知るともっとおもしろい!ひと味違う体験のできる展覧会5選【立川・小金井・港区・台東区】

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知るともっとおもしろい!ひと味違う体験のできる展覧会5選【立川・小金井・港区・台東区】

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日野京子

エデュケーショナルライター

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秋は注目の大型展覧会がめじろ押し。最近は展示方法にもさまざまな工夫が凝らされ、目で見るだけでない体験ができるものも増えています。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんが、ひと味違う体験のできる展覧会をご紹介します。

 「秋と言えば」に続く言葉は色々とあります。その一つが芸術です。気候も落ち着き、美術館・博物館巡りをするのに最適な秋はゆったりと芸術作品を鑑賞しやすい季節です。そのため大型連休のないこの季節にも、美術館や博物館の集まる上野を中心に、さまざまな展覧会が企画されます。

 今回は東京都内でこの秋開催される注目の展覧会を5つご紹介していきます。音で感じる体験型の絵本原画展や、ピカソ作品などが多数来日する大型近代美術展、国宝絵巻などが集結する展覧会、アール・デコ時代の庭園芸術を取り上げた展覧会も開かれます。

東京都庭園美術館屋上階の温室「ウインターガーデン」では、普段と違った特別な演出が行われる(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリースより)



【立川】PLAY! MUSEUM「エルマーのぼうけん」展/開催中~10月1日

 日本初の「エルマーのぼうけん展」が立川市の「PLAY! MUSEUM」で10月1日まで開催中です。

 『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』の三部作は、日本国内でも発行部数770万部を誇る世界的ベストセラー。世代を超えて愛されている作品です。今回の展覧会では、70年以上前に描かれた約130点の原画や資料が公開される貴重な機会となっています。

左:『エルマーとりゅう』原画1950年(C)Dragon Trilogy Irrevocable Trust/Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA./右:『エルマーと16ぴきのりゅう』原画1951年(C)Dragon Trilogy Irrevocable Trust/Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA (画像:株式会社オーディオテクニカリリースより)

 展覧会では“アナログ”の魅力を訴求するコンテンツを提供しているオーディオテクニカ社の協力の元、ジャングルの音や動物の鳴き声、嵐の音などを取り入れて、作品の世界に迷い込んだような没入感を味わえます。

 そのほか美術館の展覧会ではあまり体験することのない、「ワニの背中をジャンプして川を渡る」など、立体造形を使った演出も。大人も童心に戻り作品の世界を追想することができます。

 併設のPLAY! SHOPには日本初のエルマー・グッズがずらりと並び、PLAY!CAFEでは、冒険気分を味わえるかわいらしいオリジナル・フードやデザート、ドリンクも楽しめます。

「クライマックスの大さわぎを、アナログレコードの響きで」1950年代のフリー・ジャズのわくわくする響きを使って演出/右:『エルマーと16ぴきのりゅう』原画 1951年(C)Dragon Trilogy Irrevocable Trust/Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA(画像:株式会社オーディオテクニカリリースより)

【小金井】江戸東京たてもの園「江戸東京博物館コレクション~江戸東京のまちづくり~」/9月16日~12 月17日

 小金井市にある「江戸東京たてもの園」では、開園30年を記念して江戸東京博物館のコレクションを展示する特別展が9月16日(土)から始まります。

江戸名所 猿若町芝居顔見世繁栄の図 歌川広重/画 江戸後期~末期 ※展示期間:10月17日(火)~11月12日(日)(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリース)

 現在、大規模改修工事中で休館中の、墨田区「江戸東京博物館」の分館でもある江戸東京たてもの園では、同博物館が所蔵する品々のうち「東京のまちなみ」に特化した特別展示をします。

東京名所之内銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図 歌川広重(3代)/画 1882(明治15)年 ※展示期間:10月17日(火)~11月12日(日)(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリース)

 展示では資料や模型などを通じて、江戸時代、明治そして現在へと繋がる東京の街並みが、関東大震災や戦災といった苦難の時代からどのような開発を行い力強く立ち直ってきたか、まちづくりの変遷について読み解いています。

 野外博物館である江戸東京たてもの園には、江戸時代から昭和の東京に実際に建っていたレトロな建物が移築保存されています。特別展を見た後に各時代の建物を体感すれば、当時に思いをはせることができておすすめです。

高層ビルが見当たらない東京。絵葉書 代々木総合体育館 1964年(昭和39)(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリース)

【目黒】東京都庭園美術館「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」/9月23日~12月10日

 東京都庭園美術館では、開館40年目となる節目の2023年、「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」が9月23日から開催されます。

東京都庭園美術館はフランスのアール・デコ様式を取り入れた旧朝香宮邸が、そのまま美術館として受け継がれています。東京都港区白金台の地に1933年に完成した邸宅は、フランス人装飾美術家のアンリ・ラパンが主要客室の装飾を手がけるなど、当時のアール・デコ様式を残す貴重な建物です。

 戦後は外務大臣公邸や赤坂迎賓館が開設されるまで国賓をもてなす迎賓館などに利用され、1983年に東京都庭園美術館として開館。

ガブリエル・ゲヴレキアン 「水と光の庭園」『1925年 庭園』1926年 東京都庭園美術館蔵(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリースより)

 今回の展覧会は、1925年にパリで開かれたアール・デコ博覧会の「庭園芸術」に焦点を当てた内容となっています。

 フランスの近代庭園がキュビスム的要素などを取り入れて展開していった様子を、絵画や彫刻、工芸、版画、写真、文献資料など約120点の作品から理解を深めることができます。直線や幾何学模様を多用した現代的なデザインのアール・デコの美意識が色濃く残る美術館で、当時のパリを感じてみてはいかがでしょうか。

