ついつい「下の子」だけを可愛がってない? 家庭崩壊を招く「兄弟差別」、元塾講師が伝授する回避テク3点
2019年7月10日
ライフ下の子をつい可愛がってしまう、えこひいきしてしまう――。子育てをしているなかで、このように思いつつも反省している親御さんは少なくないでしょう。兄弟にかける愛情の差が広がり続けると「兄弟差別」につながります。元塾講師で、子どもの教育問題に幅広く携わってきたライターの中山まち子さんが、こういった「兄弟差別」の回避策を紹介します。
兄弟・姉妹差別はトラブルの元凶に
同じ両親から生まれても、兄弟・姉妹間で学力や運動面で差が出ることは珍しくありません。子どもの能力差や、親の「この子の方が好き」という感情で片方の子を溺愛すると、兄弟・姉妹間に大きな溝を作り、家族関係が修復困難な状況に陥ることがあります。
筆者が塾講師の仕事をしてたとき、担当していた女子中学生の生徒が「母親は弟ばかり可愛がる」とよく嘆いていました。その生徒はことあるごとに、「早く家を出たい」と口にしていました。彼女は年頃ということもあり、母親からの愛情不足を年上の男性に求めるようになり、援助交際まがいのことを行おうとし、塾の先生たちが思いとどまらせた経験もあります。
そこで今回は、トラブルに繋がりかねない親の「兄弟・姉妹差別」について、実例や対処法を紹介していきます。
能力差があるのは自然
筆者には3人の子どもがいますが、性格や得意なこともバラバラです。乳幼児期の発達も個人差がありました。

特定の子どもを偏愛する親は、「全員の子どもが同じ能力を持ち合わせているわけではない」という前提を持ち、子育てするのが大切です。
親子であっても人間同士。気が合う、合わないを感じる親もいます。子どもへの愛情が自分の感情だけで偏ってしまうと、愛情不足の子どもは大きな精神的ダメージを受けてしまいます。親から差別された子は早々に家を出て、親子の縁を切ったり、音信不通になったりすることも多いのです。
しかし、その反対に引きこもり状態になるケースもあります。筆者の身内にこのタイプ子がふたりほどいます。第三者から見ても極端なほど、母親が下の子に愛情を注いでいたのです。筆者の母はことあるごとに、「習いごとも進学選びも片方ばかりに力を入れて可哀想だ」と口にしていました。
幼少期から母親の愛情に飢えていたのでしょう。結局どちらも就職をせず、ずっと家に引きこもっています。このように、不自然な愛情の偏りは家庭内の不協和音を生み、トラブルの種を撒くだけなのです。
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