MOSは独学で合格できる?難易度や試験の概要、おすすめの勉強法を紹介!

MOSは独学で合格できる?難易度や試験の概要、おすすめの勉強法を紹介!

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MOS試験は独学で合格できるのでしょうか。この記事では、MOS試験独学における重要なポイント、MOS資格および試験の種類などについて解説しています。おすすめ通信講座、スクールなどの紹介もあるので、ぜひ参考にしてください。

目次

 就活・転職活動において、アピールポイントになるのがMOS資格です。この資格の取得を検討している人は少なくないでしょう。

そんなMOS初心者のなかには、スクール・通信講座などを利用せず、独学で資格試験勉強を考えている人もいるかもしれません。果たして独学でMOS資格の取得は可能なのでしょうか。

 今回は、MOS試験の独学およびMOSに関する情報について、詳しく解説していきましょう。

 記事の最後にはMOSのよくある質問、おすすめ通信講座・パソコン教室の紹介もしています。ぜひ参考にしてください。

※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、スクール紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。

MOSとは

 MOS(Microsoft Office Specialist)とは、いったいどのような資格なのでしょうか。MOSの詳細について、以下より説明しましょう。

MOSは認知度が高い人気資格

 MOSとは、マイクロソフト製品の中のWordやExcelなどに関するスキル・知識があることを証明するための資格です。WordやExcelはどの職場でも使用されているソフトであるため、資格取得をしたい人は後を絶ちません。

 世界的に有名なマイクロソフト製品に関する国家資格であり、MOS資格試験も世界200カ国で実施されているため、日本だけでなく世界規模で認知度の高い人気資格といえます。

 MOS試験合格をした際に受け取る合格認定証・デジタル認定証は、海外でも通用する資格です。世界中で通用するのがMOS資格の強みといえるでしょう。

MOSの一般レベルと上級レベルの違いは?

 MOS資格には一般レベル(スペシャリスト)上級レベル(エキスパート)の2種類があります。

 両者にはどのような違いがあるのか、その異なる点を以下にまとめてみました。

(一般レベル)スペシャリスト

  • マイクロソフト製品(Wordなど)の基礎的な使用スキル・知識を持っている証明になる資格。
  • 資格対象のソフトは、WordExcelOutlookAccessPowerPointの5種類。
  • 事務作業など実務にダイレクトに生かせる資格。

(上級レベル)エキスパート

  • 高度なスキル・知識でマイクロソフト製品使用の効率化が可能になる資格
  • 主に管理用の機能のスキルが要求される
  • 資格対象ソフトはWordExcelAccess(2019のみ)
  • 普段使用しない機能を使うために、スペシャリストと比較して試験の難易度は2倍

 エキスパート試験は、スペシャリストに比べて試験対象ソフトの数が少ないですが、Word、Excel各それぞれ2013のみ試験がPart1〜2と2段階になっています。作業の効率化・より高い収入アップを目指す人は、エキスパート資格の取得がおすすめです。

MOSは独学で合格できる場合もある

 MOS資格試験を独学で行い合格することは、決して無理なことではありません。その理由は、MOS資格試験の対象ソフトであるWordやExcelは、普段から公私ともに使用する機会が多いからです。

 資格取得をしていなくても、職場の事務仕事でWord、Excelを毎日のように使用している人は珍しくありません。そのため、スペシャリストにおいては、独学で合格できるレベルと言えるでしょう。難易度の高いエキスパート試験も、普段の仕事で高度な機能を使っている人であれば、それほど苦労せずに合格できます。

 また、過去にMOS以外の難易度の高い資格に合格した人の場合、その経験が役立つでしょう。資格試験のスケジュール調整や勉強に費やすための時間などを把握しているため、その経験がMOS資格試験の勉強にも応用できます。

独学に自信がなければ通信講座やパソコン教室がおすすめ

 普段からWord、Excelを使っている人、マイクロソフト製品に関する知識がある人であれば、独学でも問題はないでしょう。しかし、Word、Excelの初心者、独学では本当に自分に実力がついているのか不安になる人であれば、通信講座・パソコン教室での勉強がおすすめです。

 独学の場合、本当に自分に実力がついているのか客観視できません。しかし、パソコン教室などで講師のレッスンを受ければ、その道のプロである講師からわかりやすい指導・間違ったスキルの修正を受けることが可能です。

 また、わからないことがあってもひとりで解決することは困難ですが、通信講座やパソコン教室であれば講師陣・運営スタッフにすぐに質問ができます。疑問点をわかりやすく丁寧に教えてくれるので、勉強に関する悩みがあってもすぐに解決できます。
 自分に自信がないながらも確実に合格したい人は、教室の個人レッスンを選択すれば、効率的かつ確実に実力がつくでしょう。

MOS資格にはどんな種類があるの?

 一般・上級の説明でも少し触れましたが、MOS資格にはいくつかの種類があります。その種類の詳細について、以下より説明しましょう。

MOS資格は5種類ある

 MOS資格の種類は、以下の五つのマイクロソフトオフィスソフトです。

  • Word
    ワープロソフト。アウトラインでの作業やテーマ設定などが可能。
  • Excel
    表計算ソフト。マクロ言語を駆使すれば表計算ソフトを越えた利用も可能。
  • Outlook
    個人情報管理、電子メールソフト。グループウェアの利用頻度も高い。
  • PowerPoint
    プレゼンテーション用ソフト。
  • Access
    データベース・ソフト。

