創業明治10年、甘味処なのにこだわりの自家製麺 本郷「ゑちごや」のラーメン【連載】東京レッツラGOGO! マグロ飯(6)
2019年12月11日
お出かけ都内散歩と食べ歩きにくわしいフリーライターの下関マグロさんが、都内一押しの「マグロ飯」を紹介します。
創業は142年前
文京区の本郷界隈は人気の散歩エリアです。明治の文豪たちに愛された町であり、その道は昔ながらの路地が続きます。本郷三丁目の交差点から、東京大学方面へ歩くと文京区が建てた「別れの橋跡・見送り坂と見返り坂」という説明板があります。
戦国武将・太田道灌(1432~1486年)の時代、ここが江戸の境目で、かつては菊坂の谷に向かって川が流れ、そこに橋が架かっていました。江戸追放になった者が橋を渡っていくのですが、見送りの人々は本郷三丁目寄りの南側の坂から見送り、追放される者は見送る人々を振り返った坂があったそうです。
本郷通りから言問通りに下っていく道が菊坂通りです。この坂道の街灯にはこの街にゆかりのある文豪たちの説明書きがあって、それらを読みながら歩くのも楽しいものです。

菊坂通りを下りきり、もうすぐ言問通りだという場所に「ゑちごや」(文京区本郷)という甘味処を見つけました。和菓子を売っているだけではなく、店頭の食品サンプルを見れば、ラーメンやタンメンもあるようです。筆者が勝手に「甘味中華」と呼んでいる町中華のひとつのスタイルです。のれんには「創業明治10年」とありました。西暦に直すと1877年。「もしやこれは、最古の町中華か」とのれんをくぐってみました。

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