糖質制限ダイエットのひずみ? 「1日に1回もご飯を食べない」女性が1割という衝撃

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糖質制限ダイエットのひずみ? 「1日に1回もご飯を食べない」女性が1割という衝撃

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東京に住む女性の約1割が「3食ともご飯食でない」と回答していることが分かりました。要因は、食生活の欧米化や人口減などではないようです。

「ご飯主体の日本型食生活が有効」

 心身の疲労に関する調査研究を行うストレスオフ・アライアンス(渋谷区恵比寿)がこのたび発表した「ストレスオフ白書2018-2019 VOL.4」によると、東京に住む女性の約1割が「1日3食ともご飯食でない」と回答していることが分かりました。

ご飯食からパン食に変化した日本の食卓(画像:写真AC)



 同白書の元となったのは、全国の男女14万人を対象に行われたインターネット調査「ココロの体力測定2018」です。

「3食ともご飯食でない」と答えた都道府県別ランキング(画像:ストレスオフ・アライアンス)

 ストレスオフ・アライアンスのアドバイザーで、著書に『疲れない体をつくる疲れない食事』(PHP研究所)がある柏原ゆきよさんはその理由について、「近年、炭水化物(糖質)に対するネガティブなイメージの浸透で、ご飯を食べない習慣の方が増えており、今回の調査でもその傾向は顕著」と指摘します。

 ご飯の代わりになっているのは、パンやサラダ。同白書では、3食ともご飯食の人とそうでない人の体の症状についてもデータで示しており、その違いも明らかになっています。

「『3食ご飯食』の人はストレス性疲労(心身の疲労)が少なく、活動的で体調が安定していることが分かります。一般のイメージとは逆に、ご飯にはエネルギー代謝を改善し、臓器や脳の機能を向上させるなど、多岐にわたる機能性があります。

 自律神経に影響し脳機能を高めることや、睡眠の質を向上させることなど、今回の調査を裏付ける研究も多く発表されています。現代人が抱える健康問題を改善するために、ご飯主体の日本型食生活が有効であることは、注目すべき点だと思います」(柏原さん)

3食ともご飯食の人とそうでない人の体の症状に関するデータ(画像:ストレスオフ・アライアンス)

 今回の調査では3食ともご飯食でない女性の約半数が、夕食に主食をまったく摂取していない(おかずのみ)ことも明らかになっているほか、睡眠時間との相関性も。3食ともご飯食の女性は、理想的とされる「6~7時間」睡眠が多く、平日より休日の睡眠時間がやや長い傾向にあるとのこと。その一方、3食ともご飯食でない女性は、平日・休日ともに「5時間未満」の睡眠が目立つといいます。

「3食ともご飯食でない」を回避する3つのポイント

 東京に住む女性が「3食ともご飯食でない」状態を回避するためにはどうしたらよいのでしょうか。

糖質制限の旋風が吹き荒れるなか、ご飯食は見直されるか(画像:ストレスオフ・アライアンス)



 ストレスオフ・アライアンスによると、「そのためには、次の3つのポイントを実践してみましょう」とのこと。

ご飯食との付き合い方を改めて考える

・ご飯が好きならば食べた方がよい(我慢するとストレスから、お菓子、アルコールなどを摂取してしまう)
・ご飯中心でおかず少な目な食事を心がける(総合的なカロリー対策)
・ご飯を食べる時間を気にする(寝る2時間前までなど)
・〇〇制限のダイエットは肌状態を悪くしてしまう(ご飯を食べないと睡眠の質が悪くなるという発表も)

ご飯を食べる必然性・機会を作る

・なるべく、定食スタイルの昼食を選ぶようにする
・ご飯食に合う、おかず、副菜を食べるようにする(ご飯が欲しくなる)
・特にお味噌汁を飲むことが日常化している人は、ご飯を食べている割合が多い

ご飯を食べる以外のことから始めてみる

・よく噛む(食事自体でもそうですが、お酒のつまみを硬いものにする、車に乗るときにガムを食べる習慣にするなど)
・親しい人となるべく食事をする(幸せホルモンと言われるオキシトシンの分泌が促されることや、長く食事時間をとることで咀嚼回数が増えるなどの効果も)

 ストレスオフ・アライアンスでは「どうしてもご飯を食べることに抵抗がある人は、せめてストレス性疲労対策の食習慣を心がけてください。まずは実践できるところからです」としています。

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