一般道を車と並走する姿に思わずワクワク 都電荒川線沿線を歩く 梶原~西ヶ原四丁目編
2020年3月6日
お出かけ現存する唯一の都電「荒川線」。三ノ輪橋停留場と早稲田停留場を結ぶ同線の沿線散歩について、サンポマスターの下関マグロさんが3回にわけて解説します。
荒川線が残ったワケ
かつて路面電車は、東京の市街地を網の目のように走っていました。それが今や都電荒川線を残すのみになっています。他の路面電車が消え、荒川線のみが残った理由は専用軌道が多くあったからです。
都電の歴史は古く、1911(明治44)年に民間3社の路面電車を買収し、市営としたことからスタートします。第2次世界大戦中に東京都電車になり、都電となりました。
しかし1950年代の終わりごろになると、慢性的な交通渋滞の原因のひとつが車と同じ道を走る都電だということで、廃止論が起こります。そして、1967(昭和42)年から段階的にいくつもの路線が廃止になっていきました。
今回のスタートは梶原停留場
荒川線は、もともとはふたつの系統の路線がひとつになったものです。ひとつは三ノ輪橋から王子駅前を経て赤羽に至る27系統。もうひとつは、荒川車庫前から王子駅前を経て早稲田に至る32系統です。
王子駅前から赤羽までの区間を廃止し、この2系統を合体させた路線を荒川線として存続させることになったのです。

前回は三ノ輪橋から荒川車庫まで歩きましたが、今回は荒川線の北区エリアを歩いてみます。スタートは梶原停留場(北区上中里)です。「東京さくらトラム」という愛称がつけられて、停留場もナンバリングされることになったのですが、梶原停留場は「SA14」になります。

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