『孤独のグルメ』ファンなら当然知ってる? 井之頭五郎が愛した東京の「カレー店」4選

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『孤独のグルメ』ファンなら当然知ってる? 井之頭五郎が愛した東京の「カレー店」4選

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岩本信彦

フリーランスライター

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大人気番組『孤独のグルメ』。その主人公である井之頭五郎が作中で訪れた、都内のカレーがおいしい4店を紹介します。

井之頭五郎はカレー好き?

 個人で輸入雑貨商を営む井之頭五郎が主役の『孤独のグルメ』。そのなかで登場する飲食店はどれも個性的で印象に残るものが多いです。漫画・ドラマともに東京都内のお店の紹介が多く、自分の住む地域の飲食店がフィーチャーされるとうれしくなってしまいます。

松重豊さん演じる井之頭五郎が主人公の『孤独のグルメ』(画像:久住昌之、谷口ジロー、扶桑社、テレビ東京グループ)



 そんな孤独のグルメですが、五郎がよく食べるもののひとつにカレーがあります。国民食ともいわれるほど日本人にはなじみ深いカレーですが、

「五郎は本編で何度も食べてるんだろうな」

と調べてみたところ、案の定いろいろなお店に行っていました。

 そこで本記事では、五郎の食べた東京のカレー屋に焦点を当てて紹介していきます。

1.木場「カマルプール」

 木場駅から徒歩4~5分の場所にある「カマルプール」(江東区東陽)のラムミントカレーは、ラムの臭みが少なく、ミントのさわやかな香りが口いっぱいに広がります。これであれば、ラムが少し苦手という人も食べられるかもしれません。

カマルプールのラムミントカレー(画像:岩本信彦)

 筆者は、五郎が本編で注文したバスマティライスと合わせましたが、パラッとしていて、どのカレーとの相性も良さそうです。

 ただしライスの分量はちょっと少ないと感じたので、おなかいっぱい食べたいという人は追加で何か頼むといいでしょう。

 おなかに余裕がある人はチーズクルチャもおすすめです。パッと見はナンですが、手で割るとチーズがあふれだすぜいたくな仕様がうれしい限り。

 カマルプールのこじんまりとした店内には常にお客さんがいっぱいで、お昼時は行列になることもあるようです。筆者は日曜日のお昼時に訪問しましたが、すでに先客が4~5組ほど。20分ほど待って入店しましたので人気店なのがうかがえます。

2.北千住「ライカノ」

 次にご紹介するのは、北千住「ライカノ」(足立区千住)のマサマンカレーです。

ライカノのマサマンカレー(画像:岩本信彦)



 マサマンカレーには

・ゲェーンマサマン・ガイ
・ゲェーンマサマン・ヌア

の2種類がありますが、本編で登場するのは鶏を使用したゲェーンマサマン・ガイです。

 CNNのトラベル情報サイト「CNNgo」の「The World’s 50 most delicious foods(世界で最もおいしい料理50)」という企画で1位を獲得し、世界一のカレーと称されることもあるマサマンカレーですが、日本にもおいしいマサマンカレーを食べられる店があります。

 タイのカレーというとグリーンカレーなどを想像する人もいますが、マサマンカレーは比較的優しい、じゃがいもとチキンがココナツミルクの甘さに包まれた味わいです。

 ドラマ同様に女性同士の来店が多く、男性ひとりで来店した筆者は、少し肩身の狭さを感じましたが、店内のアットホームな雰囲気が緩和してくれました。

3.神保町「三燈舎」

 カレー人気店として知られる神保町にある「三燈舎」(千代田区神田小川町)。ランチメニューはA~Cの3種類あります。

三燈舎のCセット(画像:岩本信彦)

 筆者が来店した平日のお昼には、残念ながら五郎の食べた「三燈舎ミールス」の用意がなく、分量が近いCセットを注文しました。もし「三燈舎ミールス」を食べたいなら平日の夜か土日に来店しましょう。

 Cセットはカレー3種に加え、ラッサム・サンバルといったインド料理のスープが付き、ドーサかバトゥーラが選択できます。

 ということで、五郎が本編で食べていたドーサをチョイス。ワンプレートで提供されるので、最初は食べづらいかもしれませんが、ちょっと食べ進めれば気にならなくなります。

 味はまさに本格派。個人的な感想ですが、よくあるインドカレーの店にはまねのできないオリジナリティーというか深みのようなものを感じました。

 個性的なカレーたちははそれぞれで食べてもおいしいのですが、おすすめの食べ方として、カレーを混ぜて食べる方法があります。メニューにも記載がありますが、中心に置かれたバスマティライスの上でカレーやスープを混ぜてしまうのが最高です。

4.石神井公園「豊島屋」

 2021年現在、ドラマでは登場していないので、番外編になりますが、原作漫画で五郎が訪れた豊島屋のカレー丼です(店内撮影禁止のため写真はありません)。

 昔ながらのトロリとしたカレーで、なんとも懐かしい気分になる人も多いのではないでしょうか。今このカレーを食べたいと思っても、提供してくれる店はきっと少ないはずです。

 この豊島屋(練馬区石神井台)ですが、石神井公園内に店舗を構えており、公園を訪れる人の憩いの場になっています。カレー以外の軽食メニューも充実しており、どれも手作り感満載です。

 どこか安心感のある料理に引かれて、リピートしている地元の方々も大勢いるでしょう。レトロなたたずまいの店舗も雰囲気があって魅力的です。気になる人はぜひ一度訪れてみることをおすすめします。

心の声を発しながらカレーを楽しもう

 原作者の久住昌之さんが2021年1月13日、井之頭五郎のイラストとともに投稿したツイート「俺の食事に密はない。がんばれ飲食業界」にシビれた人は多いでしょう。

『孤独のグルメ』原作者の久住昌之さん(画像:エヌエイチケイ文化センター)



 一見すると、ひとりで食事をすることは寂しい行為のように捉えられてしまいますが、最高の癒やしだと感じる人もいるはずです。

 東京にはおいしいカレー屋さんが山ほどあります。いつも大勢で食事を楽しむ人も、たまには五郎のようにひとりでしっぽりとカレーに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
 五郎のように心の声を発し、おいしいカレーを存分に楽しみましょう。

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