GW終了 仕事再開の前に知っておきたい、プロが教える「革靴」のケア方法3選

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GW終了 仕事再開の前に知っておきたい、プロが教える「革靴」のケア方法3選

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天然の革靴は高価なことから、長く大事に履きたいと思う人は多いでしょう。そのためには革の美しさが大切。少しでも長く、良く革を保つには、どのような手入れをすれば良いでしょうか。靴用品メーカーのコロンブスに聞きました。

長持ちポイントは、ほこり、乾燥、雨対策

 靴のなかでも、天然皮革の革靴を長く大事に履きたいと思う人は多いことでしょう。靴用品メーカーのコロンブス(台東区寿)に革靴の革を良い状態に、少しでも長く保つにはどうすれば良いのかを聞きました。

革靴を長く綺麗に保存するためにはちょっとした心掛けが大切。写真はイメージ(画像:写真AC)



 そのためには、次の3つのポイントが必要とのことです。

1.帰ってきたら、靴のほこりをサッと払う

 革を良い状態に保つためには、まず「ほこりが大敵」とのことです。東京は人混みが多く、道路の交通量も激しいため、靴にほこりがたまりやすい環境です。ほこりは革に含まれる油分を奪うため、革の劣化を促すことに繋がるといいます。

「人混みやほこりっぽい場所に行った時には、帰ってきて靴を脱いだら、そのままサッとブラシでほこりを払うことが長持ちのポイントのひとつです」(コロンブス担当者)

 ほこりが見落とされがちなのは、「コバ」と呼ばれるアウトソール(靴の底部分)の外側にはみ出た部分で、多くは男性用の靴に見られます。歩く時の摩擦によって汚れやすく、また縫い合わせのステッチがある場合はほこりがたまりやすい場所。カビ防止や見た目の美しさのために、これらのほこりを忘れずに払うことが大切といいます。

2.綺麗に見せるため、「厚化粧」は禁物

「乾燥」も革の大敵のひとつ。この乾燥を防いだり、革を綺麗に見せるためにシュー・クリームを塗る人は多いでしょう。コロンブスは「クリーナーを使って、前に塗ったクリームをしっかり落としてから塗ることが肝要です」と話します。厚化粧をするかのように、そのまま上塗りすることでクリームがひび割れを起こし、逆に汚く見えてしまうそうです。

3.急な雨に備えて、「フッ素樹脂系」の防水スプレーを

 近年の東京の夏は、ゲリラ豪雨が多くなりました。「いい靴を履いてきたのに雨に濡れてしまった」と落胆した経験のある人も少なくないでしょう。湿気はカビ繁殖の要因。革靴を履いて出かける際には、防水スプレーをかけておくと安心で、フッ素樹脂系の防水スプレーが良いとのこと。ただし、スプレーをかけてから、撥水(はっすい)する膜ができるまで、15分以上静かに置いておくことが必要だそうです。

 革が雨で濡れた際は、靴の中に丸めた新聞紙をティッシュで包んだものを詰め、日陰干しにして乾かすと革へのダメージを減らせますといいます。その際、中に入れた紙を何度か取り替えることが肝要とのことです。

革靴を箱にしまって保存しておく時の注意点

 季節を選ぶ革靴をオフシーズンに箱に入れ、重ねて収納しておく人も多いと思います。その場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか。これについては、ほこりを丁寧に払ってクリームを塗るなど、手入れをしっかりしてからしまうことが長持ちのポイントといいます。

 また、型くずれを防ぎ、湿気から守るために、シューキーパーや紙を詰めておくと良いそうですが、こちらも紙の入れっぱなしはNG。湿気がこもってカビの原因となるので、定期的に取り替えることや日陰干しをして風に当てることが大事だそうです。

 最後に、スエード(天然皮革の内側を起毛したもの)の長持ちの秘訣について聞きました。

 スエードも履いた後に専用ブラシで毛の間のほこりをかき出すように払い、撫でるように毛並みを整えます。

スエード用のワイヤータイプのブラシ(画像:コロンブス)



 スエードは、いったん汚れが付着すると取り除くのが難しく予防が大切。そのため、出かける前には、防水スプレーをする人も多いでしょう。それでも汚れがついてしまった場合、消しゴムタイプの汚れ落としで軽くこすると取れることもあり、また、全体的に色が褪せた場合は、補色スプレーで補修できることもあるそうです。

「靴は手入れをすることで、間近に見るようになります。そうすると痛んでいる部位に気がつき、そこを早めに修理することが、靴を長持ちさせる一番の方法です」

 革は綺麗に長く保つことで「味」が出てくるのも長所。ぜひ試してみてください。

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