 これら上記の五つから受けたい資格を選択して受験します。

ExcelとWordには一般レベルと上級レベルがある

 先述した通り、試験科目の一部には一般レベル(スペシャリスト)・上級レベル(エキスパート)の2つが用意されています。

 この二つの違いについては、わかりやすく以下の表にまとめてみました。

試験科目一般(スペシャリスト)上級(エキスパート)
WordWordでの基本的な編集機能の理解
・文字サイズ、フォント変更
・表作成や編集
・文書の印刷など
Wordでの高度な機能の理解
・スタイル機能や目次
・索引作成といった長文機能
・他のソフト・アプリからのデータ取り込みなど
ExcelExcelでの基本的な操作の理解
・数式、基本的な関数の作成
・セル書式設定
・グラフ作成
Excelでの高度な機能の理解
・ピボットテーブルなどのデータの分析
・条件付き書式
・入力規則の設定
・マクロ作成・編集など

バージョンは3種類

 MOS試験科目の一部のソフトには三つのバージョンがあり、それぞれ発表した西暦である2013・2016・2019という名称が付けられています。

 当然ながらバージョンアップ版は、新機能の追加など変更点がありますが、基本的に使用方法には大きな変化はありません。そして大きな変化がないのは、試験内容も同様です。バージョンによって難易度に目立つ差があるわけではないため、試験に備えて最新のバージョンにする必要もないでしょう。

 ただし、新バージョンが発表されたあとは、旧バージョンの各種サポートがそのうち打ち切られます。いつまでも旧バージョンを使い続けていると、サポートが受けられなくなるため、注意が必要です。

 また、就活・転職活動の際、所有資格が古いバージョンと最新のバージョンでは、やはり最新の方が好印象となるため、できれば最新バージョンのものを所有しましょう。

MOSの種類一覧

 MOS資格試験の試験科目とバージョンのタイプを、以下の表にまとめてみました。

試験科目スペシャリスト(一般レベル)エキスパート(上級レベル)
WordWord 2019
Word 2016
Word 2013
Word 2019 エキスパート
Word 2016 エキスパート
Word 2013 エキスパート (2013のみPart1・2)
ExcelExcel 2019
Excel 2016
Excel 2013 
Excel 2019 エキスパート
Excel 2016 エキスパート
Excel 2013 エキスパート(2013のみPart1・2)
OutlookOutlook 2019
Outlook 2016
Outlook 2013
PowerPointPowerPoint 2019 
PowerPoint 2016
PowerPoint 2013

AccessAccess2016
Access2013
Access 2019 エキスパート

MOSはどの種類を受けるのがおすすめ?

 説明した通り、MOS試験は5種類の試験科目・科目の3つのバージョン違いなど、多様な種類があります。MOS初心者はどの種類を受けたらいいのか、次より説明しましょう。

まずは一般レベルのWordとExcelを取得する

 MOS初心者で自信がない人は、まず一般レベル・マイクロソフトオフィススペシャリストのWord・Excelの資格試験を受験しましょう。普段から、ExcelやWordは使い慣れている人が多く、Excel・Wordのスペシャリスト試験は基本的な操作・知識に関する試験であるため、比較的簡単に受験できます。

 この場合、普段の仕事でExcelを使う頻度が高い場合でも、Wordの試験も受験して資格取得を達成しておきましょう。履歴書上で具体的に明記できれば就職や転職時に説得力のあるアピール材料となります。Wordの資格も忘れないで取得しましょう。

WordとExcelの上級レベルとPowerPointもおすすめ

 Word・ExcelのMOS資格は、多くの人が取得、あるいは資格試験の受験を検討しています。

 このような状況のなかでさらに他者との差別化を図るには、Word・Excel以外の資格取得を達成して、自分が他者よりも多くのスキル・知識を持っていることをアピールしなくてはいけません。Word・Excel以外でおすすめの試験科目はPowerPoint(スペシャリスト)、Word・Excel(エキスパート)です。

 他の試験科目より比較的簡単であり、取得さえ達成すれば合計五つの資格を所有することになり、大きな差別化が図れます。

MOSの合格までに必要な勉強時間は?

 MOSの資格取得のための勉強には、どれくらいの勉強時間を費やせばいいのでしょうか。以下よりMOS資格試験合格までに必要な時間について、説明しましょう。

一般レベル(スペシャリスト)合格までに必要な勉強時間

 一般レベル(スペシャリスト)の勉強にかかる時間は、20〜80時間です。マイクロソフトオフィスを普段から使っているのか、それともまったくの初心者であるのかによって、その勉強時間は変化します。スペシャリスト1科目にかかる勉強時間の目安は、以下の通りです。

  • Word、Excelなどを普段から使いこなしている人の場合:20時間ほど
  • 過去にWord、Excelを使って作業したことがある人の場合:30~40時間
  • Word、Excelなどにまったく触れたことのない初心者の場合:80時間

​​上記の目安は「パソコン教室に通った場合の1科目にかかる時間」です。独学の場合はさらに時間がかかると考えていいでしょう。

上級レベル(エキスパート)合格までに必要な勉強時間

 MOS資格試験で上級者向けといわれている上級レベル(エキスパート)の場合は、どれくらいの勉強時間がかかるのか、みてみましょう。

  • スペシャリストを簡単に合格した人:50時間
  • スペシャリストに苦労して合格した人:60時間
  • 初心者:80時間

 上記の数字は「パソコン教室に通った場合の1科目にかかる勉強時間」であるため、独学の場合はそれ以上かかるかもしれません。初心者の場合は操作方法だけでなく、専門用語もしっかりと覚えなくてはいけないので、スペシャリスト合格者より数倍の時間がかかるでしょう。

 ただし、これはあくまで目安であるため、MOS資格のスペシャリスト試験をクリアした人であれば、エキスパートであっても、数十時間の勉強で合格する可能性が高いです。

MOS試験の合格までの1日の勉強時間や期間について

 MOS資格試験を合格するには、1日にどれくらいの勉強時間を費やせばいいのでしょうか。MOS資格を取得した人の意見を聞くと、勉強にかかった期間は1〜2カ月という意見が多いものです。

 WordやExcelの経験者であれば、スペシャリスト資格試験の勉強は、30時間ほどかかります。この時間であれば期間が1カ月の場合だと1日1時間、2カ月であれば1日30分です。

 初心者の場合の勉強時間は80時間ほどが目安であるため、期間が1〜2カ月であれば1日1.5〜3時間ほどを費やすことになります。

 これはあくまで目安であり、効率的な勉強ができる人であればより早く、仕事が忙しい人などはもっと時間がかかるでしょう。

MOS資格の難易度は?

