意外と知らない? 実は「レインボーブリッジ」歩いて渡れるんです

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意外と知らない? 実は「レインボーブリッジ」歩いて渡れるんです

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下関マグロ

サンポマスター、食べ歩き評論家

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1993(平成5)年8月に開通したレインボーブリッジ。27年間にわたり多くの人が利用してきた同橋ですが、実は歩いて渡れるのです。サンポマスターの下関マグロさんが解説します。

芝浦、お台場両方からアプローチ可

 筆者(下関マグロ。サンポマスター)が散歩関連の記事を多く書いているからか、おすすめの冬の散歩コースについてよく聞かれます。

 かなり前までは、東京都内にいくつかある富士見坂を歩くといいのではないかと答えていました。冬は空気が澄んでいるため、遠くの風景まで見え、運がよければ富士山も見えるからです。しかし最近は高層マンションで視界が遮られ、空気が澄んでいても富士山は見えなくなってしまいました。

 そこで最近おすすめしているのは、芝浦とお台場を結ぶレインボーブリッジ(1993年開通)です。みなさん、レインボーブリッジって歩いて渡れるのをご存じですか?

「レインボーブリッジ入口」と書かれた看板(画像:下関マグロ)



 最寄り駅は、芝浦側だとゆりかもめ「芝浦ふ頭駅」。徒歩で約5分ほどです。お台場側は同じくゆりかもめの「お台場海浜公園駅」。徒歩で約10分ほどです。

夏季と冬季で異なる開場時間

 開場時間は、夏季(4~10月)が9時~21時で、最終入場時間は20時30分。冬季(11~3月)が10~18時で、最終入場時間は17時30分です。休館日は毎月第3月曜日(祝日にあたるときはその翌日)で、イベントなどで変更になる場合もあります。

「レインボーブリッジ入口」付近の様子(画像:下関マグロ)

 今回は芝浦ふ頭駅からレインボーブリッジに向かいました。駅から向かうと程なく「レインボーブリッジ入口」という看板が見えてきます。看板はいくつかあって、それに従って歩けば入り口にたどり着きます。

トラックが走ると橋が揺れるスリリングさ

 エレベーターで橋まであがりますが、エレベーターは「サウスルート」と「ノースルート」のふたつがあります。サウスルートはフジテレビなどが、ノースルートは豊洲市場などが見えます。レインボーブリッジは片道で約1.7km。徒歩の場合は20~30分ほどです。

 橋の上にはトイレがないため、エレベーターに乗る前にはお手洗いに行っておくことをお勧めします。また、風が強い日などは持ち物が飛ばされることもあるので、気を付けてください。

 今回はノースルートのエレベーターに乗りました。この日は土曜日のお昼過ぎで、ランナーの人もけっこういらっしゃいます。

 エレベーターを降りると、すぐに歩道に出られます。海側を見ると金網がありますが、のぞいてみると、いやぁ、けっこう高いですね。車道をトラックなどが通り過ぎるとけっこう揺れます。高いところが苦手な筆者はちょっと大変です。

隣は車道。ノース・サウスルートの間を走るのはゆりかもめ(画像:下関マグロ)



 ただ、歩き始めるとだんだんと慣れてきます。前回歩いたときはまだ豊洲市場は工事中でしたが、今回はすっかりできあがっています。レインボーブリッジはつり橋のため、先に進むとだんだんと低くなり、海面が近づいてきます。

 かなり低くなったところで、サウスルートへの階段が出てきました。ここで、折り返してまた戻ることにしました。

いろいろな楽しみ方があるレインボーブリッジ

 サウスルートはノースルートとはまた違った景色が見えてきます。お台場海浜公園があり、その向こうに球体が印象的なフジテレビが見えてきます。ノースルートからサウスルートと往復を歩くと、ちょっと汗ばんできました。信号などはなくずっと歩けるので、いい運動になりますね。ランナーが多いのもよくわかります。

 自転車でも渡ることができますが、後輪を台車に乗せて、手で押して進まなければなりません。また、芝浦からはサウスルート、台場からはノースルートと一方通行になっています。

 ちなみに以前、ゆりかもめ沿いに新橋駅から豊洲駅まで歩いたことがあります。レインボーブリッジを通り、普通に歩けば約10kmになります。けっこう歩きがいのあるコースですよ。

サウスルートとから見える景色。手前がお台場海浜公園、その先がフジテレビ(画像:下関マグロ)



 この日は、レインボーブリッジを往復し、再び芝浦ふ頭駅へ向かいました。途中、高齢の男性とすれ違いました。「レインボーブリッジはどっちでしょう」と聞いてきた男性。「ほら、あそこに『レインボーブリッジ入口』って書いた看板がありますでしょ、あの看板に従っていけば橋を渡れますよ」と申し上げると、「行ってみます、ありがとうございます」と通り過ぎて行かれました。

 見れば、めちゃくちゃ高級そうなカメラを持っていらっしゃいます。ランナーも多いのですが、レインボーブリッジの途中には休憩所のようなちょっとしたスペースもあって、そこでしきりに写真を撮っている人もいらっしゃいました。レインボーブリッジもいろいろな楽しみ方があるんですね。

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