アンリ・ラパン「セーヴル製陶所館」『1925年 庭園』1926年 東京都庭園美術館蔵(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリースより)

【上野】国立西洋美術館「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命」/10月3日~2024年1月28日

 国立西洋美術館では、キュビスムにクローズアップした特別展「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」が10月3日(日)から始まります。

 20世紀美術の巨匠ピカソや、彼と共に20世紀初頭にキュビスムを生み出したジョルジュ・ブラックなど、パリのポンピドゥーセンターが所蔵するキュビスムの作品が来日。その他シャガールなど主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約130点が紹介されます。

4メートルにわたるロベール・ドローネーの大作《パリ市》は初来日(画像:株式会社日本経済新聞社リリース)

 日本初公開となる作品は50点以上に及びます。遠近法や写実性を重視するそれまでの西洋美術とは一線を画したキュビスムは、その後の現代アートやデザイン、建築や舞台美術を含むさまざまな分野に大きな影響を与えました。

 日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会は、およそ50年ぶり。20世紀初頭に起きた芸術の転機となる作品の数々を鑑賞する絶好の機会です。

20世紀初頭から今日にいたる世界屈指の近現代美術コレクションを所蔵するパリのポンピドゥーセンターから貴重な作品が多数来日(画像:株式会社日本経済新聞社リリース)

【上野】東京国立博物館「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」/10月11日~12月3日

 展覧会を通じて展示される約240件のうち7割以上が国宝や重要文化財を占める特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」が、東京国立博物館の平成館で10月11日から開催されます。

(画像:特別展「やまと絵」広報事務局リリース)

 千年を超す年月の中で、四季の移ろい、月ごとの行事、花鳥・山水やさまざまな物語など、その時代の最先端のモードをとりこんだあらゆるテーマで描かれる「やまと絵」の壮大、かつ華麗な歴史が一覧できます。

 展示されるのは、国宝の「源氏物語絵巻」、「信貴山縁起絵巻」、「伴大納言絵巻」、「鳥獣戯画」といった社会の教科書などで目にしたことのある四大絵巻のほか、書跡や工芸作品など、やまと絵の美意識を支えた同時代の作品。

 時期によって展示される作品の入れ替えが行われますが、開催後2週間は30年ぶりに四大絵巻がまとめて見られるチャンスです。

国宝と重要文化財が7割以上を占める特別な展覧会(画像:特別展「やまと絵」広報事務局リリース)

芸術鑑賞で視点の切り口を増やそう

 美術館や博物館で大型展覧会が開催されることの多い秋は、普段目にすることのできない作品を鑑賞する絶好のチャンスです。気になる展覧会を秋の予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。

■PLAY! MUSEUM「エルマーのぼうけん展」
開催期間:開催中~2023年10月1日(日)
開催場所:GREEN SPRINGS W3棟 PLAY! 2F(東京都立川市緑町3-1)
TEL:042-518-9625
開館時間:10:00~18:00(入場17:30まで)
料金:一般1,800円/大学生1,200円/高校生1,000円/中学生・小学生600円
アクセス:JR「立川駅」北口より徒歩10分
多摩モノレール「立川北駅」北口より徒歩10分
※詳細については公式サイトをご確認ください

■「江戸東京博物館コレクション~江戸東京のまちづくり~」
開催期間:2023年9月16日(土)~12 月17日(日)
開催場所:江戸東京たてもの園(東京都小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内)
TEL:042-388-3300
開館時間:9月30日まで9:30~17:30(入園17:00まで)
10月1日より9:30~16:30(入園16:00まで)
休園日:月曜※月曜が祝休日の場合はその翌日
料金:一般400円/65歳以上・大学生200円/高校生100円/中学生(都外)100円
アクセス:JR中央線「武蔵小金井駅」北口の西武バス2、3番のりばより5分乗車、「小金井公園西口」下車し徒歩5分
※詳細については公式サイトをご確認ください

■「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」
開催期間:2023年9月23日(土・祝)~12月10日(日)
開催場所:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5丁目21−9)
TEL:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(入館17:30まで)
休館日:月曜(10月9日は開館)、10月10日(火)
料金:一般1,400円/大学生1,120円/中・高校生700円/65歳以上700円
アクセス:JR山手線「目黒駅」東口より徒歩7分
東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
※日時指定の事前予約制です。2023年10月1日(日)入館料無料の日に限り事前予約不要。詳細については公式サイトをご確認ください

■「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命」
開催期間:2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
開催場所:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
TEL:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:30/金土9:30~20:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(2023年10月9日、2024年1月8日は開館)、10月10日(火)、12月28日~2024年1月1日、9日
料金:一般2,200円/大学生1,400円/高校生1,000円
アクセス:JR「上野駅」より徒歩1分
京成電鉄「京成上野駅」より 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線「上野駅」より 徒歩8分
※詳細については公式サイトをご確認ください

■「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」
開催期間:2023年10月11日(水)~年12月3日(日)
開催場所:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
TEL:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:00/金土9:30~20:00(入館は閉館の60分前まで)
休館日:月曜※ただし、本展のみ11月27日(月)は開館
料金:一般2,100円/大学生1,300円/高校生900円
アクセス:JR「上野駅」・JR「鶯谷駅」より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」、東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩15分
京成電鉄「京成上野駅」より徒歩15分
※土・日・祝のみ事前予約制(日時指定)です。詳細については公式サイトをご確認ください

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