 MOS試験の難易度はどれくらいなのでしょうか。他のさまざまな資格及びその勉強時間の目安と比較して、MOS試験の難易度をみてみましょう。

MOSの難易度を他の資格と比較

 先述した通り、MOS資格試験の勉強時間は、一般レベルは30~40時間・上級レベルは50~80時間です。では、難易度が高いといわれている他の資格はどれくらいの勉強時間を有するのでしょうか。以下よりそれぞれの勉強時間・期間を比較してみましょう。期間は一日3~4時間勉強する場合の目安です。

  • 簿記3級
    • 業務内容:会社経営などの会計、会計事務所での業務
    • 試験内容:仕訳問題、帳簿記入、勘定記入問題、決算整理絡みの総合問題
    • 勉強時間:150~200時間
    • 勉強期間:1~2カ月
  • 簿記2級
    • 業務内容:会計・税理士事務所での会計業務、企業の経理業務、コンサルタント業務、営業職
    • 試験内容:商業簿記と工業簿記
    • 勉強時間:350〜500時間
    • 勉強期間:6カ月
  • インテリアコーディネーター
    • 業務内容:住宅の内装や家具などへのアドバイス、トータルデザイン
    • 試験内容:学科試験とプレゼンテーション&論文でインテリア計画を提案
    • 勉強時間:300時間
    • 勉強期間:5~10カ月(資格試験は1・2次あり)
  • 基本情報技術者
    • 業務内容:IT関連業務(プログラム業務、システムエンジニア、アプリケーションエンジニア、サーバーエンジニア、WEBデザイン)
    • 試験内容:アルゴリズム、コンピューター、データ構造、OS 、データベース、メディア表現など
    • 勉強時間:50〜200時間
    • 勉強期間:3週間〜2カ月半
  • FP(ファイナンシャルプランナー)2級
    • 業務内容:資産運用、税金や生命保険・相続対策など金銭に関する業務
    • 試験内容:学科(ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、不動産、リスク管理、タックスプランニング、相続・事業承継など)
    • 勉強時間:150〜300時間
    • 勉強期間:5〜10カ月

 これらの人気資格はその人気に比例して、資格試験の難易度も高いのが特徴です。これら資格試験の勉強にかかる時間・期間は、MOS試験勉強の数倍となっています。

 これらの資格はこれだけの勉強時間を費やして合格する保証もないため、MOS資格試験の難易度はそれほど高くないといえるでしょう。

難易度が高くなくてもノー勉では受からない

 MOS資格試験は、他の人気および難易度が高いといわれている資格試験に比べると、難易度が低いといわれています。

 そのため、なかには「普段からWord、Excelは使いこなしているから、試験勉強に力を入れなくてもいいだろう」と思っている人もいるでしょう。

 しかしその考えは間違いです。MOS資格試験は、一般・上級レベルともに、一般的にはそれほど馴染みのない機能・操作についても出題されるので、しっかりと勉強をしなければ合格はほぼ不可能といえます。

MOS資格の試験の合格点と合格率

 MOS資格試験は、どれくらいの合格点・合格率となっているのでしょうか。次より合格点数、合格率について説明しましょう。

MOSの合格点は700点前後が基準

 公式に合格点は発表されていませんが、一般的には資格試験の7割、1,000点満点とされるなか、700点が合格ラインといわれています。

 ただし、同じMOS試験でも合格点ラインに違いがあるともいわれており、受験者のなかにはエキスパート試験を受験して、700点以下でも合格をした人もいます。

 そのため、合格基準点は、全科目・レベル・バージョンが同一ではなく、それぞれに合格点の差があるようです。人によって合格点のラインに差がある理由は、Microsoft Officeの新バージョンのリリースが関係しているといわれています。

 新しいバージョンにアップデートされた各種ソフトは、新機能の搭載などで若干使用方法が変更されているため、それが合格基準点に影響を与えているという推測です。

 公式には公表されておらず、バージョンアップによって変化があるといわれているMOS試験の合格点ですが、全体的に700点前後が合格点と考えていいでしょう。そのため、試験の際は700点以上を目指すのが無難です。

MOS資格の合格率

 MOS試験の合格率は、一般レベル(スペシャリスト)・上級レベル(エキスパート)によって異なります。二つの合格率は以下の通りです。

  • 一般レベル(スペシャリスト):約80%
  • 上級レベル(エキスパート):約60%

 合格率の平均は70%で半数以上は超えているため、MOS試験の合格率は全体的に高めといえるでしょう。

MOSの合格率が高い理由

ソフトを使い慣れた人の受験が多い

 MOS試験の合格率が高い理由は、普段からWord・Excelといったソフトを使い慣れている人が多いためです。

 今やデスクワークでパソコンを使用するのは珍しいことではありません。また、仕事以外でもWord、Excelを使う人は多いものです。

 エキスパート試験の場合は、高度なスキル・知識を覚えなくてはいけませんが、スペシャリスト試験においては、普段から慣れ親しんでいるWord、Excelをスムーズに使えるため、勉強を開始しても違和感はないという人は少なくありません。

