「横浜赤レンガ倉庫」が5月から休業!毎年の恒例イベント、今年はどうなる?

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「横浜赤レンガ倉庫」が5月から休業!毎年の恒例イベント、今年はどうなる?

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若杉優貴(都市商業研究所)

横浜赤レンガ倉庫が2022年5月から休業に入ります。これからの横浜と赤レンガ倉庫について、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。

横浜のシンボル「赤レンガ倉庫」が5月9日から長期休業に

 横浜・みなとみらい21地区のシンボル的存在である「赤レンガ倉庫」が、5月9日から長期の休業期間に入っています。

みなとみらい21地区のシンボル・横浜赤レンガ倉庫(1号館)。(撮影:齊藤優) 5月9日より改修工事のため大部分が立入禁止となっています。



 赤レンガ倉庫といえば、横浜を代表する歴史的文化財・観光商業施設としてのみならず、近年は倉庫前の広場で飲食イベントや音楽ライブなどが行われることでも広く知られていました。こうしたイベントたちはコロナ禍で2年に亘って開催が休止されていたものも多く、再開を待ち望む声が多く聞かれます。果たして今年の開催はどうなるのでしょうか。

今年で111歳の赤レンガ倉庫、休館は「大規模改修」のため

 横浜赤レンガ倉庫が長期休業となるのは大規模改修工事のため。
 もともと赤レンガ倉庫は横浜税関の倉庫として1911年に現在の2号館が、1913年に現在の1号館が竣工。税関の倉庫ということで造りは堅牢で、当時としては最新の技術であった防火扉や消火栓などの防災設備も設けられており、関東大震災では1号館の一部が損壊したのみの被害で済んだといいます。ちなみに、現在1号館が2号館よりも小さいのは、このとき損傷した部分を撤去したため。現在、2号館は長さ約149メートルであるのに対し、1号館は長さ約76メートルとなっています。

こちらは1号館よりも大きな2号館。(撮影:齊藤優) 奥に大型客船が見えるのも横浜らしい風景。

 戦後は1945年にGHQに接収され、短期間のあいだ連合国軍総司令部本部(第一生命側の提案もあり同年10月に日比谷の第一生命館に移転)として使用されたのちGHQの倉庫となったことも。接収解除後も倉庫として活用されましたが、船舶貨物のコンテナ化により次第に取り扱い高が減り荒廃。一時は解体が検討されたものの、横浜市の「横浜みなとみらい21事業」により改修して再活用することが決定し、2002年4月に店舗と文化施設・広場を備えた観光商業施設「横浜赤レンガ倉庫」として開館しました。
 再活用に当たっては、文化財としての価値を損なわないため改修は一部のみに留められており、内外の案内看板などの設置は最小限に抑えられたほか、館内には防火扉など倉庫時代に使われていた設備の多くがそのまま残されていることを特徴とします。
 商業施設を運営する「株式会社横浜赤レンガ」は三菱商事系の企業。2022年現在、赤レンガ倉庫内には横浜の有名店「崎陽軒」や「赤い靴本舗」などをはじめとした土産店や雑貨店・飲食店などが約60店ほど出店するほか、1号館の2階・3階には展示や公演が可能なホール・スペースが、そして2館のあいだのかつて線路が敷かれていた場所には様々な催しが開催できる「赤レンガ倉庫イベント広場」が設けられています。

赤レンガ倉庫イベント広場。(撮影:齊藤優) 2号館よりも1号館(右)が短いのは震災で損傷した部分を解体したため。 休館日前の5月8日までは「ヨコハマフリューリングフェスト」が開催されていました。

 一方で、堅牢に作られた横浜赤レンガ倉庫といえども築約110年、そして商業施設の開業から20年が経過しており、施設の維持・設備メンテナンスのための大規模改修工事が必要になったともいえます。改修工事は2021年夏から開始されており、2021年7月からはれんがの貼り替え等の外装工事を実施。そして、5月9日から内装の工事に入るため休業、全館での営業再開は2022年12月ごろになる予定としています。
 実際に休業直前の赤レンガ倉庫に行ってみたところ、具体的な営業再開時期を示す掲示などはとくには見当たりませんでしたが、一部の店舗では休業前セールが行われていました。
 なお、5月末ごろまでは1号館の3階ホール・2階スペースのみ営業を継続、こちらは6月ごろから休業に入る予定となっており、一部のみではあるものの5月中ならば改修前の館内の雰囲気を味わうこともできます。

館内ではセールを行っていた店も。店舗は12月ごろまで休業となる予定。 (撮影:齊藤優)

今年は「オクトーバーフェスト」も!休業中も広場イベントは実施

 さて、先述したとおり赤レンガ倉庫では倉庫前に設けられた「赤レンガ倉庫イベント広場」で様々な催しが開催されることでも知られていました。株式会社横浜赤レンガによると、館内改修中も広場内でのイベントは継続するとのこと。しかも今年はコロナ禍前に恒例だった「CURRY&MUSIC JAPAN」と「横浜オクトーバーフェスト」が3年ぶりにリアル開催される予定となっており、赤レンガ倉庫の休業中も大きな話題を集めることは間違いないでしょう。
 一方で、休業中は倉庫館内のトイレを使えないことが予想されます。イベント際に館内のトイレを使うことが多かった!という人は、イベント参加時にはまず最初にトイレの場所を確認しておくことをお忘れなく。

赤レンガ倉庫休館中に広場で開催される予定の主なイベント(2022年5月時点)
・ヨコハマサイクルスタイル2022(5月14日~15日)
・GREENROOM FESTIVAL ’22(5月28日~29日)
・YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL 2022(6月4日~5日)
・CURRY&MUSIC JAPAN 2022(7月16日~18日)
・ALOHA YOKOHAMA 2022(6月10日~12日)
・RED BRICK RESORT(7月下旬~8月下旬)
・Local Green Festival ’22(9月3日~4日)
・横浜オクトーバーフェスト(9月下旬~10月下旬)
・Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫(11月下旬~12月25日)
・アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫(12月上旬~2023年2月中旬)

※「アイドル横丁夏まつり」の開催予定は5月時点では発表されていません。
※予定が変更される可能性もあります。イベントに行かれる際はウェブサイトなどで確認を。

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