松任谷由実『ようこそ輝く時間へ』――地上61mの空から後楽園コンサート史に思いを馳せる 文京区【連載】ベストヒット23区(8)
2019年12月15日
知る!TOKYO人にはみな、記憶に残る思い出の曲がそれぞれあるというもの。そんな曲の中で、東京23区にまつわるヒット曲を音楽評論家のスージー鈴木さんが紹介します。
「音楽コンサートのメッカ」としての後楽園
前回の目黒駅から、南北線に乗って後楽園駅に移動します。そこから徒歩で向かうのは文京区の東京ドーム、ではなく「後楽園球場」。
若い人のために説明すると、後楽園とは東京ドームの前身で、1987(昭和62)年のシーズンまで、日本プロ野球のメッカとして親しまれた球場でした。
球場の位置は現在の東京ドームと同じ位置ではなく、現在のプリズムホール(文京区後楽)、ミーツポート、東京ドームホテルのあたり。ちなみに後楽園の本塁側は東京ドーム方向、外野は水道橋駅方向になります。

地の利がいいこともあり、さまざまな球団が後楽園を本拠地としましたが、閉場する1980年代は、読売ジャイアンツと日本ハムファイターズが本拠地として使用。1981年のシーズンは、この2チームが日本シリーズに進出、全試合が後楽園で開催される「後楽園シリーズ」と言われました。
しかし今回は、野球場としてではなく、音楽コンサートのメッカとしての後楽園の歴史を振り返りながら、「ベストヒット文京区」を考えてみたいと思います。

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画