受験料が高いので一発合格を目指して勉強してきた受験生が多い

 MOS資格試験は受験料が高いと感じる人が多いため、何回も不合格になって受験料を払い続けることがないように、一発合格を狙う人が多いです。一回の受験で確実に合格するよう一生懸命に資格試験勉強をがんばっている人は少なくありません。

 では、MOS資格試験の受験料はいくらするのか、以下より見てみましょう。

  • スペシャリスト受験料
    1科目あたり:税込10,780円(学生だと学割で8,580円)
  • エキスパート受験料
    1科目あたり:税込12,980円(学割10,780円)

 1科目の場合は上記の価格ですが、これが複数の科目を受ける場合はさらにお金がかかります。エキスパートのWord2013、Excel2013は、2回試験を受けて2回とも合格して資格認定証が発行される仕組みです。

 1科目でさえ1万円以上の受験料を払うため、受験者はみんな一発で合格するように必死になって勉強をして、それが合格率の高さにつながっているといえます。

MOS試験に独学で合格するための勉強方法と予備知識

 独学の勉強方法について知ることも大事ですが、試験に関する予備知識を頭に入れておくことも大事です。勉強方法および予備知識について、以下より紹介しましょう。

試験はほぼ毎日受けられる

 MOS資格試験には二つの種類があります。それは全国一斉試験随時試験です。全国一斉試験は月に1〜2回ほど、日曜日に行われますが、臨時試験は週に1〜2回のペース、地域によっては毎日試験を開催しているパソコン教室もあります。

 他の資格試験の場合は、一度試験が実施されれば次の試験まで期間が空きますが、MOS試験はほぼ毎日のペースです。いつでも試験が受けられるために、自分の勉強スケジュールが組みやすいといえるでしょう。

 しかし、その逆でいつでも試験が受けられるという理由で、明確な試験日を設定せずに、だらだらと勉強をするパターンもあります。そのため、試験日をしっかりと設定して、それに向けて計画的に勉強を進めることが大事です。

バージョンの違いに注意

 試験を受ける際は、どのバージョンの試験を受けるか決めておきましょう。先述した通り Word、Excelといったソフトは2013・2016・2019とバージョンがあります。

 それぞれ基本的な操作は一緒ですが、バージョンごとの機能・操作感は若干異なるため、その違和感が気になる人は、普段会社や自宅のパソコンにインストールされているバージョンの試験を選びましょう。

 特に操作感・機能の違いが気にならない人は、最新版バージョンを選択するのがおすすめです。

 特に明確な違いがないとはいえ、最新の機能が搭載されている最新バージョンの資格を取得していれば、転職・就職活動を行う際に「最新のものを使いこなしている」という好印象につながるでしょう。

勉強用テキストの選び方

 独学を能率よく進めるための勉強用テキスト選びも大事なポイントです。どのようなテキストがいいのか、以下より説明しましょう。

問題集タイプに編集されている

 テキストの中には、説明をしてから練習問題が用意されているという構成のものがありますが、これだと説明文を読んだだけで理解した気になってしまい、身につかない場合があります。

 MOS試験本番で大事なのは、自分の頭のなかにある知識を駆使して自分で正確な操作をイメージ、そして実際に手を動かすという流れです。テキストの説明文があればつい目で追ってしまいますが、それよりも出された問題に対して機能や操作方法を思い浮かべて、実際に手を動かして覚えることが重要といえます。

 そのため「問題」「解答」「解説」という順番のテキスト問題集であれば、「問題を見て自分で考える」「わからない点が明確になる」「その点は解説を読んで理解する」という流れができます

 この流れのテキスト問題集であれば、思考力を鍛えられて、さらに苦手分野の把握および克服が円滑に進められるでしょう。頭よりも体で覚える、弱点の克服こそが独学では大事なことです。

MOS試験の独特な言い回しを再現している

 MOS試験問題では日常生活で使わない、以下のような独特の言い回しが多数出題されます。

 「セル範囲に移動してください」
 「ジャンプを使いワークシート『〇〇』の数式が入力されているセルを選んでください」

 上記のような言い回しは、普段からWordやExcelを使用している人であれば意味が把握できるでしょうが、それでも日常生活では使わない言い方です。そのため、慣れていないと違和感を感じて困惑するかもしれません。

 初心者であれば、何を言っているのか理解できない人もいるでしょう。このような違和感を払拭するために、対策段階で独自の言い回しには慣れておくことが大事です。

画像をたくさん使っている

 勉強用テキストを選ぶ際は、文字だけが並んだものではなく、画像がふんだんに使用されたものを選びましょう

 機能の操作方法は、数ステップに分けて手順を解説しているパターンが多いですが、この際に文字だけで説明されていると頭にイメージが浮かばずにわかりにくいものです。しかし、ステップ順に画像・イラストでわかりやすく説明されていれば、頭にイメージが残りやすくなり、操作方法をスムーズに覚えれられるでしょう。

 おすすめなのは操作画面のキャプチャ画像と図を合わせて説明しているテキストです。これならば、初心者でもわかりやすく学習できます。

模擬試験がついている

 テキストについている模擬試験は、本番に近い問題量や出題バランス、難易度を知って自分で試すことができます。

 模擬試験がついていないテキストは、それを全部読み切った段階で「自分は実力がついた」と思い込んでしまいますが、スキル・知識が本当についたかどうかの確認はできません。

 模擬試験があれば自分の腕試しができ、わからない問題があった場合にも、自分の弱点を確認できます。苦手分野の再認識をするためにも模擬試験は必須です。

おすすめの勉強用テキストは?

