保育園とともに育児をしている感覚になれています。 とは言え、保育園があっても、ママ友がいても、遠く離れた場所には家族がいても、育児中に孤独を感じることはあるもの。そういう時は、「とにかく子どもと一緒に楽しいことをする」に尽きます。 子どもも自分も好きなことーーたとえば、我が家なら歌をうたったり、絵本を読んだり、妄想混じりの「ごっこ遊び」をしたりーーを見つけていくうちに、自分には子どもという素晴らしいパートナーがいる、決して孤独ではないと思えるのです。 それを見つける余裕がないという人は、前述の「まずは睡眠時間を確保する」に戻ってみてはいかがでしょうか。仕事をしていると難しい場合もありますが、何より体が資本です。 母親として道半ばどころか、歩き始めたばかりの筆者が言えることはこれくらいなのですが、すべての子どもと母親たちーーもちろん父親や、子どもを見守るあらゆる人たちもーーが、健やかで幸せな日々を過ごせるよう、心から祈っています。
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