まだまだ続く渋谷再開発!2027年のプロジェクト完了まで待てない進化の止まらぬ新しい姿をご紹介!
15年にもわたり続けられている渋谷の再開発プロジェクト。非常に大規模なプロジェクトであることもあり、全容をとらえられている方はそう多くないのではないでしょうか。今回は渋谷再開発について、不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。渋谷ヒカリエ(画像:photoAC) 100年に一度の再開発といわれ、2027年完了予定で進められている渋谷再開発プロジェクト。 すでにオープンしている施設もありますが、全容はいったいどのようになっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、渋谷再開発の全容から2022年時点ですでにオープンしている施設、これからオープンが予定されている施設についてご紹介します。 渋谷再開発事業の全容再開発されている渋谷駅周辺(画像:photoAC) 映画や音楽、ファッションといった若者の最先端をリードしてきた渋谷。いったい、なぜ再開発が進められることになったのでしょうか。 渋谷は、明治時代に現在のJRや東急電鉄の駅が開業して以来、ターミナル駅として大きく発展してきた街です。映画や音楽、ファッションといったさまざまなエンターテインメントが集まり、常に日本の流行をリードしてきており、ほかの街にない強みをもっています。 一方で、大正時代から繰り返されてきた駅移設や増改築、東京オリンピック前後に建築された建物の安全性や利便性の向上が急務となっているのも事実。 そこで、官民が連携し「日本一訪れたい街」となることを目指し、100年に一度の再開発として以下の9つのエリアの再開発が進められているのです。 ①渋谷ヒカリエ ②渋谷キャスト ③渋谷ストリーム ④渋谷ブリッジ ⑤渋谷ソラスタ ⑥渋谷フクラス ⑦渋谷スクランブルスクエア ⑧渋谷駅桜丘口地区再開発 ⑨渋谷二丁目17地区再開発 2022年時点ですでにオープンした施設 2022年時点ですでにオープンしている施設にはどういったものがあるでしょうか。 ここでは、すでにオープンしている施設をご紹介しますので見ていきましょう。 2012年4月にオープンしたのが「渋谷ヒカリエ」です。 渋谷ヒカリエは、国内最大級のミュージカル劇場やイベントホール、クリエイティブスペースといった渋谷の情報発信拠点となっています。 複合施設としてだけではなく、高度な耐震性と災害時帰宅困難者対応スペースを確保しており、環境改善の取り組みにも貢献している施設です。 渋谷キャストの外観(画像:photoAC) 都営住宅「宮下町アパート」の跡地事業として、2017年4月にオープンしたのが「渋谷キャスト」です。シェアオフィスやカフェ、賃貸住宅、多目的スペースなどが合わさった複合施設となっています。 旧東横線渋谷駅のホーム、線路跡地周辺を活用し、官民が連携した渋谷川の再生整備を目的として開発されたのが、2018年9月開業の「渋谷ストリーム」です。 事務所、店舗、ホテル、ホールなどで構成され、これまで再開発が行われていなかった渋谷駅南側に新たな人の流れを創り出すエリアとなっています。 2018年9月に開業した「渋谷ブリッジ」は、A棟の保育所とB棟のホテル、店舗、オフィスで構成されている複合施設です。 駅前とは違う魅力に溢れた場所となっています。 2019年3月にオープンした「渋谷ソラスタ」は、働き方改革に対応すべく開発されたオフィスビルです。 屋上やテラスには自然を感じられる場所を設けており、会員制のシェアオフィス「ビジネスエアポート渋谷南平台」がオープンしています。 渋谷駅西口にある渋谷フクラス接続デッキ(画像:photoAC)「渋谷フクラス」は、桃源坂エリアと渋谷駅西口に誕生した商業施設であり、2019年11月に開業。 東急プラザ渋谷を中心にして、オフィスや商業施設が入居しています。また、1階には大型バスターミナルが設置され、商業施設としての面だけでなく、交通アクセスとしての役割も果たしています。 2022年時点でこれからオープンが予定されている施設 すでにオープンしている施設についてご紹介しました。 では、これからオープン予定の施設はどういった施設になるのでしょうか。 これからオープンする施設について見ていきましょう。 渋谷スクランブルスクエアの展望台からの景色(画像:photoAC)「渋谷スクランブルスクエア」は、2019年11月に第Ⅰ期(東棟)が開業し、第Ⅱ期(中央棟・西棟)の開業は2027年が予定されています。 すでにオープンしている東棟は地下7階、地上47階の高さ約230mという渋谷で最も高いビルであり、「渋谷エリア最高峰」の施設といえるでしょう。 現在も2027年の全面開業に向けて中央棟及び西棟の開発が進められていますが、全面開業となれば渋谷の新たなランドマークとして大いににぎわうのではないでしょうか。 続いて2023年度に竣工を予定しているのが、「渋谷駅桜丘口地区再開発」事業です。 低層部の商業施設、中・高層部のオフィスに加えて住宅棟の建設が予定されています。 国際社会に対応する多言語対応の医療施設やサービスアパートメント、子育て支援施設といった施設が整備予定であり、新たな時代に合致した街になるのではないでしょうか。 2024年度に竣工・開業予定なのが「渋谷二丁目17地区再開発」です。 渋谷ヒカリエに隣接する地上23階建ての複合施設となる予定であり、渋谷駅東口エリアの新たなにぎわいを拠点とする渋谷駅周辺の回遊性の向上を目的としています。 これまでの渋谷にはないような、開放的な広場が整備される予定です。 まとめ 本記事では、100年に一度の再開発といわれる渋谷再開発についてご紹介しました。 渋谷は「日本一訪れたい街」を目指して2027年の再開発完了に向けて、着々と開発が進んでいます。 近い将来生まれ変わる渋谷の姿に、思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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