 おすすめの勉強用テキストは、FOM出版の「MOS 対策テキスト&問題集」シリーズです。このシリーズは通称「緑本」と呼ばれ、多くの人から絶大な支持を得ています。

 このシリーズの中でも2019バージョンシリーズは、MOS資格試験対象ソフトごとにシリーズがあるため、おすすめです。先述した勉強用テキストを選ぶ際の条件をすべて満たしているため、初心者でもわかりやすく勉強を進められます。

 実習問題・模擬試験もしっかりと掲載されているので、安心です。

まずはテキストの読み込みからスタート

 MOS資格試験の勉強を開始する際、最初に1週間かけてテキストをひと通り読むことをおすすめします。テキストの読み込みをする際は、テキストについた練習問題にもチャレンジしましょう。

 テキストの読み込み・練習問題を並行して行うことで、インプット・アウトプットの両方が可能になり、スキル・知識の理解を効率的に行えます。

 初心者の場合、読んでいくうちに当然わからない点も出てくるでしょう。しかし、この段階はあくまで勉強の全体像を把握する作業であるため、わからない点で止まらずにテキストを読み進めていくことが大事です。テキスト読みが2周目以降になれば、不明点・自分の弱点が明確になり、より洗練された勉強ができます。

 また、テキストを読み進める作業は、勉強するクセをつけるのも目的です。毎日テキストを手に取り目を通すことでそれが習慣となり、勉強に向かうのがストレスではなくなります。スムーズに勉強が進められるでしょう。

次に模擬試験に進む

 模擬問題の練習は、全体の9割正解を目標に設定しましょう。本来のMOS資格試験は問題の7割の正解が合格ラインといわれています。

 しかし模擬試験の練習で同様の正解率を誇ったからといって、本番で合格するとは限りません。MOS試験経験者の口コミでは「模擬試験のほうが本番より難しかった」という意見が多くみられます。

 模擬試験で妥協せずに9割の正解率を達成できるようになれば、本番をむかえても心配する必要はないでしょう。そのため、模擬問題の練習は何回でも行うことが重要です。特に勉強を始めて間もない頃は、解き方のルールを覚えるためにも繰り返しの勉強は大事といえます。

初心者の場合は通信講座・パソコン教室がオススメ

 パソコン操作に慣れていない人・独学に自信のない人におすすめなのが、通信講座・パソコン教室の利用です。通信講座・パソコン教室であれば確固としたカリキュラムが用意してあるので、効率的に勉強が進められます。

 独学の場合だと勉強の内容だけでなくスケジュール調整も自分で行わないといけないため、自己管理が苦手な人はどうしても勉強が進まなくなります。しかし通信講座・パソコン教室を利用すれば、MOS試験に向けたスケジュールが用意されているため、無駄なく学べます。

 またパソコン教室によってはMOS試験会場も兼ねていることがあるため、パソコン教室で通っている慣れた環境で試験も行えば、緊張することなく試験が進められるでしょう。

MOS資格は役に立たないって聞いたけど本当?

 「Word、Excelくらいは誰でも使えるから、資格試験は意味がないのでは」など、MOS資格に関する否定的な意見は決して少なくありません。以下からは、MOS資格に関する否定的な意見について紹介しましょう。

難易度が低いので誰にでも取れると思われている

 MOSに価値がないと思われているのは、「試験が簡単だから」という理由が挙げられます。平均70%という合格率は、他の資格に比べると高めです。

 そのため「合格するのが簡単」「取得しても大きなメリットにならない」というイメージが持たれやすい傾向になっています。就活・転職活動のときも自己アピールにならないという意見はそこから来ていると考えられます。

MOS資格を持っている人が多すぎて差別化にならない

 「MOS資格取得者が多過ぎるため他者との差別化にならない」という意見もあります。MOS資格試験は合格率が高いということはそれだけ資格取得者も多く、累計440万人以上といわれています(2020年2月時点)

 同じ資格でも資格試験を合格するのが難問中の難問といわれている弁護士や税理士・司法書士といった、いわゆる士業資格は、それだけで事務所を構えて業務が行えるのが特徴です。それに対してMOS資格は士業とは異なり、ダイレクトに仕事につながらないという意見もあります。

 確かにその意見は間違ってはいませんが、MOSはあくまで実用性のあるスキル・知識の証明であり、資格取得者が多いということはそれだけニーズがあるという証拠でもあるといえるでしょう。

MOS試験に落ちた人が「必要ない」と言っている

 MOS資格には多大なニーズがある反面、否定的な意見が多いのは、試験が不合格になった人が「あんな資格は無意味だ」といっているから、という意見もあります。

 MOS資格試験は合格者が多いのに対して、不合格者の数も少なくありません。MOS試験の合格率が70%、資格所有者440万人以上ということは、不合格率は30%にのぼります。これは試験を受験しても資格取得が達成できなかった人数が累計100万人以上にも達する計算です。

 そのような、不合格になった人たちが、腹いせに「あんな資格は意味がない」とネット上で発言している傾向があるといっていいでしょう。実際に資格取得をしての感想であればともかく、資格取得をしたくてもできなかった人たちの意見には、説得力がありません。

 いくら難易度が低いといわれているMOS資格試験も、しっかりと試験勉強をしなくては簡単には合格できないのです。否定的な意見があるからといって、「MOSは役に立たない資格なのか」と悲観する必要はありません。​​

受験料が高いのでコストパフォーマンスが悪い

 MOS資格は、資格取得者に対する資格手当の対象にはしていない会社が多いです。「手当が受けられないのに受験料1万円以上を出して受験するのは、あまりにもリターンがないのでは?」という意見も少なくありません。

