仕掛けがいっぱい「物語の世界」へ!角野栄子×隈研吾「魔法の文学館」11月3日オープン【江戸川区】
『魔女の宅急便』作者・角野栄子さんのカラフルな世界観がいっぱい詰まった「魔法の文学館」が明日11月3日オープンします。隈研吾さんが設計した建築や、仕掛けに満ちたデザイン、ファッション小物や直筆取材メモ、オリジナルグッズも必見。今回は施設詳細と展覧会情報についてエディターの加藤朋美さんがご紹介します。 『魔女の宅急便』の作者・児童文学作家 角野栄子さんの世界観を表現した児童文学館が11月3日、江戸川区のなぎさ公園にオープンします。都内とは思えない広々とした空間にわくわくするような建築を手がけたのは、建築家の隈研吾さん。ということで、気になる詳細をレポートしたいと思います。 なぎさ公園の小高い丘の上に建つ「魔法の文学館」(画像提供:魔法の文学館)五感を働かせて遊べる物語の世界を隈研吾さんが表現 コンセプトは「子どもたち自身が心を動かして、面白さを見つけ、感じて、そこから自分の世界を発見して、想像力豊かな心を育めるような施設」。さまざまな情報を外から与えられている今の子どもたちに、ここでは自分の五感で想像力を働かせながら自発的に遊んでほしいという意図が込められています。 そのため、あえて建物の中だけにとどめず、丘の一部として建築・造園・展示が一体的につながる「ものがたりの世界」を建築家の隈研吾さんが表現。敷地全体で子どもたちが自然と角野さんの物語の世界に触れてみたくなるオープンな作りになっています。 1階コリコの町の本棚。2階の広々としたライブラリーとあわせ、角野さんと選書委員会がえらんだ児童書約1万冊の蔵書のうち、8千冊を自由に読むことができる(画像提供:魔法の文学館)室内は角野さんのテーマカラーである “いちご色”! 気になる建物の内装デザインを手がけたのは、アートディレクターのくぼしまりおさん。『魔女の宅急便』の舞台「コリコの町」をイメージした、角野さんのテーマカラーである“いちご色”の世界観を色鮮やかに再現し、「魔女の宅急便」のコリコの町の世界に浸りながら本を読めるライブラリー、壁一面に映し出されるプロジェクションマッピング、角野さんのアトリエを再現した空間や、4面映像の黒猫シアターなど、五感で楽しめる空間となっています。 1階ネコ型モニターに登場する角野さんのカラフルなファッションをコーディネートしているのも、娘でありアートディレクターのくぼしまりおさん。2階「栄子さんのアトリエ」ではカラフルな洋服やアクセサリーも展示されている(画像提供:魔法の文学館)4面映像の「黒猫シアター」では人気キャラクターの登場するインタラクティブなプログラムを上映(画像提供:魔法の文学館)オリジナルグッズやカフェも充実! 1階のショップでは、「いちご色」のオリジナルグッズから、角野栄子作品のかわいいキャラクターグッズ、角野さん愛用のアトリエコートやセレクト雑貨など、ここでしか手に入らないオリジナルグッズや物語の世界から飛び出したキャラクターグッズがずらり。 ショップにはオリジナルグッズが約100点ならぶ(画像提供:魔法の文学館)【取扱グッズ詳細】>> 3階のカフェ3階にある「カフェ・キキ」では、旧・江戸川を一望できる見晴らしの良い空間で、ここでしか味わえない卵不使用のオムライス「キキライス」や、“いちご色”のスイーツが楽しめます。 見晴らしの良い3階「カフェ・キキ café kiki」(画像提供:魔法の文学館) また2階のギャラリーでは、期間限定の企画展も半年ごとに開催されます。第1回のテーマは「魔女まじょ展」。角野栄子さんが世界各地から集めた“魔女人形”コレクションや、旅の写真とともに魔女の旅の記録を展示した、幻想的な空間となっています。期間は2023年11月3日(金・祝)~2024年4月8日(月)です。 蔵書は隣接する「展望の丘」限定で当日17時まで持ち出しOK(画像提供:魔法の文学館)■魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館) 住所:東京都江戸川区南葛西7-3-1 なぎさ公園内 TEL:03-6661-3911 営業時間:9:30~17:30(最終入館16:30) 休館日:火曜、年末年始(12月29日~1月3日) 入館料:一般(15歳以上)700円/こども(4歳~中学生)300円 アクセス:東京メトロ東西線「葛西駅」より都営バス「葛西21」「葛西24」10分。「魔法の文学館入口(南葛西第二小学校前)」「なぎさニュータウン」停留所より徒歩5分 JR京葉線「葛西臨海公園駅」より都営バス「葛西21」10分。「魔法の文学館入口(南葛西第二小学校前)」停留所より徒歩5分 ※日時指定の事前予約制です。空きがある場合は当日受付可能。詳細はHPから。https://kikismuseum.jp/guide/
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