満員電車で声を掛けてきた泥酔男性の不器用な優しさを描いた漫画「オジサン、やるぅ~」

東京在住15年のイラストレーター・どらミーさんは、日々の生活が生みだす「ちょっとした驚きや喜び」を描いています。今回は、満員電車の中で声を掛けてきた泥酔オジサンの話です。


最初は「ムッ」としたけど……

 どらミーさん(ペンネーム)は東京在住15年のイラストレーターで、普段はビジネス雑誌のマンガなどを手掛けています。現在は「比較的都心」に住んでいますが、かつては都内のさまざまな街を移り住んでいたといいます。そんなどらミーさんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「満員電車の中で声を掛けてきた酔っ払いのオジサン」。どらミーさんに漫画の制作背景を聞きました。

どらミーさん自身の体験を描いた漫画のカット(どらミーさん制作)

――どらミーさん、今回の作品を作った背景について教えてください。

 3~4年前に体験した印象的な出来事だったので、作品にしました。

――酔っ払いのオジサンから、どのような印象を受けましたか。

 60歳くらいで、サラリーマン然とした雰囲気ではなかったです。作品の時間帯は18時頃でしたが、オジサンはすでに泥酔していらっしゃいました(笑)。

――オジサンから第一声をかけられたとき、どんなことを感じましたか。

「ひとりでしゃべっているな~。まぁ、酔っ払いだからな~」と思っていたので、いきなり大きな声を出したときはびっくりして。しかもオジサンと目があったので、「私を呼んでいたのか……」と(笑)。

――そのときの感情について教えてください。

 最初の「おいニンプ!」には、やっぱりムッとしました。しかも満員電車の車内で、私が妊婦であることをなんで周りに知らせる必要があるのかと……(笑)。

――オジサンの誘いを断ってしまいました。

 2回くらい断ると、「なんだよ~」「座ればいいのになぁ、ニンプだしなぁ」とブツブツ言って、ちょっと寂しげな様子でした。でも第一声から電車を降りるまでがすぐだったので、気まずい時間は短かったんです。それが唯一の救いかな(笑)。

――でも電車を降りたあとは、「座っておけばよかったなぁ」と若干後悔をしています。
 ニンプじゃなくてニンプ「さん」って、せめて「さん付け」してよとは思いましたが、電車を降りた後で考えると、オジサンから少し離れた斜め前にいた私に、満員電車の中でよく気づいてくれたな……と思いましたね。

 私は妊娠を経験してから、他人のマタニティマークなどを気にするようになりましたが、妊娠前は、妊婦さんに気づくことはほとんどありませんでした。妊婦さんの辛さを本気で知らなかったし、「席を譲るべき」とかあまり考えたこともなかったので。そう考えると、酔っ払ってても妊婦さんに席を譲らなくちゃって、気が回るオジサンはすごいなと。

――優しさの見せ方って難しいですよね。人それぞれですから。

 私は席を譲る際、さりげなく声が掛けられないので、「どうぞ」と言ってそそくさと逃げています(笑)。

――漫画を読んでる妊婦さんにひと言お願いします。

 私は妊娠中、自分が体調の良いときは席を譲っていただいても、「他にしんどい人もいるかも……」と思い、お礼をして断ることもありました。人に席を譲るようになった今は、妊娠中に譲ってもらった席にすべて座るべきだったなと思います。

 席を譲るのは勇気がいるし、断られたときに「座り直す」のもなんだかなと、どうしていいか困ってしまいますよね。声をかけてもらったら、ありがたく座った方が譲った人も絶対うれしいよね……と今は思います。

 なので席を譲ってもらったら、妊婦の皆さん、どうぞ座ってください~!


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