 MOS資格試験は、複数の科目を受験すればさらに受験料がかかります。そこまでお金をかけた割にはリターンがないというのが、否定派の意見の代表例です。

MOSが人気の資格である理由

 否定的な意見がありながら、それでもMOS資格の人気が続いているのは、どんな理由があるからなのでしょうか。その理由を以下より説明しましょう。

仕事の実務に直結する資格だから

 MOSの資格対象ソフトであるWordやExcelは、あらゆる会社のデスクワークで使われています。

 そのため、MOS資格の特色である「マイクロソフト製品のスキル・知識の証明」と各会社が求めるスキル「Word、Excelの使用」は合致しているため、大いにニーズのある資格といえるでしょう。

 他にもプレゼンをわかりやすく展開できるPowerpoint、メール機能、個人情報管理が充実したOutlook、データベースツールのAccessなど、MOS資格の対象となっているソフトは、多くの会社で必須となっています。これらの資格があれば、どの会社でも有利となるでしょう。

就職・転職の際に評価されるから

 MOS資格があれば、就活・転職活動において有利になります。デスクワークでパソコンを導入していない会社はないといわれているほど、パソコン操作は仕事において必要不可欠なスキルです。

 しかし、各会社では面接時にパソコン操作の実技をチェックするという項目はほとんどありません。そのため、採用した人材が本当にパソコン操作ができるのかは判断できない状態です。

 その点、面接時、自分のプロフィールにMOS資格所有とあれば、それだけでパソコンやソフトに関する知識とスキルがあることの証明になります

 また、近年ではスマホの普及により、若い世代であってもパソコン・キーボード操作を知らない層が増えているため、MOS資格はますますアピールポイントになるでしょう。

受験勉強だけでも意味があるから

 MOS資格試験は不合格になっても、試験勉強をした経験は役立ちます。MOS資格は、普段WordやExcelではやらない高度な操作方法なども覚えるため、その知識・スキルは仕事において大いに役立つでしょう。

 MOS試験の受験を経験したことにより、例え結果が出なかったとしても、スキルアップは実現します。

MOSについてのよくある質問

 MOS資格に関連するよくある質問をまとめてみました。代表的な質問とそれに対する回答について、以下より紹介しましょう。

MOS試験を独学で勉強するのために役立つアプリはある?

 結論を先にいうと、勉強用アプリは存在しますがおすすめできるアプリはありません。MOS資格勉強アプリの代表的なものといえば「一般対策 for MOS」です。

 問題は一問一答形式で、出題される問題は西日本新聞パソコン教室の現役講師によるもので、気軽に勉強できる点がメリットですが、ネット上では肯定的でない意見も少なくありません。「文字が小さくて見づらい」「物足りない内容」などの意見が目立ちます。

 また有料であるためか、ダウンロードもそれほど行われていません。アプリに関しては決定的なものは、まだないといってもいいでしょう。

MOS試験を独学で勉強のために役立つサイトはある?

 MOS資格試験に独学で取り組んでいる人におすすめしたいのが、moug(モーグ)という情報コミュニティサイトです。モーグは、Excel・Excel VBAの情報掲載を中心としたサイトで、Office製品やプログラミングなどの情報が充実しています。以下のコンテンツがすべて無料で利用可能です。

  • Q&A掲示板
    Word、Excel、Accessといったマイクロソフト製品を中心とした各種アプリケーションの情報やテクニックを、ユーザー同士で意見交換するための場所です。自分以外のユーザーの意見を聞くことによって知識の幅が広がります。
  • 即効テクニック
    Wordや Excelの細かいながらも役立つテクニックを収集したTips集です。ここに集まったテクニック数は2,500以上もあります。
  • モーグ学習室
    基礎から高度な操作方法まで、サンプルファイルをもとにさまざまな操作方法を学習できる場所です。

 モーグは、MOS資格に特化したサイトではありません。ここだけを利用してもMOS資格試験は合格できないため、注意してください。

MOSの勉強はパソコンがなくてもできる?

 MOS資格試験はパソコンを所有していないと勉強ができないと思っている人もいるでしょう。確かにMOS資格試験は、筆記試験だけでなく実際にパソコンを使った実技試験もあります。しかし自宅にパソコンがなくても勉強をすることは可能です。

 普段から毎日会社でパソコン作業をして、Word、Excelを使いこなしている人、テキストを読んで完全に頭で実技のイメージができている人であれば、自分のパソコンを持っていなくても勉強を進められます。しかし、なかには勉強時もパソコンを触っていないと、本当に操作方法ができているのか不安という人もいるでしょう。

 そのような人は、パソコン教室、ネットカフェなど、実際にパソコンに触れられる環境に出向いて、練習をすることをおすすめします。MOS資格試験は、いつでもパソコンが使える環境であるのがベストですが、ネカフェなどパソコンが触れる環境はどこにでもあるため、無理して自分のものを購入する必要はないでしょう。

