誰かと行きたい!外国の風景みたいな「日本の絶景」スポット 11 選

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誰かと行きたい!外国の風景みたいな「日本の絶景」スポット 11 選

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シカマアキ

旅行ジャーナリスト、フォトグラファー

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海外旅行になかなか行けない昨今、「外国かと思った!」と思わず言ってしまいそうな絶景スポットが東京やその近郊にあります。旅行ジャーナリストのシカマアキさんが解説します。

海外旅行へなかなか行きづらい日々が続く一方、日本国内にある魅力的なスポットに改めて注目が集まっています。かつての「絶景」ブームでよく紹介されていた多くは、海外のスポットでした。
しかし実は、日本国内にもたくさんあります。

今回、より近場の「東京にある絶景」と「東京近郊にある絶景」をご紹介します。
普段見慣れた光景でも、見方を変えれば違う視点に気づかされるかもしれません。

世界屈指の絶景「天空の鏡」が東京湾で体験できる…?

 ウユニ塩湖は、南米ボリビアにある塩原。標高約3700m、アンデス山脈にあり、東西250m、南北100km、の広さを誇ります。特に「天空の鏡」と呼ばれる光景は、絶景そのもの。

 千葉県木更津市にある江川海岸は「日本のウユニ塩湖」として話題となっています。東京湾の東にあり、潮干狩りでも有名な海岸。

 しかも、海岸の沖合に立ち並ぶ電柱がさらに幻想的な光景を演出しています。これらは、現在は使われていないアサリ密漁の監視塔へ電気を送るために設置された電柱です。

 海岸内の立入禁止区域にはくれぐれも立ち入らないこと。

千葉県木更津市にある江川海岸(画像:photoAC)



 本物のウユニ塩湖がある南米まで行くのは、昔も今も至難の業。日本からの直行便はなく、飛行機で25時間ほどに加え、陸路でさらに10時間以上かかります。

 江川海岸は、JR内房線「巌根」駅よりタクシーで約6分。

 東京湾の絶景をぜひ生で体験してみてはいかがでしょうか。

実は姉妹都市。「東洋のマイアミビーチ」江ノ島は本家と共通点が多い

 アメリカ随一の保養地といえば、マイアミビーチ。

 「東洋のマイアミビーチ」として長年その名をとどろかせているのが、神奈川県藤沢市にある片瀬東浜海水浴場、片瀬西浜・鵠沼(くげぬま)海水浴場、辻堂海水浴場がある海岸一帯です。

神奈川県藤沢市の海岸と江ノ島(画像:photoAC)

 実はこの歴史は古く、戦時中に荒廃した海岸を再興しようと、湘南海岸公園として整備されたとほぼ同時に「東洋のマイアミビーチ」と呼ばれるように。片瀬・鵠沼エリアが昭和30年代に「東洋のマイアミ」として売り出されたのも関係しています。

 しかも、藤沢市とアメリカ・マイアミ市は1959(昭和34)年に姉妹都市として提携しています。夏には首都圏からの多くの海水客でにぎわいます。

 交通アクセスは、小田急線「片瀬江ノ島駅」より徒歩5分(片瀬東浜海水浴場)、JR東海道本線「辻堂」駅よりバス約10分から徒歩3分(辻堂海水浴場)など。

 また、近くにある江ノ島は「日本のモン・サン・ミシェル」と呼ばれることも。ここは、フランスの有名な巡礼地で、日本人旅行客の定番観光スポットです。

 江ノ島とモン・サン・ミシェルはどちらも干潮時に対岸と繋がる「陸繋島」である、江ノ島も実は昔から信仰の島であるなど、共通点も多くあります。

 江ノ島へは小田急線「片瀬江ノ島」駅より徒歩約10分。

ニューヨークに負けない摩天楼を作り上げた功労者がいた

 アメリカのニューヨークやシカゴなどにある高層ビル群は「摩天楼」と呼ばれます。摩天楼はそもそも「天に届かんばかりの高い建物」という意味。

 高層ビル群なら、東京都心も決して負けてはいません。

西新宿の高層ビル群(画像:photoAC)

 ニューヨークのように高層ビルが林立して「日本の摩天楼」と称されるにふさわしいのが、西新宿エリア(新宿区)です。東京都庁など、高さ200m以上のビルが10棟もそびえ立っています。

 この「西新宿を作った男」として知られるのが、西新宿の高層ビル群の先駆け的存在である京王プラザホテルの初代社長、井上定雄氏。新宿にニューヨークのような摩天楼を、国際化を、と部下に命じたことでも有名です。

 この一帯は今も圧倒的な存在感を誇ります。

 交通アクセスは、JR「新宿」駅(西口)より徒歩約10分、都営地下鉄大江戸線「都庁前」駅より徒歩すぐ。

日本のシャンゼリゼ、知られざる本家との「違い」いろいろ

 世界で最も美しい大通りと言われるのは、フランス・パリのシャンゼリゼ通り。コンコルド広場から緑豊かな並木道が続き、途中でカフェや映画館などが連なるにぎやかな通りとなって凱旋門に至ります。

 全長約1.9kmあり、のんびり歩くのがおすすめの場所。

早朝の表参道(画像:photoAC)

 「日本のシャンゼリゼ通り」はどこかと言われれば、渋谷区と港区にまたがる「表参道」でしょう。約150本ものケヤキは四季折々の姿を見せ、夜のイルミネーションはなかなかの絶景です。

 表参道はもともと、1920(大正9)年に明治神宮が創建されたと同時に、東南方面からの参道として整備されました。全長1.4kmで、建設当時から電柱が地中化されているため、それもまた海外の雰囲気です。

 夏至の日は正午に太陽が真上に来たり、元旦の初日の出が青山通り側から真っすぐ上ったりと、太陽の動きによって綿密に建造された場所でもあります。

 あくまで神社の参道なので、シャンゼリゼ通りが真夜中まで賑やかな一方、表参道には娯楽施設やホテルはなく、深夜営業も禁じられています。

 交通アクセスはJR山手線「原宿」駅、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前〈原宿〉」駅などから徒歩すぐ。

まだまだある日本の絶景スポットで海外気分を疑似体験

 ほかにも、身近にあって「日本の●●」と呼ぶにふさわしい場所があります。

 例えば、「日本のロンドン」と言えるのは、東京・丸の内。

 2009(平成21)年、イギリス人建築家のジョサイヤ・コンドルが設計した「三菱一号館」が美術館として復元されました。明治期にあった初代はコンドルの故郷ロンドンの面影があったことから当時「一丁倫敦」とも呼ばれていました。

 現在は通りにベンチがあるなど、海外のような雰囲気が感じられることも。

三菱一号館美術館と丸の内のビル群(画像:photoAC)

 ほかにも、「日本のガラパゴス諸島」といえば小笠原村の小笠原諸島、「日本のマチュピチュ」感が漂う埼玉県秩父市の栃本集落、「日本のナポリ」で知られる神奈川県熱海市の熱海エリア、「日本のニース」とも呼ばれる神奈川県真鶴町の真鶴エリアなど。江東区にある扇橋閘門(おうぎばしこうもん)は「日本のパナマ運河」とも。

東京・丸の内エリア(画像:photoAC)

 東京から日帰りで行ける範囲にも多くある、日本国内の絶景スポット。次の旅行先として計画してみてはいかがでしょうか。

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