昭和レトロな「オンライン スナック」本日開店 カメラ越しの人生相談に熟練ママの回答は……?

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昭和レトロな「オンライン スナック」本日開店 カメラ越しの人生相談に熟練ママの回答は……?

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新型コロナウイルスの影響で一気に拡大したオンライン利用。新たなサービスとして2020年5月14日(木)夜、「オンラインスナック横丁」がオープンします。一体どんな場所なのか、その様子をのぞいてみると……?

初対面の人同士も、ママがいれば大丈夫

 新型コロナウイルス感染拡大と外出自粛の影響で一気に広まった、オンラインによるビジネスやカルチャー。そのひとつとして2020年5月14日(木)夜、新たに「オンラインスナック横丁」がスタートします。

 全国のスナックのママやマスターと、スナックに行きたいけどいけない人や誰かに悩みを聴いてもらいたい人などとを、オンラインのテレビ会議システムでつなぐ試み。

「スナックに行ったことがない人もどうぞ」という誘い文句に乗って、ひと足先に行われたプレ・オープンの様子をのぞいてみることにしました。

※ ※ ※

本日開店、「オンラインスナック横丁」ってどんなサービス?(2020年5月13日、遠藤綾乃撮影)



「結婚してから、私も旦那さんもずいぶん太っちゃったんですよ……」
「あら、それは幸せな証拠よ。仲がいいのね、ごちそうさま!」

 2020年5月13日(水)夜21時過ぎ、オンライン版「スナック 杉の子」――。

 アラフィフには見えない薫子(かおるこ)ママの快活なおしゃべりを止まり木に、30代から40代までの男女4人がそれぞれカメラ越しにグラスを傾けていました。

 そのうち3人は同じ会社の同僚同士。在宅勤務(テレワーク)に移行して以降、同じ顔触れで何度かオンライン飲みをしたこともあるそうですが、やはりママを交えてのスナック飲みは普段と違って新鮮のよう。

 ほかのメンバーとは初対面だというもうひとりの男性も、積極的に話に加わって場の雰囲気を楽しんでいます。

「今晩のテーマを決めましょう」というママの提案に、「(仕事を)引退した後にしたいこと」と、男性のひとりが提案。

「僕はそうですね、全く違う人生を生き直してみたいかな」。もうひとりの男性が言うと、ママは「私はいろいろな仕事を転々としてきたから。ある意味、そのたびに違う人生を生きて来たようなものなのかな」……。

 ほお~っと、参加者の4人がため息をつきました。

実店舗より気軽に入れるというメリット

「杉の子」の実店舗があるのは渋谷区の道玄坂。京王井の頭線・渋谷駅からほど近い一画です。けれども東京都による夜間の営業自粛要請を受けて、目下のところは休業中。こよい、ママ自身も自宅からの参加です。

スナック杉の子の薫子ママ(左)と参加者たち。途中、男性のひとりが妻を呼び込んで夫婦参加する場面も(2020年5月13日、遠藤綾乃撮影)



 オンラインスナック横丁を立ち上げたのは、PR会社「Make.」(千代田区大手町)代表の五十嵐真由子さん。自身もスナックが大好きで、これまでに訪れたスナックは全国約450店舗という、自他ともに認める「スナ女」です。

 大好きなママやマスターたちのお店が新型コロナの影響で休業に追い込まれるなか、

「少しでもお店の支えになりたいという気持ちはもちろん、スナックの常連さんたちや行ったことはないけど誰かと話をしたいと思っている人たちにも、スナックを体験してもらう機会になれば」

と、企画の意図を話します。

 たくさんの小さなスナックが立ち並ぶ横丁を訪れて、お店をひとつずつのぞいて歩くような感覚を楽しむ――そんなコンセプトの同企画。特設サイトには開店中のスナックとママたちの画像一覧が並んでおり、利用者は「どのお店にしようかな?」と迷いながらフラリと立ち寄っていくイメージです。

 選んだお店の専用ページ内で「ほかのお客様と相席 60分」「1対1 60分 + ママ乾杯ドリンク付き」などのメニューと希望の開始日時を選んで、予約を入れる仕組みとのこと。

 五十嵐さんは、

「お店によってママの個性もさまざまです。明るく元気に盛り上げてほしいとき、しっとり静かに話を聞いてほしいときなど、そのときの気分によってお店を選ぶのも楽しいはず。

 オンラインでの来店は、実際のお店の扉を開けるよりも気軽かと思うので、スナックを初めて利用する人にもお勧めしたいです。初めてのお客さんとお店との出会いが生まれれば、コロナ収束後に実店舗を訪れる機会になるのでは」

と期待を寄せます。

「コロナが終わったらお店で会いたい」

「スナック杉の子」のオンライン飲み会では、参加男性のひとりが突然自分の妻をパソコン前に呼び込んで、夫婦一緒に参加するという一幕もありました。

 夜の街のスナックに自分の夫が通っている、と聞けば、世の中にはちょっと心中穏やかではない妻もいるかもしれません。

 けれどこの夜、飛び入り参加した男性の妻は「オンラインなら隣の部屋にいても話し声が全部聞こえるし、こうして参加している人たちの顔も見えるし、なんだか安心ですね」。

 薫子ママに対しては、「最近、顔の輪郭がぼやけて首との境目が無くなりつつあるんですけど、どうすればいいのでしょうか」と美容相談を持ち掛けていました。

2020年5月14日現在、「オンラインスナック横丁」に軒を連ねる全国のスナックとそのママたち(画像:Make.)



 今回がスナックデビューだったという女性のひとりは、「実際のスナックって、常連の知り合いでもいない限り、やっぱりどうしても入りづらいから、こんばんはすごくいい機会になりました。今度、ママのリアルのお店にも行きたい」。

 薫子ママも「うれしい、ありがとう。皆に飲みに来てもらえるように私も頑張らなくちゃね」と笑顔で応えていました。

 オンラインスナック横丁は随時、出店者を募集中。オンラインのため、飲み物やおつまみは参加者が自分で自宅に用意が必要です。

 貸し切り利用か相席OKかなどにもよっても料金は異なりますが、だいたい3000~6000円というのが相場の目安のようです。コロナ収束後に実店舗を訪れるときのための楽しみとして、ボトルキープができるお店もあります。

 友人や家族以外の誰かに話を聞いてもらいたいときや、大いに盛り上がったオンライン飲み会の2次会に、ママやマスターと一緒にグラスを傾ける夜があっても面白いのではないでしょうか。

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