MOS試験対策のためのおすすめ通信講座・パソコン教室

 最後に、おすすめの通信講座・パソコン教室を紹介します。当ページがおすすめする通信講座・パソコン教室は次の五つです。

  • ユーキャン
  • 資格の大原
  • パソコン教室のAVIVA
  • ヒューマンアカデミー
  • TAC
スクール名特徴コース名・料金キャンペーン教材の特徴サポート体制受講形態
ユーキャン
ユーキャンロゴ
生徒の個性に合わせた指導、サポート延長可
▶公式サイト
【MOS365&2019 一般・上級一貫】
・Word&Excel両方コース:49,000円
・Wordコース:30,000円
・Excelコース:30,000円
・WordやExcelが初めてでもわかりやすいテキスト
・実際のパソコン画面の図が豊富で無理なく理解可能
・わからないことがあったら講師に質問可能
・学習期間を無料で延長可能
オンライン
資格の大原
大原ロゴ
資格試験対策の老舗、試験対策が豊富
▶公式サイト
・MOS3科目パック:50,000円
・MOS Word&Excel2科目パック:35,600円
・MOS Word365&2019試験対策コース/MOS Excel365&2019試験対策コース
/MOS PowerPoint365&2019試験対策コース:各19,300円
大原受講生割引「日経BP社」「オデッセイコミュニケーションズ」の人気書籍を使用・電話やメールなどでの質問対応
・万一欠席しても安心の映像補講
・途中入学・随時入学対応
オンライン、通学、映像通信
パソコン教室のAVIVA
AVIVA ロゴ
業界トップクラスの受講数、実績
▶公式サイト
・Excel対策:34,800円
・Excel Expert対策:34,800円
・Word対策:34,800円
・Word Expert対策:34,800円
・PowerPoint対策:34,800円
・Access対策:34,800円
※教材費別途
・直接講師に質問可能
・受講生一人ひとりの理解度に応じた指導
オンライン、通学
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミー ロゴ
柔軟な姿勢で指導するカルチャースクール
▶公式サイト
MOS Excel 2016試験対策講座/MOS Word 2016試験対策講座/MOS PowerPoint 2016 試験対策講座:各27,180円日経BP社の「MOS攻略問題集」を使用・オンラインで質問可能
・ZOOMで通話+画面共有で問題解決
・講義映像をどこでも見られるe-ラーニング
オンライン、通学
TAC
TACロゴ
40年以上の実績により多くの信頼を獲得
▶公式サイト
・Excel 2019/2016試験対策コース: 29,900円
・Word 2019/2016試験対策コース:29,900円
・期間限定キャンペーン
・再受講割引
・NEXT割引
TACパソコンスクールのノウハウを凝縮したオリジナルテキスト・質問サポート
・課題を提出すると成績表がもらえる
Web通信、DVD通信
※税込価格で表示

ユーキャン

ユーキャンバナー

生徒一人ひとりの個性に合わせた指導を実践、サポート延長もできる!

 「生涯学習」というキャッチフレーズを掲げて、多くの人の生活を公私ともにサポートするのが、株式会社ユーキャンが行っている通信講座です。

 MOS資格に関しては「マイクロオフィススペシャリスト講座」が用意されており、わかりやすく丁寧な指導のため、パソコン初心者でも安心して勉強を進められます。

おすすめポイント

  • 大きい画像の掲載によりわかりやすく勉強が進められる教材を用意
  • 教材は、開設手順が細かく分かれて説明されているため、理解しやすい
  • 通信講座が自分に適しているかどうかを判断する「相性診断」がサイト内で無料利用可能
  • 無理のない学習プランの設定のため忙しい人でも無理なく学習の進行が可能
  • スマホで閲覧可能な受講生限定で使用できる学習ポイント解説サービス
  • 疑問点があっても優しい講師陣がメールで相談に対応
  • 指導サポート延長(最長8カ月)サービスもあり
  • 完成度の高い模擬試験があるため、本試験同様の経験が可能
コース名・料金【MOS365&2019 一般・上級一貫】
・Word&Excel両方コース:49,000円
・Wordコース:30,000円
・Excelコース:30,000円
【MOS365&2019 上級レベル】
・Word&Excel両方コース:31,000円
・Wordコース:17,000円
・Excelコース:17,000円
【MOS365&2019 一般レベル】
・Wordコース:16,000円
・Excelコース:16,000円
教材の特徴・WordやExcelが初めてでもわかりやすいテキスト
・実際のパソコン画面の図が豊富で無理なく理解可能
・テキスト内の操作について確認できるデジタル学習サイト
・模擬試験5回分収録
サポート体制・わからないことがあったら講師に質問可能
・学習期間を無料で延長可能
受講形態オンライン
受講期間1~4カ月(コースによって異なる)
※税込価格で表示

資格の大原

資格試験対策の老舗のため、試験対策も豊富なコースが用意

 資格取得スクールの老舗として数十年にわたって資格試験をサポートし続けてきたのが、資格の大原です。

 特に就活の時期に差し掛かる学生、社会人になり仕事と資格試験の両立を行う人にとって、強い味方となってくれるでしょう。MOS資格に関しては、試験対象の科目ソフトに合わせたコースが用意されており、複数の科目試験を行う人にも便利なコースがあるのが特色です。

おすすめポイント

  • 自習室の利用自由、親切なサポート体制といった学習環境
  • 通学をはじめ、映像、web、資料、DVDといった豊富な学習プランを選ぶことが可能
  • 各種方法(メールマガジン、SNS)で資格のお得な最新情報を発信
  • 良心的な価格設定のため、安心して学習ができる
  • 多大な実績を残している実力派講師陣による、確固たる試験傾向の分析
  • 講義欠席をしても、後日個室視聴ブースでの補講が可能(有料)
  • セミナー開催、割引特典など、お得な特典あり
  • 開校日を過ぎてからの途中参加も可能
コース名・料金・MOS3科目パック:50,000円
・MOS Word&Excel2科目パック:35,600円
・MOS Word365&2019試験対策コース/MOS Excel365&2019試験対策コース
/MOS PowerPoint365&2019試験対策コース:各19,300円
キャンペーン大原受講生割引
教材の特徴「日経BP社」「オデッセイコミュニケーションズ」の人気書籍を使用
サポート体制・電話やメールなどでの質問対応
・万一欠席しても安心の映像補講
・途中入学・随時入学対応
受講形態オンライン、通学、映像通信
受講期間24回
※税込価格で表示

パソコン教室のAVIVA

AVIVA バナー

業界トップクラスの受講数、実績

 株式会社リンクアカデミーが運営しているパソコン教室アビバは、CMなどで大々的な宣伝、全国的な運営展開により、知名度抜群な教室です。

 そのため年間1万5千人もの人が受講、多くの受講生による多彩な資格取得達成と、実績も業界のトップクラスとなっています。
 アビバで用意されているMOS講座は、教室への通学だけでなくオンライン型もあるので、無理なく学べるのが特徴です。

