いったいなぜ? 「夏休みの宿題」の量が、昔より遥かに増えている3つの理由

昔と比べて、夏休みの子どもの宿題は増えているといいます。その理由について教育問題に幅広く携わってきた、元塾講師でライターの中山まち子さんが解説します。


先生お手製の問題が、わら半紙にビッシリ

 筆者(中山まち子。ライター、元塾講師)が小学生時代、夏休みの宿題はドリルや自由研究、読書感想文が定番でした。しかし、現在就学している筆者のふたりの子どもは定番の宿題とは別に、漢字練習や算数問題が課されています。

 先生お手製の問題が、わら半紙にビッシリ印刷されています。その内容をよく見ると、子どもが嫌がるような単位変換や送り仮名を間違えそうな漢字などが並んでいます。先生が意図的に作成しているのは間違いありませんし、夏休みを利用して子どもたちの苦手単元を少なくしようと努力していることがわかります。

 ということで今回のテーマは、昔よりも夏休みの宿題が増えている理由についてです。

夏休みに宿題に追われる子ども達

 中学受験を控える子どもを除き、昭和末期や平成初頭の小学生は、比較的ゆったりと夏休みを過ごせました。夏休みのドリル、場合によっては計算ドリルと漢字ドリルの復習を課される程度。しかし、現在の小学校が夏休みに課す宿題は保護者世代よりも増えており、終わらせるためにきちんと日程を組まなければならないケースもあるのです。

宿題が増えた主な理由は3つある(画像:写真AC)

 その理由は、

1.全国学力テストの実施で、自治体間の競争が激化したため
2.ITの向上で成績の分析が数値化され、苦手単元を特定しやすくなったため
3.生徒間の勉強時間や学力差を、是正する狙いがあるため

の3つです。ひとつずつ詳しく説明していきましょう。

1.全国学力テストの実施で、自治体間の競争が激化したため
 ゆとり教育からの決別の象徴ともいえる全国学力テストは1964(昭和39)年の廃止から43年の時を経て、2007(平成19)年に復活しました。テスト結果は全国ニュース扱いとなり、全国・地方新聞各紙でページを割いて掲載されています。

 結果が下位だと、教育現場に厳しい目が向けられるため教職員が改善策を練り、上位だと、地位をキープするために一層の努力が求められます。実際、常に上位をキープしている秋田県は各都道府県の教職員が授業参観に訪れたり、秋田県の先生を招いて改善点を一緒に考えてもらったりする自治体もあるほどです。

 全国学力テストの対象は中学3年生と小学6年生のみですが、低学年の時から勉強時間を確保するため、夏休みの宿題が増加していると考えるのが自然です。

単元の復習をピンポイントで宿題にできる


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