「家事をするほど出費が増える」ってどういう意味? 増税後の今こそ見直したい、家計の支出と家事のムダ

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「家事をするほど出費が増える」ってどういう意味? 増税後の今こそ見直したい、家計の支出と家事のムダ

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宮野茉莉子(ライター)

消費税増税とは家計にとって、ピンチなのか、チャンスなのか――。「増税は節約意識だけでなく、家事の無駄を見直すための絶好の機会」と持論を唱えるのは、ライターの宮野茉莉子さんです。いったいどういうことなのでしょうか。

よかれと思ってやってる家事が、じつは……

 2019年10月からの消費税増税を受けて、節約を心がけるようになった人も多いのではないでしょうか。家計にダイレクトに響く増税ですが、一方で、この機を「家族に『節約意識』を持ってもらいやすいチャンス」と考えることもできそうです。

 何でもないとき家族に節約を訴えても、「そんなの面倒くさいよ」とあまり響かないもの。増税したばかりの今こそ、家庭内でも節約ムードを高めることができるのではないでしょうか。思いきった節約術も、今なら習慣化しやすいかもしれません。

家計を節約したい人のイメージ(画像:写真AC)



 仕事も、家事も、育児も忙しい現代の生活で節約を実践するには、「家事&支出」をセットにして減らす考え方が最適だというのが筆者からの提案です。

 丁寧な家事は一見よいことのようですが、家事のし過ぎが実は支出を増やしているかもしれないということ、ご存じでしたか? たとえばこまめに掃除機を掛ければ電気代が、毎日洗濯機を回せば水道代と電気代が、手間をかけた手料理を作れば食材費とガス代と水道代が、それぞれ高く付いてしまいます。

 つまり、実は「家事を減らす = 光熱費などの支出を減らす」ことにつながりやすいということを、まずは覚えておいてください。具体的には、次のような家事を減らすと出費を抑えることができます。

具体案:こんな家事を減らして節約

●夕飯を1品減らす

 夕ご飯には一汁三菜にこだわって用意する人も多いのではないでしょうか。栄養バランスを考えた健康的な献立ではありますが、忙しい現代では毎日夕食に何品も用意するのは疲れてしまいます。

 夕食の献立には破ってはならない決まりがあるわけでもないので、1品減らして一汁二菜で済ませてしまうのも良いでしょう。1品減らせば、食費も、作る時間や手間も省くことができます。一汁二菜では物足りないようならば、メインや汁物を具沢山にアレンジすると満足感が得やすくなります。ふりかけやシラスなど、ご飯が進む、日持ちの良い食材を購入しておくのも一汁二菜を楽しむコツのひとつかもしれません。

●「しない日」を決める

 買い物も、掃除も、洗濯も、「しない日」を決めてみましょう。

 今まで週に何回も買い物に行っていた人、買い物のたびにちょっとしたお菓子やおつまみなどを買ってしまっていた、なんてことはありませんか? ぜひ、買い物に行く回数を減らしてみてください。週に1~2回と曜日で決めておけば、無駄な出費を減らすことができます。

 掃除機も、アレルギーなどで毎日かける必要があるのでなければ、かけない日を決めましょう。1、2日ぐらい掃除機を休んだところで、耐えられないほどのチリが溜まるなんてことにはならないはずです。洗濯は、家族の人数がそこまで多くなければ毎日回す必要はないでしょう。洗濯機に入れる洗濯物を8割程度にすると効率よく洗えるので、そこまで溜まったら洗濯をする、と決めておくのはいかがでしょうか。

「しない日」を決めることで光熱費や食費を抑えられるだけでなく、家事の労力を減らすことにもつながって、一石二鳥だと筆者は考えています。

●服・食器・コップ・収納を減らす

 服を減らせば、洗濯物を干したり、たたんだりする量を減らすことができます。自分の持っている服をきちんと把握してから買い物に出ると、「買っても出番の少ない服」を減らすことができます。

 ファッションアイテムを購入するときおすすめしたいのは、「洋服は年中着回しが利くスタンダードなものを選んで、小物やバッグなどで季節感を出す」という方法です。服の枚数を抑えながらもしっかりおしゃれを楽しむことができます。

掃除機を掛ける人のイメージ(画像:写真AC)



 服だけでなく食器やコップも減らせば、洗い物が減りますし出し入れの手間も省けます。一食分を1皿に盛りつけるワンプレートメニューは、カフェやレストランでもすっかり定着しましたし、案外食卓をおしゃれに彩ってくれるはずです。

 さらに収納グッズも見直してみましょう。今は100円均一ショップなどで手に入る「おしゃれ収納グッズ」がSNSでも注目されていますが、収納グッズを買うのにだって当然お金がかかります。しかも実際に使ってみて「別になくても良かったわ……」なんてことになるのなら、買う意味がまったくありません。

 もし、今の室内の収納スペースでストレスを感じていないのであれば、「部屋をさらに整頓したい」などと考えてわざわざ収納を購入する必要はありません。「むしろ物を収納スペースに入れる手間が面倒で結局部屋が片付かない」というパターンに陥ることも回避できますから。

むしろ便利家電は買いかもしれない

 さて、ここまで支出削減についていろいろ提案してきましたが、家事を助ける便利な家電製品については、筆者は購入検討の余地があるという考え方でいます。

「増税後なのに家電を買うの?」と思われるかもしれませんが、その家電を買うことで得られる光熱費の節約や家事の省力化というメリットを考えてみましょう。

 たとえば食洗器。経済産業省・資源エネルギー庁が出している資料「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」によるとと、「手洗い」の水道代は年間約2万5510円、「食器洗い乾燥機」は年間で約1万6640円かかると算出されています。つまり「食器洗い乾燥機の方が年間約8870円お得」なのです。

 ただし、これは家族の人数や使用状況によっても異なります。上記の場合、条件として「給湯器(40度)、使用水量 65l/回(冷房期間は、給湯器を使用しない)の手洗いの場合と、給水接続タイプで標準モードを利用した食器洗い乾燥機の場合 との比較(手洗い、食器洗い乾燥機ともに 1日2回)という条件で計算されています。

洗わずに溜め込んでしまった食器類のイメージ(画像:写真AC)



 条件によっても変わりますが、食洗器の使い方によっては、さらに節約することも可能です。それだけでなく、食洗器を使うことで時間に余裕が生まれて、家事をする人自身にも余力が生まれるというメリットもあることでしょう。節約はもちろん、体力気力両面での負担も踏まえ、総合的に判断してみてはいかがでしょうか。

 家事と出費を一緒に減らそうと考えると、節約意識も高まりますよね。ひとつのアイディアとして、頭に入れておいてみてください。

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