鉄道と飛行場のパワーが生み出した街「立川」 大型施設も充実、あなたが持ってるイメージは?
2020年11月13日
お出かけ人口18万人、多摩地区の中核都市である立川市。そんな同市の発展の歴史について、まち探訪家の鳴海侑さんが解説します。
立川は「多摩の中心」
新宿からJR中央線で約30分のところにある立川。駅前に大型商業施設が集積し、三つのJR線と多摩都市モノレールが通る交通の要衝でもあることから「多摩の中心」とも言われます。そんな立川ですが、駅周辺を歩いてみるとまちの特徴や歴史が見えてくるのです。

JR立川駅はJR中央線、JR青梅線、JR南武線が乗り入れる駅で、駅の南北には多摩都市モノレールの立川北駅と立川南駅があります。この4路線により多摩地区の広いエリアから簡単にアクセスが可能で、駅周辺には大型商業施設が集中しています。
JR立川駅直結の商業施設だけを見ても、
・エキュート立川(柴崎町)
・ルミネ立川(曙町)
・グランデュオ立川(柴崎町)
と三つのJR東日本系の商業施設があります。
エキュートは飲食に重点を置いた駅構内の商業エリアブランド、ルミネは若者をターゲットにしたファッションビル、グランデュオは駅直結型百貨店とそれぞれターゲットや役割、さらには運営会社も異なります。
JR東日本の駅でもこれだけの商業施設ブランドが駅直結であることは大変珍しく、特に「グランデュオ」は立川以外には蒲田にしかない珍しい商業施設です。
さまざま印象を持たれる街
「グランデュオ立川」のある駅の南側へ出ると、右手には多摩都市モノレールの立川南駅があり、左手には繁華街が広がっています。
特に場外馬券売り場「ウインズ立川」(錦町)周辺より東側の錦町1丁目は、かつて風俗営業が認められていた「赤線」と呼ばれる区域があったエリア。後述する立川飛行場を接収していたアメリカの兵士がよく訪れた場所です。

また、錦町1丁目とJR中央線を挟んで北側のエリアも細い路地や飲食店の多いエリアでこのエリアのイメージをもって「立川は治安が悪い」という人がいます。
一方で多摩都市モノレール沿いのエリアは整理された街路が中心のエリアで、南へ伸びる多摩都市モノレール沿いは住宅地も近く、落ち着いた雰囲気です。

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