意外と知らない? 伊豆諸島と沖縄の「共通点」「相違点」とは

竹芝桟橋から行ける伊豆諸島。そんな伊豆諸島と沖縄の共通点・相違点について解説します。

伊豆諸島は東京都に属する離島群

 竹芝桟橋(港区海岸)からフェリーで行ける伊豆諸島は、青く澄んだ海や白い砂浜、豊かなサンゴ礁があり、まるで沖縄のようです。

 伊豆諸島と沖縄は文化的な成り立ちが全く異なりますが、やはり島だからでしょうか、似ている点もいくつもあります。そこで、今回は伊豆諸島と沖縄の「共通点」と「相違点」を比べてみます。

伊豆諸島(画像:気象庁)



 伊豆諸島は東京都島しょ部に属し

・大島
・利島
・新島
・式根島
・神津島
・三宅島
・御蔵島
・八丈島
・青ヶ島

といった複数の島から成っています。都内から最も近いのは大島で、竹芝桟橋からジェット船で約1時間45分、大型フェリーで約6時間の距離にあります。

 筆者は上記の島のうち、新島と式根島に行ったことがあります。クリアブルーの海とカラフルな生き物を見て、沖縄の離島での体験を思い出しました。

沖縄との四つの共通点

 早速、両者の共通点について紹介していきましょう。

八丈島の風景(画像:写真AC)

●流刑地として使われていた
 伊豆諸島は江戸時代、流刑地として使われていました。流刑は死罪に次ぐ重い刑で、東京から離れるほど重い刑だとされていました。流人たちの墓地が今でも各島にあります。八丈島に流された罪人の中には焼酎作りを始めた人もいて、八丈島では「島流し」という名前の焼酎を味わうことができます。

 楽園のイメージが強い沖縄も、江戸時代には流刑地でした。沖縄屈指の美しさを誇り、多くの有名人が足しげく通うことで知られる宮古島にも罪人が流されていました。

唐辛子が名産

 残り三つの共通点です。

●唐辛子&お酒の名産地
「島とうがらし」と聞くと、泡盛に漬け込んだ唐辛子の瓶が思い浮かびます。実は、伊豆諸島も唐辛子の名産地。さらに、伊豆諸島と沖縄の唐辛子は「コーレーグース」という同一品種です。本州で栽培される「タカノツメ」よりも小ぶりで、独特の辛さとうま味があるため、生でも食べられます。また沖縄といえば泡盛ですが、伊豆諸島でも各島で個性豊かな焼酎を作られています。伊豆諸島の焼酎は数十種類に及び、一度の訪問では飲みきれないほど。お酒好きは伊豆諸島の焼酎も要チェックです。

三宅島の風景(画像:写真AC)



●台風が多い
 島の運命なのでしょうか、沖縄と同じく伊豆諸島にも台風がよく訪れます。沖縄の台風シーズンは7~9月ですが、伊豆諸島の場合は7~11月と長くなっています。冬場の伊豆諸島は気温が最低10度まで冷え込み、高波のせいで船が島に近づけず、青ヶ島の上陸難易度はさらに上がります。台風への備えなのか、新島の住宅も沖縄のように屋根が低く、石垣で囲まれたものが多く見られました。

●地域に根付くスピリチュアリティ
 沖縄では、民間の巫女(みこ)である「ユタ」が占いや神事をつかさどります。八丈島や青ヶ島でも「ミコ」が伝統的な祭礼を執り行っています。シャーマニズムが現在にも残る土地という点で共通しています。

沖縄との三つの相違点

 続いて、両者の相違点について。

●温泉が多い
 沖縄県の琉球大学によると、2014年7月時点で沖縄には14の源泉しかなく、沖縄は日本一温泉が少ない県です。一方、伊豆諸島は火山活動によってできた島々なので、源泉があちこちで湧き出ています。大島や三宅島・八丈島は島自体が活火山で、海中温泉も豊富。新島の海のそばには24時間無料で入れる「湯の浜露天温泉」があります。海水浴で冷えた体をすぐにあたたかい温泉であたためられるのは、まさに極楽です。

新島の風景(画像:写真AC)



●沖縄は豚料理、伊豆諸島は魚料理
 沖縄といえばソーキやテビチなどの豚料理がメインです。一方、伊豆諸島といえば魚料理。伊豆諸島は黒潮の恵みを受け、漁獲量が豊か。どの島でも取れたての魚が楽しめます。おすすめは、青唐辛子を混ぜた醤油に魚を漬け込んだ島寿司(べっこう寿司)です。青唐辛子を使うのは、わさびが手に入らなかった頃の名残といわれています。新島名物の魚を発酵させたくさやや、利島の伊勢エビやアワビ・サザエも魅力的です。

●東京都内からのアクセス:沖縄よりもずっと近い
 どの島に行くかにもよりますが、竹芝桟橋から高速船やフェリーを使えば数時間程度。飛行機を使う必要がないため、手荷物を預けたり、空港まで移動したりしなくても済みます(一部の伊豆諸島には調布市から飛行機が飛んでいます)。土日でパラダイス気分を味わいたいときは、利島や大島、新島がおすすめ。一方、青ヶ島は上陸が難しいです。島ごとに全く異なる特色も、伊豆諸島の魅力です。

※ ※ ※

 今回は伊豆諸島と沖縄の共通点と相違点を紹介しました。伊豆諸島と沖縄はともにバケーションにぴったりの場所。利島や大島、新島など東京に比較的近くの島なら、金曜日の夜にフェリーに乗って、土日まるごと島で遊ぶことも可能です。皆さんもぜひ、伊豆諸島をバカンス先の選択肢に入れてください。

【画像】上陸難易度ナンバーワン? 伊豆諸島「青ヶ島」を見る(19枚)

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