浅草? いいえ「浅草橋」です 飛鳥~平安時代の香り漂う知られざる魅力に迫る
2020年9月29日
知る!TOKYO世界的に有名な観光スポット・浅草に比べて若干地味な浅草橋ですが、その周辺は古くからの歴史に彩られています。フリーライターで古道研究家の荻窪圭さんが歴史を交えて解説します。
浅草橋から浅草まで歩いてみよう
JR総武線を「浅草橋」駅で降りて改札を出ようとすると、その直前に「浅草は東口を降りて地下鉄をご利用ください」と書かれた掲示板が、いやが応でも目につくようになってます。

きっと「浅草橋」という駅名を見て「駅名からして、ここなら浅草まですぐだろう」と思って降りる人に「いやいや、浅草橋から浅草までは地下鉄で2駅分の距離がありますから、ここで乗り換えてくださいね」と警告を出しているのでしょう。
スマホの路線検索アプリは駅から駅への経路を調べるアプリですから、似てるけど駅名を間違えても気付きづらいですよね。いちいち地図もチェックする人は少数派でしょうし。
さて、浅草橋駅。駅名の元になった神田川にかかる「浅草橋」は浅草へつながる橋、というくらいの意味。日本橋を出発した日光街道は浅草橋を渡り、浅草を経由して日光や奥州へ向かっていたのです。
であれば、地下鉄に乗り換えたりせず、浅草橋駅から江戸時代の人と同じ道筋で浅草に向かってみようと思うのが人情というもの……かどうかは知らないけど、これがなかなか登場する歴史の古さに驚くレベルなのです。行ってみましょう。

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