釣りエサ「オキアミ」がグルメに大変身! 大学と飲食店がコラボ、いったいなぜ?
2019年10月9日
ライフ文京学院大学外国語学部の渡部ゼミが、釣りエサとして知られるオキアミを使った料理を飲食店と共同開発しています。いったいなぜでしょうか。
「食糧危機の解決策としてのオキアミ活用」
釣りエサとして知られるオキアミが、おしゃれなメニューに?

現在、日本酒バル「坂ノ下ノオリゼ 根津」(文京区根津)やイタリアンレストラン「Ciao!! centro」(同)など文京区の計4店舗で、岩手県のオキアミを使ったオリジナルメニューが提供されています。
坂ノ下ノオリゼ 根津では、いも餅のバター風味とオキアミの香ばしさがマッチした「オキアミ × いも餅」と、おつまみとして楽しめる「オキアミ × 焼きビーフン」、Ciao!! centroでは、オキアミをふんだんに盛った「パワーサラダ」をメニュー化。
仕掛け人は、同区にキャンパスを構える文京学院大学(同区向丘)外国語学部の渡部吉昭准教授が指導するゼミナールの3年生7人です。
同ゼミではもともと、「食糧危機の解決策としてのオキアミ活用」をテーマに研究を行っており、食材として認知している人が少なく、「宝の持ち腐れ」となっていたオキアミの
1.豊富な資源量が豊富
2.安価
3.高い栄養価
に着目。飲食店と共同でオキアミを活用したメニューを考案しました。同大によると
「一般的には釣りエサとして知られているオキアミですが、その資源量の多さや、まだ多用されていない資源ということから、各国で食用化の研究が進んでおり、かねてより注目されてきた栄養価の高い食材」
とのこと。
ベトナムビストロ「Vang field」(同区小石川)では「パップサオ」が、日本初の生春巻き専門店「表参道生春巻倶楽部」(同区向丘)では「麻婆豆腐ライス」がメニュー化されています。
同大は今後について、「『食糧危機の解決策としてのオキアミ活用』というテーマを深堀りし、オキアミ加工会社をはじめとする関係各者へのヒアリングやアンケート調査を通して、オキアミの可能性を見極めると同時に、問題解決型のアクティブ・ラーニングを採用するゼミ活動を通して、社会人基礎力の向上を図ってまいります」としています。
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