羽田空港が変わる!ターミナル直結のホテル・温泉・大型商業施設と開業ラッシュ
羽田空港周辺では2023年に向けて次々とホテルや商業施設の開業時期が発表されています。延期となっていたホテルヴィラフォンテーヌや展望露天風呂のある天然温泉、人気の羽田イノベーションシティには、2023年秋「ホテルメトロポリタン 羽田」が開業します。本記事では開業ラッシュの詳細について、旅行ジャーナリストのシカマアキさんがご紹介します。羽田空港の広い敷地を生かした開発が続々と進行中 東京国際空港(羽田空港)とその周辺が近年、発展を遂げています。 2010年10月に新たな国際線ターミナルが開業したのを皮切りに、東京モノレール・京急の「天空橋」駅直結で、大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」(羽田イノベーションシティ)が2020年7月にオープン。ホテルなどの施設も次々開業しています。 羽田イノベーションシティの足湯スカイデッキ(画像:シカマアキ) 対岸の神奈川県川崎市とも2022年3月に多摩川スカイブリッジで結ばれ、大変便利になりました。 日本における空の玄関口であり、日本最大の発着数を誇る羽田空港。海と川に囲まれた空港の広い土地は、今後どのように開発されていくのでしょうか。 >>関連記事:羽田空港~川崎が徒歩10分「多摩川スカイブリッジ」の魅力と利便性 羽田空港から1駅、天空橋駅直結のホテルが来秋オープン 羽田空港が沖合展開するのに伴い、羽田空港跡地第1ゾーンに2020年に誕生したのが、羽田イノベーションシティです。羽田空港第3ターミナル(旧名、国際線ターミナル)から1駅の天空橋駅に直結し、商業施設やオフィス、ビジネスホテルなどがあります。特に「足湯スカイデッキ」は無料で飛行機がよく見え、東京都民のデートスポット、お出かけ先としてオープン直後から人気です。 そして、羽田イノベーションシティに2023年秋、さらに新しいホテル「ホテルメトロポリタン 羽田」の開業が先日発表されました。ホテルのコンセプトは、“旅の途中で翼を休め、英気を養って次の行き先に笑顔で飛び立てる「とまり木」のような、旅に寄り添うホテル”とのこと。 特に「天空橋駅から徒歩1分」という抜群の立地で、空港の乗継客をはじめ、東京都民にとっては朝早い出発便に乗るための前泊や、夜遅い便で到着した際の後泊での利用も便利です。 「ホテルメトロポリタン 羽田」ツインタイプイメージ(画像:JR東日本ホテルズ) ホテルの客室は「ツイン」「ダブル」の2タイプ。客室の広さが19~70平方メートルと一般的なビジネスホテルより広く、ゆとりある落ち着いた空間です。エントランスは滑走路をイメージするなど空港をモチーフとしたデザインが館内の至るところに見られ、ホテル屋上には「展望デッキ」、窓から空港が見える客室も。 さらに、ソファ席や個室などがあるオールデイダイニングもあり、宿泊利用だけでなく会食時にも利便性が高そうです。 第3ターミナル直結「羽田エアポートガーデン」の全容が発表 国際線が発着する羽田空港第3ターミナル直結の「羽田エアポートガーデン」が、2023年1月に全面開業することがこのほど発表されました。 羽田空港第3ターミナル(画像:photoAC) 羽田エアポートガーデンには、国内の空港ホテルで最大となる客室数1717室(2ホテル合計)を誇る「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」「ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」が12月21日(金)に先行開業します。特に注目なのが同日開業する展望天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」です。 「泉天空の湯 羽田空港」は24時間営業し、ホテル宿泊者のほか一般利用も可。羽田空港の地下からくみ上げた天然温泉は弱アルカリ性で、晴れた日には展望露天風呂から飛行機や富士山を眺めることができます。内湯は高濃度炭酸水やジェットバスなど4種類あり、岩盤浴やサウナ、食事処なども。一般客の利用料金は大人4,800円(フェイスタオル付き)です。 さらに、約90店舗が入る商業施設やバスターミナル施設は、2023年1月開業予定。日本文化が感じられる土産物がそろうショップ通り、旅先で便利なアイテムが手に入る「ハネダコレクション」、日本全国のグルメが味わえるレストランなど、待ち時間に使うだけでなくお出かけの目的地としてさらに充実度が増します。新設のバスターミナルには首都圏各地の高速バスをはじめ東京都心近郊の路線バスも発着し、約440台分の平面駐車場も完備されています。 「1日遊べる空港」で都民のお出かけ先としてますます人気必至 飛行機に乗る前後はなにかと慌ただしく、空港で過ごすということをあまり考えていなかった人もいるかもしれません。また、空港へ「飛行機に乗らないのにわざわざ行かない」という人もいるでしょう。 しかし、空港は若者のデートスポットや家族連れのお出かけ先として人気です。特に、羽田空港は24時間運用する空港であり、飛行機の離発着が国際線も含め、ほぼ絶え間なく見られます。 羽田空港の第3ターミナルと離陸する台湾のチャイナエアラインなど(画像:シカマアキ) これまで空港のターミナル内に、魅力的だと思える店舗があまりなかったかもしれません。しかし近年は新たな店舗も続々と増え、1日ずっと過ごしても楽しめる施設となっています。 さらに、2023年1月には羽田空港のターミナル直結で大型のショッピング施設もオープン。その前に開業するホテルや温泉といった新たな施設も見逃せません。お出かけスポットとして、また、飛行機に乗る前後の滞在先として上手に活用しましょう。 ■ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港 住所:東京都大田区羽田空港2-7-1 TEL:03-6459-9770 アクセス:京急電鉄 羽田空港第3ターミナル駅より徒歩4分 ■HANEDA INNOVATION CITY 住所:東京都大田区羽田空港1-1-4 アクセス:京急電鉄・東京モノレール 天空橋駅直結
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