東京のド真ん中にナイアガラ? 都心とは到底思えぬ「自然あふれるスポット」5選

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東京のド真ん中にナイアガラ? 都心とは到底思えぬ「自然あふれるスポット」5選

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あんちゃん

首都圏探索ライター

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東京都心のど真ん中に、大きな滝を見られるスポットがあるのをご存じでしょうか? ビルが建ち並ぶオフィス街の喧騒を抜けて、ときには自然豊かな環境に身を置きたいものです。ライターの あんちゃん さんが紹介します。

意外と知らない? 都心の自然豊かなスポット

 2021年4月12日(月)から東京23区や八王子市、立川市、武蔵野市などに「新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置」が適用され、都県をまたぐ不要不急の移動や20時以降の外食などの自粛が呼び掛けられています。

 気持ちの良い季節ですが、遠方への旅行はまだ禁物です。コロナが収束したらどこへ出かけようかと想像しながら、今はもう少しだけ辛抱したい時期です。

 さて、東京で植物を愛(め)でようといっても、高層ビルの合間に規則正しく並んだ街路樹しか思い浮かばない、という人も多いかもしれません。しかし、都内にも緑豊かなスポットは意外にも存在しているのです。

 そこで今回は、東京都内にある自然豊かなスポットを紹介します。都心にいることを忘れてしまいそうなほど緑豊かでありながら、気軽に訪れやすい場所を五つ選びました。コロナ禍が落ち着いたら、さっそく訪れてみたくなる場所ばかりです。

1. ホテルニューオータニ日本庭園

 まず初めにご紹介するのは、JR四ツ谷駅など複数路線からアクセス可能なホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町)の日本庭園です。

大きな滝があるホテルニューオータニ日本庭園(画像:あんちゃん)



 ホテル敷地内の一角かな、などとあなどることなかれ。ここは400年もの歴史があり、約4万平方メートルという広大な敷地を誇る庭園なのです。

 枯山水や大きな池、朱色が映える太鼓橋など見所はたくさんありますが、中でも人気なのが大滝。都心とは思えない迫力で、訪れる人たちを圧倒しています。

 上から滝を見ることもでき、吸い込まれるように流れ落ちる水は、いつまででも眺めていられそうな美しさ。

 さらに夜になるとライトアップもされるため、より幻想的な風景を見られるでしょう。宿泊者でなくても気軽に訪れることができるため、都会の喧騒(けんそう)を忘れて、のんびりとした時間を過ごしてみるのもおすすめです。

2. 根津美術館

 続いては、東京メトロ表参道駅から徒歩10分ほどの場所にある根津美術館(港区南青山)です。

趣のある根津美術館(画像:あんちゃん)



 東武鉄道の初代社長などを勤めた実業家・根津嘉一郎が収集したコレクションを展示しており、その中には国宝や重要文化財も含まれています。

 そんな美術館内にも自然豊かな庭園があり、訪れた人々を癒やしているのです。

 美術館の入口には竹の生垣があり、一歩足を踏み入れると都心にいることを忘れられるはず。さらに庭園内には、趣のある茶室や様々な形の石仏、石塔など、根津氏が愛した景色が広がっています。

 初夏になると華麗に咲き誇るカキツバタは、一見の価値あり。カキツバタが咲く時期には、美術館で国宝「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」が展示され、本物のカキツバタと両方楽しむことができるのです。

 庭園で自然を満喫したら、ぜひ館内で貴重なコレクションを見学してみてください。

3. 井の頭公園

 次に紹介するのは、JR吉祥寺駅から徒歩5分ほどの場所にある井の頭公園(武蔵野市~三鷹市)です。

 開園100年を超える歴史のある公園には種類豊富な植物があり、四季折々の景色を楽しむことができます。

広い敷地を持つ井の頭公園(画像:あんちゃん)



 どの時期もおすすめですが、200本以上ものサクラが咲き誇る春は特におすすめです。園内が淡いピンク色に染まる姿は、きっと心躍ることでしょう。

 ボートに乗って池の上からサクラを見れば、普段とは違った角度からサクラを楽しむことができます。またバードウォッチングスポットとしても人気で、たくさんの野鳥を見るために多くの人が足を運んでいます。

 園内はとても広いため、しっかり散策するとなると時間を要するかもしれません。さらに井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山)や三鷹の森ジブリ美術館(三鷹市下連雀)にも隣接しているため、1日かけてたっぷり満喫してみてくださいね。

4. 東京都庭園美術館

 続いては、JR目黒駅から徒歩7分の場所にある都立庭園美術館(港区白金台)を紹介します。

手入れされた芝が美しい東京都立庭園美術館(画像:あんちゃん)



 その名の通り美しい庭園が見所ですが、ぜひ美術館の建物の美しさにも注目してみてください。

 1906(明治39)年に創立された宮家・朝香宮家(あさかのみやけ)の邸宅として建てられ、アールデコ様式を積極的に取り入れられた館内は、家具や照明器具など細部に至るまでモダンな雰囲気をまとっています。

 そして庭園は芝庭、日本庭園、西洋庭園の三つのエリアに分かれており、それぞれ違った表情を楽しめるのが魅力です。

 日本庭園には池や築山もあり、秋になると木々が色づき、風情を感じさせる風景を見せてくれます。

 展覧会が開催されている期間は館内の見学もできるため、ぜひモダンな館内も併せて楽しんでみてください。美術館と庭園の両方を一度に楽しむことができ、素敵な時間を過ごせることでしょう。

5. 小石川後楽園

 最後は、JR飯田橋駅やJR水道橋駅から徒歩圏内の小石川後楽園(文京区後楽)です。

水戸光圀公ゆかりの小石川後楽園(画像:あんちゃん)



 こちらは、都内に九つある都立庭園のひとつ。江戸時代、水戸徳川家の祖である頼房(よりふさ)が造り、光圀(みつくに、水戸黄門)の時代に完成したと言われる庭園です。

 園内中央には池があり、その池を取り囲むように各地の景勝を模した景観が広がっています。

 春の訪れを告げるシダレザクラや庭園内には珍しい稲田、美しいアーチが特徴の円月橋(えんげつきょう)など、見所がたくさんあるため何度訪れても楽しめることでしょう。

 さらに園内には120本もの梅があり、その時期になると優しい梅の香りとともに可憐な花を愛でることができます。

 ほかの都立庭園に比べるとそこまで広くないため、短時間で散策することができるおすすめのスポットです。緑豊かな庭園で、リラックスして過ごしてみてください。

自然の中で心身をリフレッシュ

 今回紹介したスポットは、アクセスが良いにも関わらず緑豊かな場所ばかり。散策するにもちょうどよい広さの場所がほとんどのため、ちょっと空いた時間に森林浴をしに出かけるのはいかがでしょうか。コロナ禍の収束がいっそう待ち遠しくなります。

 自然を愛でる時間は、心身ともにあなたをリフレッシュさせてくれるでしょう。

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