おすすめポイント

  • 受講満足度98%、MOS資格試験は年間4千人以上が合格という高い実績
  • 個別指導で経験豊富なインストラクターが優しく丁寧に指導、わからない点もしっかりと指摘
  • 通学、オンラインに加えて「通学+オンライン」という組み合わせを自由に選べる
  • 講座開始前に「モチベーション診断」を行い、その診断結果をもとに、受講者に無理のない学習プランを提供
  • 特典プレゼントや割引クーポンなど受講希望者に嬉しいサービスあり(期間限定)
  • MOS資格所有者がインストラクターであるため、試験対策も万全
コース名・料金Excel対策:34,800円
Excel Expert対策:34,800円
Word対策:34,800円
Word Expert対策:34,800円
PowerPoint対策:34,800円
Access対策:34,800円
※教材費別途
サポート体制・直接講師に質問可能
・受講生一人ひとりの理解度に応じた指導
受講形態オンライン、通学
受講期間2カ月(11回)
合格実績91%以上(2020年ののべ合格者数)
※税込価格で表示

ヒューマンアカデミー

柔軟な姿勢で指導するカルチャースクール

 MOS資格などのIT系、クリエイティブ・ウィルネス(心理カウンセラーや健康スポーツなど)なども手がけ、今の時代にマッチした運営を行っているのが、カルチャースクール・ヒューマンアカデミーです。

 ヒューマンアカデミーが用意したMOS資格試験対策コースは、従来のMOS資格、MOS +ITパスポートという二つのコースがあります。この組み合わせは従来の資格スクールにはないため、斬新といえるでしょう。

おすすめポイント

  • 合格者の輩出(累計16,028名)率は業界トップクラス
  • 全国どこにでも交通の便の良い場所にスクールがあり、通いやすい
  • Web学習・通学学習でインプット・アウトプットを行う独自の学習スタイルによって、無理なく知識を吸収できる
  • 資格取得だけではなく就活のサポートも行って受講生をバックアップ
  • 給付金手続きの紹介・割引サポートなどもあり、金銭面でもバックアップ
  • ノートパソコン無料提供(限定)サービスもあるため、パソコン所有でなくても安心
コース名・料金・MOS Excel 2016試験対策講座/
・MOS Word 2016試験対策講座/
・MOS PowerPoint 2016 試験対策講座:各27,180円
教材の特徴日経BP社の「MOS攻略問題集」を使用
サポート体制・オンラインで質問可能
・ZOOMで通話+画面共有で問題解決
・講義映像をどこでも見られるe-ラーニング
受講形態オンライン、通学
受講期間2カ月
合格実績平成12~26年度スペシャリスト合格16,028人
※税込価格で表示

TAC

40年以上の実績により多くの信頼を獲得しているスクール

 1980年に創業して以来、多くの人材を育て上げた実績を持つのが、資格の学校TACです。会計・法律・公務員・不動産などあらゆる資格試験対策を手掛けているTACは、MOS資格などパソコンに関連することも全般的に担当しています。

おすすめポイント

  • その道のプロである講師陣、毎年改訂されるオリジナル教材、戦略的カリキュラムという3本柱による独自に確立した「TACメソッド」により、多くの合格者を輩出
  • 直営校22拠点、提携校が13拠点で全国運営しており、どのスクールも駅から近いため、通いやすい
  • プライバシーマーク取得(一般財団法人日本情報経済社会推進協会から認定)によって、受講生の個人情報の管理・保護は万全
  • 各ハラスメント防止を徹底(ハラスメント相談室の用意)
  • 豊富な申し込み方法(TAC受付窓口、インターネット、郵送、大学生協等代理店)により、手続きは簡単
  • 電話やメールで受講に関する相談も常に受付
コース名・料金・Excel 2019/2016試験対策コース: 29,900円
・Word 2019/2016試験対策コース:29,900円
キャンペーン・期間限定キャンペーン
・再受講割引
・NEXT割引
教材の特徴TACパソコンスクールのノウハウを凝縮したオリジナルテキスト
サポート体制・質問サポート
・課題を提出すると成績表がもらえる
受講形態Web通信、DVD通信
受講期間標準学習期間:2カ月、受講期間4カ月
※税込価格で表示

まとめ

 今回は、MOS資格取得試験の独学について、解説しました。今回の記事で解説したのは以下のポイントです。

  • MOSとは
    (認知度、種類)
  • MOS試験は独学で合格可能か
    (不可能ではないがスクール利用もおすすめ)
  • MOS資格にはどんな種類があるのか
    (ソフト5種類、バージョン3種類)
  • MOSはどの種類を受けるのがおすすめか
    (最初は一般レベル、自信があれば数科目追加)
  • MOSの合格までに必要な勉強時間
    (20〜80時間、独学ならさらにかかる)
  • MOS資格の難易度
    (他の資格に比べたら難易度は優しい、ただし勉強は必須)
  • MOS資格は役に立たないのか
    (あくまで噂で資格取得をすれば自分の売りになる)
  • MOSが人気の資格である理由
    (汎用性・実用性がある、スキルの証明になる)

 MOS資格試験は、独学でも十分に合格を狙える資格です。しかし自主的に勉強に向かうのが難しい人、独学だけでは自信がない人であれば、確実に実力がつく通信講座・パソコン教室の利用もおすすめします。

 今回は五つのおすすめ通信講座・教室も紹介しました。ぜひ参考にしていただけますと、幸いです。今回の記事を参考にしてMOS試験合格を実現しましょう。

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