渋谷駅前の待ち合わせ場所「緑の電車」が秋田県へお引越しするワケ
2020年2月11日
知る!TOKYO2006年から渋谷駅前広場のランドマークとして親しまれてきた“青ガエル”が2020年7月、秋田県大館市に引き取られます。なぜ東京から秋田なのでしょうか。フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。
「新」渋谷駅の真価はこれから
若者の街として知られる渋谷は現在、再開発の真っ最中です。2019年末、東京メトロ銀座線の渋谷駅ホームが移設工事を実施。年末年始の6日間、銀座線渋谷駅は使用中止になりました。
1938(昭和13)年に銀座線渋谷駅が開業して以来、ビルの地上3階から発着していた銀座線の光景は見られなくなりました。新たに生まれ変わった銀座線渋谷駅は慣れない動線、JRとの乗り継ぎに時間を要する使い勝手などから、現時点での評判はあまりよくありません。
「新」渋谷駅の真価はこれから問われることになりますが、銀座線渋谷駅のホーム移転は単に地下鉄ののりばが変わったという意味だけにとどまりません。ホーム移設は渋谷再開発駅の一環であり、渋谷という街全体にその効果が波及します。
ハチ公像と並ぶ駅前広場のランドマーク
時代によっても異なりますが、渋谷駅かいわい、特に若者を多く魅了してきたのはハチ公口から広がるスクランブル交差点とそこに続くセンター街です。
ハチ公口のスクランブル交差点は、日常的に往来している人たちにとっては何の変哲もない交差点です。しかし、初めて渋谷に降り立った訪日外国人観光客の目には新鮮に映るようです。スクランブル交差点の雑踏は、初めて目にする人にとって“クレイジー”であり、“アメイジング”であり、“サプライズ”な光景でもあるのです。
その名前の通り、渋谷駅ハチ公口は、忠犬・ハチ公の銅像があることで知られています。そして、ハチ公像は待ち合わせのランドマークにもなってきました。

そして、ハチ公像とともに2006(平成18)年からランドマークの役割を担ってきたのが、駅前広場に保存・展示されていた東急電鉄の初代5000形車両です。
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