都内におしゃれな「木造ビル」が建てられ始めている深刻な事情
2021年1月2日
お出かけ現在、都内に続々と増えているおしゃれな木造ビル。その魅力と林野庁の取り組みについて、フリーライターの立花加久さんが解説します。
外壁や梁に木目をわざと露出
新型コロナの感染拡大で、皆さんも出掛けることがめっきり少なくなったのではないでしょうか。
とはいえ、太陽の光も浴びずに家に閉じこもってばかりいると、骨を丈夫にしてストレスを軽減するビタミンDや、睡眠を安定させるメラトニンという脳内物質の生成もおろそかになりがちです。
そんななか、お勧めしたいのが昼間の散歩。今回は大型の木造ビルを巡る散歩をご紹介します。

近年は新しい木造建築物として、新国立競技場(新宿区霞ヶ丘町)を始めとするオリンピック関連施設が注目を集めていますが、実は木造で作られた中層ビル建築物もじわじわと増え始めているのです。
木造ビルはミラーガラスやメタルで覆われたテカテカしたビルとは異なり、外壁や梁(はり)などに白木の木目をわざと露出させています。
木造といっても、木材をそのまま使用しているわけではありません。建材には鉄骨と木材を組み合わせた新しいハイブリッド工法を採用し、内壁や外壁は耐久性、耐火性、耐震性も備えた合板「CLTCross Laminated Timber)」が使われています。
現在では10階建てを超える中層ビルが建設され始めており、今後、超高層ビル建設も計画されているため、これからは既存の常識をはるかに超えた木造ビルが現れそうです。

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