江戸幕府を開いた将軍・家康ゆかりの地!都内各所で2023年大河ドラマを予習しよう

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江戸幕府を開いた将軍・家康ゆかりの地!都内各所で2023年大河ドラマを予習しよう

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日野京子

エデュケーショナルライター

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始まる前から大注目の2023年大河ドラマ『どうする家康』。家康は江戸の都市計画の際、さまざまな仕掛けを施しました。今も徳川家にまつわる逸話の残された場所は東京のあちこちに残されています。今回はパワーがもらえそうな家康ゆかりの地を、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

2023年の大河ドラマは徳川家康。江戸幕府を開き、長く続いた戦乱の世に終止符を打った人物としても知られています。

そして、湿地帯が多く街を作るのも困難だった江戸の地を政治の中心地としたことから、日本の首都であり世界都市としての東京が誕生しました。

徳川家康の成功にあやかって東京都内にある家康ゆかりの場所を巡ってみませんか?

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歴史さんぽで家康の成功にあやかろう(画像:photoAC)



●現在の皇居である江戸城を散策

 江戸時代から現在に至るまで住居として使われている唯一のお城が旧江戸城、つまり皇居です。

 皇居と聞くと一般人が足を踏み入れることのできない場所というイメージがありますが、実は一般開放されている場所もあります。それが旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部にあたる皇居東御苑です。

 21万平方メートルの広大な敷地を誇り、整備された公園では四季折々の草花が咲きます。池泉回遊式庭園は9代将軍徳川家重時代の庭園を復元しており、当時と同じ風景を堪能することができます。

 基本的に月曜日と金曜日を除く日に開園、無料開放されており、将軍が代々住み、現在は天皇ご一家の住居として現役の城郭敷地内を、気軽に散策することができます。歴史を感じにぜひ足を運んでみてください。

池泉回遊式の二の丸庭園は旧江戸城の面影を残している場所(画像:photoAC)

●震災や戦災からも免れた上野東照宮

徳川家康を祭神としてまつる東照宮というと栃木県日光市が有名ですが、東京上野にも東照宮があります。

 家康が自分の死期が迫っていることを感じ、側近である藤堂高虎と天海僧正に「三人一つ処に末永く魂鎮まるところを作って欲しい」と遺言を残し、藤堂高虎の敷地に寛永寺を、そのなかに上野東照宮を建立したという経緯があります。

 三人の強い絆を感じる上野東照宮は上野一帯を焼け野原にした幕末の戊辰戦争や、関東大震災そして東京大空襲でも被害を受けず、現在も江戸初期に三代将軍徳川家光により建立された社殿「金色殿」が残っている奇跡の神社です。

 震災や戦災をくぐり抜けたことから、強運や厄除け、出世運にご利益があるとされ信仰されている上野東照宮は、徳川家康が注目を集める今年、ぜひ訪れてみたい神社です。

金色殿は国の重要文化財。毎月17日限定のお守りも授与している(画像:photoAC)

●家康も必勝祈願した神田明神

 神社として1300年の歴史を誇る神田明神は、天下分け目の戦いでもある関ヶ原の合戦に出陣する際に家康が必勝祈願をした神社です。こうした経緯もあり、江戸幕府から庇護され江戸の総鎮守として多くの人から信仰されてきました。

 都心の一等地に鎮座する朱色の社殿は関東大震災後に建造されました。その後の東京大空襲に耐え、現在も多くの参拝者を出迎えています。

 祭神は縁結びの神様の大黒天(大己貴命)、商売繁昌の神様のえびす様(少彦名命)そして除災厄除の神様である平将門です。

 ビジネス街にあることから多くのビジネスパーソンが参拝に訪れる都会のオアシス的な神社です。

平将門も祀られているパワースポット。混雑時には境内ライブカメラで確認を(画像:photoAC)

●鷹狩りをした際に立ち寄った葛西神社

 歴代の将軍が愛した鷹狩り。江戸幕府初代将軍の家康も鷹狩りを好んで行っていました。家康が鷹狩りに訪れた際に立ち寄ったのが葛西神社です。

 江戸川からほど近い場所にある葛西神社の創立は1185(元暦2)年までさかのぼります。この地に家康が通う鷹狩り場があり、葛西神社の由緒に「操り人形芝居の神事の有様を御覧になる」と記されています。

 神社と家康の縁もあり、ご祭神の一人に東照権現様(徳川家康命)立身出世、組織統括、事業成功の神様として含まれています。また、「祭囃子(まつりばやし)発祥の神社」としても知られている地域の鎮守様です。

 家康が江戸城を住まいとしていたのは49歳から66歳の17年間と短く、実は東京都内でゆかりのある場所は沢山あるわけではありません。葛西神社は貴重な「家康と関わりのある神社」になります。

葛西囃子発祥の神社(画像:photoAC)

今年注目の家康にあやかろう

 戦乱の時代に終止符を打った徳川家康は神様として神社に祀られている人物でもあります。大河ドラマの影響で家康にスポットライトが集まること間違いなしです。

 2023年は都内にある家康に関わる場所を巡ってみて、パワーをチャージしてみてはいかがでしょうか。

■皇居東御苑
所在地:東京都千代田区千代田1-1
TEL:03-3213-2050 (8:45~12:00、13:00~17:00※休園日を除く)
休園日:月・金(月曜が祝日の場合翌日休園)、年末年始(12月28日~1月3日)、行事実施日
開園時間:
3月1日~4月14日9:00~17:00(入園は16:30まで)
4月15日~8月末日9:00~18:00(入園は17:30まで)
9月1日~9月末日 9:00~17:00(入園は16:30まで)
10月1日~10月末日9:00~16:30(入園は16:00まで)
11月1日~2月末日9:00~16:00(入園は15:30まで)
アクセス:
【大手門】東京メトロ千代田線 大手町駅より徒歩約5分、JR東京駅より徒歩約15分
【平川門・北桔橋門】東京メトロ東西線 竹橋駅より徒歩3分
※詳細は公式サイトをご確認ください

■上野東照宮
所在地:東京都台東区上野公園 9-88
TEL:03-3822-3455
参拝時間:
冬季(10月~2月) 9:00~16:30
夏季( 3月~9月) 9:00~17:30
アクセス:JR・東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅より徒歩10分
京成線 上野駅より徒歩12分

■神田明神
所在地:東京都千代田区外神田2-16-2
TEL:03-3254-0753
アクセス:JR総武線・東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅より徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線 末広町駅より徒歩5分
JR・東京メトロ日比谷線 秋葉原駅より徒歩7分

■葛西神社
所在地:東京都葛飾区東金町6-10-5
TEL:03-3607-4560 ( 9:00~17:00)
アクセス: JR常磐線・京成線 金町駅より徒歩10分

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