鉄道駅だけじゃ物足りない! 東京で最も「高い駅」「低い駅」はどこにあるのか
2021年3月21日
知る!TOKYO東京にある「最も高い駅」「最も低い駅」をご存じでしょうか。いったい何が高いのでしょうか。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。
東京で最も低い駅はどこ?
日本の地下鉄駅で「最も低い駅」としてよく話題になるのは、都営大江戸線「六本木駅」です(42.3m)。ただ、これはあくまでも地表からの深さ。
アーバンライフメトロにも寄稿している地形散歩ライター・内田宗治さんの著書『地形で解ける!東京の街の秘密50』(実業之日本社、2016年)によると、六本木駅は台地に建設されているため、地表からの深さでは最も低いが、海抜では麻布十番駅(地表から32.5m)の方が低いとしています。
逆に、東京の地下鉄駅で「最も高い駅」は地上から14.4mの高架上にある日比谷線「北千住駅」です。
現在の「最も低い駅」は東京駅
地下鉄だけでなく、東京にはかつて国鉄(現・JR)で「最も低い駅」も存在していました。総武本線「馬喰町駅」です。

馬喰町駅の開業は1972(昭和47)年で、海抜マイナス30.58mでした。そんなこともあり、駅のスタンプでもその低さをアピールしており、同駅にはJRで「最も高い駅」の小海線「野辺山駅」(長野県南牧村)との関係から、シラカバでつくられたオブジェも設置されています。
しかしその後、マイナス27.14mに修正。さらに低い駅も開業したことで、現在は「最も低い駅」ではなくなっています。
なお、現在の「最も低い駅」はマイナス29.19mの京葉線「東京駅」です。しかしこちらも、2014年まで存在していた吉岡海底駅(海抜マイナス149.5m。青函トンネル内にあり、通常の乗降は不可)に比べると、まだまだかわいいものです。
いずれも地下の駅ばかりですが、東京で地上にある「最も低い駅」は東武亀戸線「亀戸水神駅」(江東区亀戸)です。同駅については、前述の内田さんがアーバンライフメトロの記事「なんと標高は『マイナス2m』 東京で最も低い亀戸水神駅周辺には何がある?」で解説しているので、そちらを参考にしてください。
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