アリ?ナシ? 電車の「リュック乗車」、体験者2割「そのまま背負い続ける」

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アリ?ナシ? 電車の「リュック乗車」、体験者2割「そのまま背負い続ける」

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NEXERがリュックサックを背負ったまま電車を使ったことがある529人を対象に行ったインターネット調査で、全体の2割以上が、車内に入った後も「そのまま背中で背負い続ける」と答えていたことが分かりました。いったいなぜでしょうか。

大多数はリュックを前で「抱えるようにする」

 ウェブソリューション事業を手掛けるNEXER(ネクサ―。豊島区池袋)がリュックサックを背負ったまま電車を使ったことがある529人を対象に行ったインターネット調査で、全体の2割以上が、車内に入った後も「そのまま背中で背負い続ける」と答えていたことが分かりました。

電車乗車時のリュックサックは、時として迷惑なものに(画像:写真AC)



 調査は2019年5月1日(水)から5月7日(火)まで行われました。質問内容は「リュックサックを背負って電車に乗った時、リュックサックをどのようにしていますか?」で、次のような結果となりました。

・体の前側へ移動させ、抱えるようにする(53.5%)
・そのまま背中で背負い続ける(20.4%)
・足元に置く(12.9%)
・網棚に載せる(11.9%)
・手で持つ(1.3%)

「そのまま背中に背負い続ける」と回答した人に、さらにその理由を聞いたところ、「混んでいないから」という回答がもっとも多くなりました。そのほかに、「姿勢が楽なので」「両手が自由になる」「持ち換えるのが面倒だから」「前で子供を抱っこしてるから」「移動が楽だから」といった声が寄せられました。

 続けて、「そのまま背中で背負い続ける」以外を回答した421人に、「空いている電車内で、乗客が背負うリュックサックによって、迷惑を被ったことがありますか?」と質問したところ、過半数の54.4%が「ある」と回答しました。

電車は「不特定多数の他人同士」が乗り合うもの

 NEXERは今回の調査結果について、「迷惑を『かけている側』の人と『かけられている側』の人がいます。そして、『かけられている側』だった人が、別の時には『かける側』になってしまっている可能性もあります。電車内や駅構内では、迷惑行為をやめるよう呼びかけるポスターが貼られていることがありますが、迷惑行為はおこなわれ続けています。

リュック乗車はアリ? ナシ?(画像:写真AC)



『混んでいないから大丈夫』と行われた行為が、実際には迷惑をかけていることがあるように、『これくらいの(ヘッドフォンの)声量なら大丈夫』『これくらいの脚の開き方なら問題ない』『これくらいスペースがあれば乗り降りも余裕でできるはず』『この程度の音量なら音漏れしない』と、『かける側』の感覚でおこなわれ続けているのかもしれません。

 これらのように、迷惑をかける側とかけられる側の、『これくらいなら問題ない』という感覚的なラインの違いが、世の中から迷惑行為がなくならない理由なのではないでしょうか。電車は、不特定多数の他人同士で乗り合って利用するものです。人それぞれ感覚も違いますので、一人ひとりが自分の中での『これくらいなら問題ない』のラインを少し厳しくすると、皆のストレスも減り、気持ちよく利用できるようになるのかもしれません」

とコメントしています。

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