スイートルームが当たる? ギネス認定も?! 進化が止まらない最新「ガチャ」の世界

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スイートルームが当たる? ギネス認定も?! 進化が止まらない最新「ガチャ」の世界

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アーバンライフ東京編集部

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 ガチャ、ガチャガチャ、ガシャポンなどの名前で親しまれる「カプセルトイ」は最近では子どもだけでなく、大人をも虜に。読めば、あなたも回したくなる! ガチャの魅力をご紹介します(※「ガチャ」はタカラトミーアーツ、「ガチャガチャ」「ガシャポン」はバンダイの登録商標です)。

現在、第4次ブームの真っただ中

 ガチャの歴史をひもとくと、ルーツは1880年代の米国にあり、その後、1965年、日本の駄菓子屋の店先に登場したのが始まりと言われています。1回10円を入れ、お目当てのものが出てくるか分からないこのマシンは、子どもたちにとっての「お小遣いでできる初めてのギャンブル」として、瞬く間に広まっていきました。

 第1次ブームは1980年代。玩具業界の2大巨頭であるバンダイとユージン(現:タカラトミーアーツ)が参入したことがきっかけです。テレビアニメ「キン肉マン」の消しゴム「キン消し」が登場したのもこの時期。価格は、登場当時の10円から値上がりし、100円~200円が一般的になりました。その後1990年代には「ウルトラマン」「ゴジラ」のフィギアが発売され第2次ブームになります。

 21世紀に入ると第3次ブームが到来。2012年に発売され、爆発的なヒットとなった「コップのフチ子」シリーズ(株式会社キタンクラブ)をはじめ、作りが精巧な商品が次々に登場し始めます。

「おもちゃ」の域を超えるカプセルトイが続々登場(画像:AC)



 そして、現在。ガチャは第4次ブームとも言うべき大変革期を迎えています。SNSの普及により、バズる商品が現れては消えていく一方で、大規模な専門店が都心の一等地に続々とオープン。子どもから大人までを巻き込む一大ムーブメントの真っただ中に私たちはいるのです。

夢のような空間が広がるガチャの専門店が登場

 以前のガチャといえば、ショッピングモールの片隅にひっそりと1、2台置いてあるものというイメージがあるかもしれません。しかし、最近ではガチャの「専門店」が都内にも次々に誕生。もはや、今までのガチャの概念とは違った姿を見せています。

 たとえば、2021年2月には、池袋のサンシャインシティ(東京都豊島区)に世界最大級の規模となる「ガシャポンのデパート」の旗艦店がオープンしました。「ガシャポンのデパート」は、バンダイナムコアミューズメントが運営するカプセルトイの専門店。2020年に横浜で初めて出店して以来、躍進を続け、ついに池袋に大規模店を構えるまでに成長しました。

 広大なフロアに3000台を超えるガチャが並ぶ様子は圧巻の一言。2021年3月には「単一会場におけるカプセルトイ機の最多数」としてギネス世界記録にも認定されています。

★ガシャポンのデパート池袋総本店
サンシャインシティワールドインポートマートビル3F
JR「池袋駅」より徒歩約8分
東京メトロ有楽町線「東池袋駅」より徒歩約3分

一歩足を踏み入れると遊園地!? 3000台以上のガチャがお出迎え(画像:バンダイナムコアミューズメント)

 また、2021年12月には、タイトー、タカラトミーアーツ、ペニイの3社協業プロジェクトとして、専門店「ガチャステ」が「府中くるる」(東京都府中市。京王線「府中駅」南口直結)と「BIGBOX高田馬場」(東京都新宿区。東京メトロ「高田馬場駅」よりすぐ)に同時オープン。「ガチャの島」をテーマに、ガチャマシンのほか、通常サイズの約4倍の高さがある2メートルの「でかガチャ」など、フォトスポットとしても楽しめる場所になっています。

 ほかにも、トーシンが運営する専門店「#C−pla」が2021年12月、東京ディズニーリゾート内の商業施設「イクスピアリ」(千葉県浦安市)に出店するなど、話題は尽きません。

旅行もホテルも! 個性的な商品が続々

 近年はガチャの商品が多岐にわたり、「こんなものまで!?」と驚かされるばかり。2019年に登場した「おにぎりん具」はその代表です。おにぎりがケースになっていて、中には梅干しやサケ、イクラなどの具材を模した指輪が入っているというもの。明太子や焼き鮭を指にはめた女の子たちの写真がSNSで次々と投稿され、話題になりました。

 また、最近のはやりは“本物のような音が出るもの”。卓上呼び出しボタンやお風呂のお湯張りボタン、バスの降車ボタン、バーコードをピッと読み取る機械など、本物さながらの音声が流れたり、光ったりするものが人気を呼んでいます。

 まさに大人向けの商品として、“旅行”もガチャになりました。格安航空会社のピーチが2021年に1回5000円の「旅くじ」をスタートさせると、行き先が分からないワクワク感がたまらないと話題沸騰。2022年2月末まで、渋谷パルコ(東京都渋谷区)で販売されています。

★「旅くじ」設置場所
渋谷PARCO6Fエスカレーター横特設会場
JR/東京メトロ「渋谷駅」より徒歩5~10分

行き先は北海道や大阪、福岡、沖縄など日本全国13カ所の中から「選べません」!(画像:Peach Aviation)



 この流れに続けとばかりに、東武鉄道では「ホテルガチャ」を2021年12月16日~2022年1月15日の期間で販売。1回5555円で、ACホテル・バイ・マリオット東京銀座の朝食付きプレミアムルームや、有名ホテルのスイートルームなどが当たります。設置した東京ソラマチ(東京都墨田区。東京メトロ「押上駅」よりすぐ)では早朝から長蛇の列ができ、大好評のうちに終了。次回以降の販売も検討中とのことで、要チェックです。

 時代が変わり、とてつもない進化を遂げているガチャ。しかし、根底にある「何が出てくるか分からないワクワク・ドキドキ感」は変わりません。大人になっても、子ども心をくすぐられるのがガチャの大きな魅力なのです。

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