表参道にある「マッシュルーム天国」 うま味成分たっぷり、美肌・美髪効果も

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表参道にある「マッシュルーム天国」 うま味成分たっぷり、美肌・美髪効果も

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表参道にマッシュルーム料理の専門店があります。マッシュルームには健康や美容への効果もあるといいます。いったいどのようなメニューに化けているのでしょうか。

すべてのフードメニューにマッシュルーム使用

 東京に食の専門店は数あれど、最新トレンドの発信地・表参道にマッシュルーム料理の専門店があります。しかも、すべてのフードメニューにマッシュルームが使っているというこだわりよう。マッシュルームがいったいどのような料理に化けているのでしょうか。

千葉県香取市の「芳源ファーム」から毎日直送されるマッシュルーム(画像:MUSHROOM TOKYO)



 2014年4月にオープン。お店の名前は「MUSHROOM TOKYO(マッシュルーム・トーキョー)」と、実にストレートです。8坪の店内に18席、テラスに6席があります。お客さんの9割が女性といいますから、まさに女子のためのお店。まず、なぜこのような店名なのか、店長の桜井順一さんに聞きました。

「世界中で通用する『TOKYO』ブランドのように、この店から東京発のマッシュルーム料理を発信していきたいからですよ。ちなみに数年後には海外進出も視野に入れています。目指せ『ハードロックカフェ』、みたいな感じでしょうか」(桜井さん)

「MUSHROOM TOKYO」の外観(画像:MUSHROOM TOKYO)

 ランチメニューはもちろんのこと、50~60種類あるというディナーのアラカルトすべてにマッシュルームを使っているという、マッシュルームづくしの同店。日本では「脇役」のイメージが強いマッシュルームをメイン素材に据えたのはいったいなぜ?

「このお店の運営母体がマッシュルームの専門商社で、マッシュルームのことを一般の人にもっと知ってもらうためにオープンしたんです。日本人は1人あたり、1年間に約3.5kgのキノコを食べているのですが、マッシュルームはそのなかでもたった60g。シイタケやシメジと比べて全然少ないんですよ。だから、料理を食べてもらって、知識と興味を深めてもらいたいんです」(桜井さん)

「MUSHROOM TOKYO」の店内の様子(画像:MUSHROOM TOKYO)

 マッシュルームについて熱く語る桜井さん。まだまだ話し足りない様子です。

「唯一、生で食べられるキノコ、それがマッシュルームなんです。別名『サラダにしてもおいしいキノコ』。栄養も豊富で低カロリー、高たんぱく、繊維質も多いんですよ。そのなかでも特にビタミンB群が豊富で、ビタミンB1やB2、B3、B5を含んでいます。ビタミンB3は『ナイアシン』と呼ばれて、女性の健康や美容にうってつけなんです」(桜井さん)

「MUSHROOM TOKYO」で提供されるメニュー例(画像:MUSHROOM TOKYO)

 先述のマッシュルーム専門商社「WAQ TRADING(ワキュウ・トレーディング)」が運営するウェブサイト「mushroom power(マッシュルーム・パワー)」によると、ナイアシンには、皮膚や粘膜の健康維持を助ける役割や、三大栄養素(脂質・糖質・たんぱく質)の代謝を助ける役割、健康な髪を守る働きなどがあるそうです。そのほかにも、ストレスを緩和したり、むくみを防いだりする効果もあるといいます。

「しかも、100gあたりのうま味成分はシイタケの3倍。とてもおいしいダシが取れるんです。味はシイタケよりも滑らかで、うま味が強いんです」(桜井さん)

「MUSHROOM TOKYO」料理長の鈴木淑之さん(画像:MUSHROOM TOKYO)

 輸入品のイメージが強いマッシュルームですが、桜井さんによると、スーパーマーケットなどに並ぶ生のマッシュルームは、ほぼ国産とのこと。これも一般にはなかなか知られていません。
 
 もちろん「MUSHROOM TOKYO」で使っているのも国産で、2018年の「日本農業賞」で、大賞を受賞した「芳源(よしもと)マッシュルーム」(千葉県香取市)から仕入れています。

2016年9月に発売された「MUSHROOM TOKYO」の書籍「大好き! 美味しい! マッシュルームレシピ」(画像:MUSHROOM TOKYO)

 料理に使われるマッシュルームは、ホワイトマッシュルームとブラウンマッシュルームの2種類。ホワイトマッシュルームは、味と香りが繊細でどんなジャンルの料理にも合うのが特徴です。ブラウンマッシュルームはキノコ本来の香りが強く、肉に負けない個性があるそうです。

 それらの他に、サイズ違いのジャンボマッシュルーム(直径8~12cm)とギガマッシュルーム(直径13~22cm。平均15cm)があるそうです。特にギガマッシュルームはその大きさもさることながら、通常のマッシュルーム1万個に1個しか取れないため、希少価値が高いそうです。

揚げても焼いてもうま味が凝縮

 最後に、同店の名物料理を聞きました。まずは20代~30代の女性におすすめしたいという「ひらひらマッシュルーム」(1人前440円)です。

「ひらひらマッシュルーム」(画像:MUSHROOM TOKYO)



「ほぼ100%のお客さんが注文します。ジャンボマッシュルーム1個をスライスした一品で、味付けはオリーブオイルと鹿児島県与論町の塩『じねん』だけと、シンプルにしています。マッシュルームのそのままのうまみと、ミネラルが多く含まれた塩の味を楽しんで欲しいですね」(桜井さん)

「ひらひらマッシュルーム」と同じぐらいの人気を誇るのが「マッシュルームのカツ」(600円)です。

「マッシュルームのカツ」(画像:MUSHROOM TOKYO)

「マッシュルームは水分が多いので、揚げるとうま味が凝縮されます。外はサクサク、中はジューシー。そのうま味と自家製のタルタルソースのコラボレーションを楽しんでください」(桜井さん)

 極めつけは、ギガマッシュルームを使った「GIGAマッシュルームのまるごとステーキ」(3900円)です。

「GIGAマッシュルームのまるごとステーキ」(画像:MUSHROOM TOKYO)

「オーブンで焼いて、塩でシンプルに味付けしています。ひとつで3~4人前です。大きさだけでなく、独特の食感やカサの裏に溜まった、うま味たっぷりスープのインパクトも人気です」(桜井さん)

 デザートには、マッシュルームパウダーをブレンドした「MUSHROOM TOKYO BRAND マッシュルームジェラート」(550円)をどうぞ。

「MUSHROOM TOKYO BRAND マッシュルームジェラート」(画像:MUSHROOM TOKYO)

 開店5年目を迎える同店。今後、マッシュルームを使ったさまざまな店舗展開や加工食品の開発を行っていくとのことです。

●MUSHROOM TOKYO(マッシュルーム・トーキョー)
・住所:東京都渋谷区神宮前6-2-4
・交通アクセス:千代田線・副都心線「明治神宮前駅」4番出口から徒歩2分、千代田線・半蔵門線・銀座線「表参道駅」A1出口から徒歩5分
・営業時間:火曜日~金曜日11:30~15:00(ランチ)、17:30~23:00(ディナー)、土・日・祝日11:30~15:30(ランチ)、18:00~23:00(ディナー)
・定休日:月曜日
・電話番号:03-6450-5877

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