亡き夫の味を守り継ぐ、女主人ぬくもりの一杯 神楽坂「五芳斉」のワンタンメン【連載】東京レッツラGOGO! マグロ飯(8)
2020年1月7日
お出かけ都内散歩と食べ歩きにくわしいフリーライターの下関マグロさんが、都内一押しの「マグロ飯」を紹介します。
お昼時には行列が。お目当てはサービスメニュー
町中華のなかには「未亡人中華」というジャンルがあります。もともとご夫婦で切り盛りしていたお店が、残念ながらご主人が他界され、残された奥さまだけで運営するようになった中華料理店のことです。
こういうお店は意外に多く、たいていの場合はご夫婦時代よりもメニューを絞って、運営していることが多いですね。
東京メトロ東西線の神楽坂駅と早稲田駅の間くらいの早稲田通り沿いに「五芳斉(ごほうさい)」はあります。住所でいえば、新宿区榎町。こちらは1950(昭和25)年、終戦の5年後に創業した老舗の町中華です。

「主人の父親がここで創業し、亡くなった主人が2代目で私が3代目です」
と言うのは、森下よし枝さん。2代目であるご主人が亡くなったのは2010年。以来、厨房(ちゅうぼう)をひとりでこなしています。
お昼時は行列ができるほどの人気店です。お客さんの多くが注文するのは、表に書かれているサービスメニューです。フロアの女性がきびきびと注文を取っています。
食品サンプルの棚がありましたが、今ではほとんど置かれていません。ご夫婦時代からのメニューを今はやっていないからです。
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