最近の女子大生が「ラーメン画像」をSNSに投稿する3つの理由
「インスタ映え」しないのに、なぜラーメンは女子大生から好まれるようになったのでしょうか。女子大生ライターが読み解きます。「インスタ映え」しないのになぜ? 現在、女子大生の間でラーメンが人気を呼んでいます。 ラーメンを食べる女子大生のイメージ(画像:写真AC) ラーメンといえば、以前は体育会系の男子大学生や中年層などが食べていた印象ですが、最近ではインスタグラムに写真を投稿するような女子大生が少なくありません。 彼女たちはなぜ「インスタ映え」とは程遠いラーメンを好むようになったのでしょうか。今回は、私の考える三つの理由を考察します。 1.金銭的理由 都内のオシャレな飲食店・カフェに行くと、1回の相場は1500円ほどです。以前流行していた「ヌン活」(アフタヌーンティー活動)も、安くて3000円はかかります。 しかし、大半のラーメンは1杯1000円以下で食べられます。コロナ禍でアルバイトが限られた学生にとって、フォトジェニックでも高価なものを毎週食べるのは金銭的に難しくなりました。 ラーメンを食べる女子大生のイメージ(画像:写真AC) そんななか、インスタグラムのストーリー機能(投稿内容が24時間で自動的に削除される仕組み)のオシャレなフィルターを使えば、ラーメンでもきれいに撮ることができます。 どんな素材であっても、技術的に「映える写真」を撮れるようになったこともラーメンが人気を呼んでいる秘訣(ひけつ)ではないでしょうか。麺・野菜・卵などは色のバランスが良く、撮り方次第ではとてもおいしそうに見えます。 2.希少価値2.希少価値 コロナ禍で「おうち時間」が増えたため、料理をする大学生が増えました。 以前、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドが園内で販売しているチュロスの作り方を公開して話題になりました。しかし、本格的なラーメンを自宅で作るのはまだまだ大変です。 二郎系ラーメンのイメージ(画像:写真AC) 例えば、「アブラ」を多く使う「家系ラーメン」「二郎系ラーメン」の再現は難しく、あの独特のスープを再現することは不可能に近いです(インスタント商品を除く)。このような点からも、ラーメンに希少価値を感じている女子大生が多いと考えられます。 また、汁物のテイクアウトは「難易度」が高いため、実際にお店で食べるラーメンには一定の需要があります。 さらに、女子大生には「チートデー」が存在します。チートデーとは、通常よりもカロリーの高い食事を取ってダイエットのストレスを減らす日のこと。このチートデーはSNSでアピールされることが多く、女子大生はカロリーの高いラーメンや中華料理などの写真を積極的に投稿しています。 カロリーの高いラーメンほど、実は自宅で簡単に作れないため、希少価値があるといえます。 3.親近感 そして何より大きい理由は、ラーメンを食べることで周囲から親近感を持ってもらえるためです。 家系ラーメンのイメージ(画像:写真AC) コロナ禍でオンライン授業が主流となっているなか、大学で友人を作るツールはほぼSNSに限られています。特に2020年度入学者はそうでした。言うまでもなく、SNSで友人を作ることは簡単ではありません。 女子大生はこれまでスイーツやコスメなどの写真を多く投稿していましたが、ラーメンやファストフードに関する投稿も最近は増えています。投稿の ・一貫性 ・オシャレさ よりも、自分は「近寄りやすい人間」であるという印象を与えることが背景にあるのでしょう。そのため、ラーメンのような庶民的な食べ物を投稿していると考えられます。 インターネットを通じて友人を作らざるを得ないこの時代に、大学生にも近寄りやすさが求められているのかもしれません。 ※ ※ ※ 以上、三つの理由からラーメン人気を考察してきました。皆さんはどのようにお考えでしょうか?
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