吉高由里子が好演 ドラマ『知らなくていいコト』は東京の街歩きガイドとしても秀逸だった
2020年2月2日
ライフ放映中の日本テレビ系人気ドラマ『知らなくていいコト』のロケ地としても登場した、渋谷駅の北西エリア「奥渋谷」。東京屈指の高級住宅街の歴史と変わりゆく街の表情を、法政大学大学院教授の増淵敏之さんがたどります。
主人公の週刊誌記者が務める出版社は
2020年冬ドラマ注目作のひとつ、日本テレビ系『知らなくていいコト』(水曜22時)は、今や「お仕事」ドラマの女王的存在になった吉高由里子の主演作です。
今回の彼女はスクープを狙う週刊誌記者という役どころ。亡くなる直前の母親から、父親が誰でも知っているハリウッドスターだということを明かされ、それが人生最大の「知らなくていいコト」なわけです。このドラマに関してはウェブでもさまざまな視点からの記事を数多く見かけます。

さて、例によってロケ地を見て行きましょう。もちろん非公開の場所も多いのですが、吉高扮(ふん)するケイトの勤務する出版社は日本橋兜町にある日証館ビルです。これまでも『イノセンス冤罪弁護士』などでも使われてきた重厚な建物です。
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で吉沢亮が演じる明治時代の財界の重鎮・渋沢栄一の旧宅跡に、横河グループ創設者・横河民輔が設立した横河工務所により1928(昭和3)年に建てられたもの。1998(平成10)年に耐震補強されましたが、築90年を超えた歴史的建造物です。
この建物は東京証券取引所の東隣にあり、最寄りの駅は東京メトロの茅場町。現在は賃貸オフィスになっているようです。
一説には横浜の日本郵船ビルとの情報もあったようですが、日本テレビのインスタグラムなどを参考にすると、入り口のアーチの形が少々、違います。また旧三井物産横浜ビルという説もありましたが、どうやらやはり日証館ビルのようです。
しかし改めて気がついたのですが、テレビドラマのロケ地情報は真偽不明のものも含めてウェブ上に乱立している感じもします。

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